海ゴミの専門家、植物の専門家、考古学の専門家、アートの専門家。同じ海岸を歩いてても、一緒に歩く人が変わると見える景色がまったく違ってきます。2022年11月11・12日に男木島にて、 『Next IRIAI Lab.』 村山淳さん(一般社団法人トピカ)企画『海藻の専門家と歩く瀬戸内海ツアー Ogijima island SDGs Boot Camp』が無事に、開催されました!こういうスタディツアーはこれまでに何度も参加してきたのですが、わりと一過性の学びの場になってしまうことが多いのですが。 蜂谷 潤 さんや参加された皆さんの熱意によって、今後、香川や瀬戸内で海藻養殖や藻場づくりにかかわる新しい具体的な動きになっていきそうでいまからとてもワクワクします。瀬戸内の藻場造成やブルーカーボン、SDGs、生物多様性、シェアリングエコノミーなどのキーワードが気になる方は、ぜひ今後も、『Sea Vegetable』 さんや、『Next IRIAI Lab.』 の活動にご注目ください。

A marine litter expert, a plant expert, an archaeology expert and an art expert. Even when walking along the same beach, the view is completely different when the people you walk with change.

On 11 and 12 November 2022, the “Next IRIAI Lab.” and Jun Murayama (Topica) organised the “Seto Inland Sea Tour with Seaweed Expert: Ogijima island SDGs Boot Camp” on Ogijima Island. Boot Camp” was successfully held! I have participated in study tours like this many times before, but they tend to be rather transient learning experiences. I am very excited that the enthusiasm of Mr Jun Hachiya and the participants will lead to new and concrete movements in seaweed farming and seaweed bed development in Kagawa and the Seto Inland Sea in the future. If you are interested in keywords such as Setouchi seaweed farm building, blue carbon, SDGs, biodiversity and the sharing economy, please keep an eye on the activities of Sea Vegetable and the Next IRIAI Lab.

Sea Vegetable

Next IRIAI Lab. – 観光地域づくり団体『Next IRIAI Lab.


フライヤーのデザインを『物語を届けるしごと』が担当させていただきました。
Ogijima island SDGs Boot Camp

海藻の専門家と歩く瀬戸内海ツアー
日程:2022年11月11日(金)12日(土)
場所:男木島(瀬戸内海 / 香川県高松市)

Ogijima island SDGs Boot Camp
Dates: 11 (Fri) and 12 (Sat) November 2022
Location: Ogijima (Seto Inland Sea / Takamatsu City, Kagawa Prefecture)

1日目
2022/11/11撮影


男木島


男木島港に到着


大漁仕切箱


おみくじ


ランチのサンドイッチ。男木島の暮らしが見える『ダモンテ商会』 – Damonte at Ogi island | 物語を届けるしごと


男木島灯台



福井大和さんにご案内いただいています。


島内を散策



豊玉姫神社からの眺め


改修中の宿。男木島を未来へ繋ぐ|古い郵便局舎を生かし、人や文化が往き交う宿へ(福井大和(有限会社ケノヒ代表/NPO法人男木島生活研究所代表) 2022/09/22 公開) -READYFOR


夕飯。タコ


交流の時間

2日目
2022/11/12撮影


ゴマがたっぷり香ばしい。黒ごまチーズ


朝のフィールドワーク。男木島の海岸をあるく


海藻の専門家とあるくと、いままで見えていなかったいろんな種類の海藻がみえてきます。


あまも


干潮時の磯


瀬戸芸作品


山と海の関係性いついて解説


お昼ごはん。島のゲストハウスとカフェ ogijimaゆくるさん


あおさ海苔の味噌汁


午後は座学で勉強会。藻場やブルーカーボンについて


男木島図書館。【全国から応援、蔵書は3500冊】島の図書館、男木島図書館。移住相談窓口も Ogi island library | 物語を届けるしごと


座談会。


ハーブ園


象と太陽社さん


コンポスト


干し柿


男木島からみた屋島


Sea Vegitable さんがつくっている海藻。シャキシャキしていて美味しい!


流木と海ゴミ


夕景


港に広がる子どもたちがあそぶ声。


ありがとうございました!

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海の下には森が広がっていました。
瀬戸内海、海藻調査。海藻の専門家、SEA VEGETABLE COMPANYの蜂谷 潤さんと男木島沖を潜ってきました。観光地域づくり団体 『NIL( Next IRIAI Lab.)』のプロジェクトにて、ブルーカーボン(Blue Carbon)を考えるスタディ・ツアーをMurayama Junさん(一般社団法人トピカ)さんを中心に検討中です。

Sea Vegetable

私、子どもの頃から花や木など植物が好きで、大学時代に植物学が専門の石川幹子教授の研究室に所属していたこともあり、陸上の植物の名前は、それなりに名前がわかるほうなのですが、海藻の専門家と海に潜ってその魅力に気がついてしまいました。海の中に新大陸を発見した気分🐟
世界に約2万種の海藻がありほとんど毒のあるものはないのに、食用にされているものはわずか約50種程度しかないのだそうです。可能性しかない海藻の世界。

参考:藻場の働きと現状 – 水産庁

2022/09/09撮影


採った海藻を食べる


細紫(ホソユカリ)。紅藻


綾錦(アヤニシキ)。紅藻。コノハノリ科、フェルト状の触感。薄膜扁平(へんぺい)葉状体


鹿尾菜(ヒジキ)。ヒバマタ目ホンダワラ科。褐藻。雌雄異株。アクが強い。房州製法。煮沸、乾燥


甘藻(アマモ)。海草。雌雄同株。海中に映える種子植物。和名は地下茎を噛むとほのかに甘いことに由来。根っこがあるのでちぎれて根っこが海底に残るため、炭素固定が起こるため、ブルーカーボンに有用とされている。


ガラガラ。ウミゾウ目。


海松(ミル)。古代には一般的な食用海藻。韓国ではキムチの材料


真草(マクサ)、天草(テングサ)。紅藻。心太(トコロテン)、寒天の原料

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瀬戸内の藻場を育てるブルーカーボン
観光地域づくり団体『NIL(Next IRIAI Lab. )』の「IRIAI(入会 / いりあい)」は、茅葺(かやぶき)屋根などにつかわれる茅場(かやば)の管理が語源になっています。瀬戸内における『イリアイ』にあたる共有財産はなんだろうと考えると、甘藻(アマモ)などの海草の『藻場(もば)』が豊かになれば瀬戸内が豊かになる。それを守るために山・街・島に暮らす市民や観光客に何ができるか、そのために海藻の専門家の蜂谷潤君と情報交換会でした。
蜂谷君の活動はこちら。

Sea Vegetable
【予約販売】塩蔵 柚子ひじき – SEA VEGETABLE


ここからは妄想メモですが、「ゼロカーボンシティ」を宣言をしている香川県高松市において藻場を育てるブルーカーボンの活動ができないかなと。例えば、廃業した高松市民プール跡地とその横の海水浴場を、生き物の学習ができる環境体験型砂浜として整備、藻場の再生の実験の場として運用。食べられる海草を商品化など。
例えば、塩江で木質バイオマスを実現し、間伐体験をしながら里山を管理する観光コンテンツを醸成。そこでつくった薪や燃料をもって男木島でカーボン・ニュートラル・キャンプ

参考:
ブルーカーボン – 国土交通省
木質バイオマス – 林野庁
ゼロカーボンシティ – 高松市


東かがわ市、湊川(みなとがわ)


潜ってみました。


おむすび

海藻の専門家と歩く瀬戸内海ツアー
日程:2022年11月11日(金)12日(土)
場所:男木島(瀬戸内海 / 香川県高松市)

Ogijima island SDGs Boot Camp
Dates: 11 (Fri) and 12 (Sat) November 2022
Location: Ogijima (Seto Inland Sea / Takamatsu City, Kagawa Prefecture)

コンセプト
 SDGsをテーマとしたビジネスモデルの構築を各社で展開するために必要となるSDGsの基礎知識及び、ディスカッションの方法、今後に繋がるアイディアを研修と交流の双方から学ぶツアー。

Next Iriai Lab. が参画する理由
 高松市在住の海から山までを網羅し、コミュニティに根差した人材から島や町と深いつながりを持ち、関係人口を巻き込む力の強い人材が揃った団体で、高松のコンパクトさを十二分に活かすには適した団体である。また、団体の趣旨が「地域住民とともに持続可能な観光モデルをつくる」こと、そして「利益を地域の持続可能な活動に還元すること」をミッションとしているため、本企画に相性が良い。構成メンバーに宿泊業、ツアーコンダクトや企画に関わっている者がおり、昨年は男木島モニターツアーを開催した実績もある。

○ツアー案 「男木島ブルーカーボンツアー」(1泊2日男木泊)

 1日目
 9:45:高松港集合
 10:00-10:40:めおん号乗船・自己紹介等のアイスブレイク 【村山】WS1
 10:50:企画趣旨・日程説明+講師紹介+男木島の概要など紹介@鍬と本 【村山・福井】WS2
 11:30-12:30:軽めの昼食+雑談(ダモンテ商会のサンドイッチ)@鍬と本
 12:30-13:30:男木島散策(港から集落―漁港周辺まで一周)【福井】WS3
 13:30-14:30: 蜂谷さんによる自己紹介+事業紹介 【蜂谷】WS4
 14:30-15:00:自由時間(散策/休憩@鍬と本)
 15:00-15:30:SDGsの基本を学ぶ講座【村山】WS5
 15:30-16:30:異業種交流ワークショップ1(各参加者のSDGsに関する取り組みを中心に)【瑞田】WS6
 16:30-17:00:休憩・ゆくるチェックイン
 17:00-19:00:夕食+交流会 @ゆくる
 19:00- :自由時間。各自就寝

2日目
 7:00 男木港集合
 7:00-8:30: 干潮の海岸フィールドワーク【蜂谷】WS7
 8:30-9:30:朝食@ゆくる (朝食食べながらお話 スタッフ分必要)
 9:30-10:30: ブルーカーボンと海藻と海洋環境の話【蜂谷】(水中映像上映)WS8
 10:30-11:00:フリーディスカッション【蜂谷+NILメンバーの対談】WS9
 11:00-12:00:男木島の話(山口憲太郎さん(象と太陽社・福井さん・額賀さん)@男木島図書館
 12:00-13:00:休憩+昼食(象と太陽社)
 13:00-13:30:SDGs批判の話【村山】WS10
 13:30-14:30: 自由時間(希望者は屋外アート案内)【福井】
 14:30-16:30:異業種交流ワークショップ2(各参加者による日程振り返り。講師陣も混ざる)【瑞田】
 16:45 :めおん号乗船 WS11
 17:40 :高松港着 解散

3日目
 6:30:男木島さんぽ(灯台方面、自由参加)
 8:00:朝食
 9:00-12:00:おさらい+まとめWS+SDGs批判@鍬と本
 12:00-12:45:昼食
13:00 めおん号乗船(13:40 高松着)

企画趣旨説明
 本企画では、主にSDGs全体の屋台骨となる人権や環境問題、持続可能性の概念を、各番号の具体的な説明を通してしっかりと学ぶことに主眼を置く。その上で、男木島ならではの自然、資源を実際に体験しながら、特にSDGs13-15番の気候変動、海と陸の生物多様性の話を実例として学ぶ。講座と体験の両面からのSDGsに関する情報のインプットを行うと同時に、毎日のワークショップとレポート作成を通して自身の考えをアウトプットする機会をつくることで、バランスのよい学習を行う。アウトプットにおいては特に論理性を重視し、「S=持続可能性」と「D=発展可能性」の双方を十分に満たすことが自社のビジネスモデルの中で可能なのかどうかを根本的に検証していただく。また、最終日にSDGsに関しての批判を学ぶことで、ただバッジを胸に貼り、本当に必要な対策を後回しにすることで次の世代にツケを回すのではない事業のあり方そのものを考えるための目線を獲得する。

○売りとなるポイント
 ・SDGsの概念的勉強と、関連する体験をコンパクトに学ぶことができる。
 ・特にIPCCやパリ協定に関連して、CO2排出量、炭素予算などの概念とできる対策を、自分自身の CO2排出量を例に学ぶことができる。
 ・高松に拠点を置き、様々なビジネスに携わるメンバーと交流することができる。
 ・研修等に関してはオンラインなどでのアフターサービスも可能(別料金)
 ・島に宿泊するからこそ体験できる、「都会の日常の外側の時間」と持続可能性の概念がつながる刺激的な2泊3日!