彫刻家の作る生きた壁と、日本初の緑青銅板仕上げの建築「百十四銀行本店」 The green wall and 114th Bank at Kagawa pref.



高松市の中央通を走っていると中央公園の緑の向かいに
緑青のブロンズ板で覆われたひときわ目立つ建築物が目に入ります。
この百十四銀行本店の建築は、1966年の建設当時、西日本で一番高いビルで、
緑青のブロンズ板で仕上げる建築は日本で初めてでした。

歴史を感じさせる緑青の錆でありながら、
向かいの公園や駐車場の緑の壁面緑化によって、
なんとなく優しい印象のある建築です。

高松に来られた際に、丹下健三さんの香川県庁舎と、
さか枝の早朝うどんとあわせてご覧ください。

The architecture of 114 Bank is copperish green building. You can see the architecture along the main street of Takamatsu city. Although rusty bronze facade make me feel the history, I have an image of being gentle by blending green wall and central park of Takamatsu city. The facade of rusty bronze plate blend parks, green belts, and walkways with the city landscape.


中央公園の緑と重なって、建築のボリュームが落ち着いて見えます。


公園からの眺め。1966年 建設当時、西日本最高だった16階建ての本館。


時代を感じさせる銅板の錆と、現代的なガラスの壁面。


別の角度から見るとこんなかんじ。


ビルの下層部分は、鉄筋のコンクリート柱が並んでいます。


百十四ビル。


百十四銀行のロゴ「百」


114th BANK。かっこいいタイポグラフィ。


力強い意匠。


下から見上げてみます。
銅板なので重厚でどんよりとした建築になりそうですが、
曲面が大きくとられているからか、全体的に優しい印象があります。


低層部分。銅板一枚一枚の色が違っていてモザイク状になっています。


本館と5階建ての別館を、道路を挟んで、
高架連絡通路でつないだ珍しい形になっています。

建築の意匠も印象的なのですが、ここの駐車場には、
内装を手がけた世界的な彫刻家 流政之さん監修による壁面緑化の壁があり、
「草壁画」という作品名までつけられています。
私の知る限りただの駐車場の壁が、世界的な彫刻家の作品で、
しかも生きてるなんていうのは他に例がないように思います。

この12種類のツタで覆われた壁面緑化は、
高さは10m、幅は44.5m、井戸水が供給されており、
季節によって色を変え育ち、時間とともに変化する「生きた彫刻作品」と言えます。
必見です。

百十四銀行本店

設計:日建設計
施工:竹中工務店
竣工:1966年
場所:香川県高松市亀井町5-1

電話:087-831-0114
時間:8:45~17:00
定休:土日祝日・年末年始

「草壁画」
監修:彫刻家 流政之
緑化:12種類 蔦
高さ:10m
幅:44.5m


大きな地図で見る

JA57 SPRING、2005、季刊 文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO 100選

DOCOMOMO選   モダニズム建築100+α


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です