瀬戸内海、沙弥島のナカンダ浜。埋め立てにより香川県から車で行くことができるので、瀬戸内国際芸術祭が開催される島の中でもとても人気の島です。製塩土器がみつかる遺跡でもあり、画家の東山魁夷さんがライトグレーと色の指定をした瀬戸大橋と榎木(エノキ)の樹が象徴的な砂浜です。

沙弥ナカンダ浜遺跡。沙弥ナカンダ浜遺跡は、縄文時代前期末頃から古墳時代後期にかけての製塩遺跡として知られ、数多くの製塩土器が出土するほか、香川県でもあまり類例の「ない二基の製塩炉の跡が発見されています。製塩炉のうち一基は古墳時代前期から中期にかけてのもので、ドーム状です。もう一基は古墳時代後期のものと考えられ、敷石によって形作られています。

「ナカンダ」の語源は「中田」や「中浦」に由来するとされていますが、明らかではありません。ただ、この浜は西の城山(きやま)と東の新地山に囲まれているため、海・山・湿地が食料や飲料水を提供し、人々にとって住みやすい環境にあったようです。(坂出市教育委員会)

ナカンダ浜
住所:香川県坂出市沙弥島(しゃみじま) [Google Map]

Nakandahama beach
Address : Shamijima island, Sakaide city, Kagawa pref., Japan [Google Map]

【香川県指定史跡】沙弥島、ナカンダ浜 - Nakandahama beach of Shamijima island
大きな榎(エノキ / Chinese Hackberry)の樹が印象的です。江戸時代には街道の一里塚として植えられた樹で、建築や道具の材料としても使われます。


瀬戸大橋のライトグレーは、画家の東山魁夷さんが指定した色です。


近くには、東山魁夷せとうち美術館もあります。瀬戸大橋の架橋の島、櫃石島は東山魁夷さんの祖父の出生の地ということで、櫃石島を望むことができるここに美術館が開館しました。建築設計は、谷口吉生さん。
KAGAWA PREFECTURAL HIGASHIYAMA KAII SETOUCHI ART MUSEUM


製塩土器のかけら


造船所。

ナカンダ浜
住所:香川県坂出市沙弥島(しゃみじま) [Google Map]

Nakandahama beach
Address : Shamijima island, Sakaide city, Kagawa pref., Japan [Google Map]

万葉の島沙弥島 – 香川県坂出市

沙弥島には、島のあちこちに、旧石器・縄文・弥生時代の遺跡や古墳、文学碑が数多く散在しています。 なかでも万葉の歌人柿本人麻呂ゆかりの歌碑や、讃岐の五大師の一人「理源大師」に因んだ旧跡などはよく知られており、これを目的として島を訪れる歴史・文学愛好者たちも多くいます。 島内には、主要な史跡などをめぐる快適な遊歩道なども整備されています。 瀬戸内の四季の風光を満喫しながら、ゆったりと、この万葉の島ならではの歴史文学散歩を楽しむことができます。 島の最北端に突き出した長崎鼻の南にある「柿本人麿碑」は、人麻呂が、この島に船を着けて「石中死人を視て作歌」し、その心を敬慕した作家中河与一氏が、昭和11年に建立した記念碑です。 また、この石碑に隣接した海岸線には「人麻呂岩」があり、人麻呂が沙弥に漂着して視た”石中の死者”が、この岩の附近にあったと伝えられています。

沙弥ナカンダ浜遺跡
沙弥ナカンダ浜遺跡は、県下でもまれな縄文遺跡で、縄文土器が出土する遺跡として研究者の注目を集めています。数回にわたる発掘調査が行われ、従来の縄文遺物のほかに、弥生時代から古墳時代にかけての製塩遺跡の存在が確認され、製塩生産に関係する敷石炉や焼き塩炉、更に弥生時代前期の遺物なども検出されました。現在、製塩遺跡に代表される海浜遺跡の多くが消滅していくなかで、沙弥ナカンダ浜遺跡は縄文時代から弥生時代を経て古墳時代にいたる遺構が良好に保たれていることなどから、県指定史跡に指定されています。沙弥ナカンダ浜の地名の由来については、『中の田(畑)』がなまってナカンダとなった説と、北の浦をキタンダ、西の浦をニシンダという方言から『中の浦』をナカンダといったとする説の2つがあります。