国内に存在する桜の野生種は10種類。200種類以上ある園芸品種ほどの派手さはないですが、力強くも優しい色に癒やされます。ちなみに今年2018年に100年ぶりに10種類目の新種が紀伊半島(奈良・三重・和歌山)で発見されました。

There are 10 kinds of original wild cherry trees that exist in Japan. In this season, I can find colors of wild cherry trees covered with mountains at Sanagochi village, Tokushima pref., Japan. I was healed by gentle colors.

山桜(ヤマザクラ/本州中部以南)
大山桜(オオヤマザクラ/本州中部以北)
霞桜(カスミザクラ/北海道、本州、四国)
大島桜(オオシマザクラ/伊豆諸島と伊豆半島南部)
江⼾彼岸(エドヒガン/本州・四国・九州)
丁字桜(チョウジザクラ/東北地方の太平洋側の低山地、関東地方、中部地方)
豆桜(マメザクラ/富士・伊豆・房総)
⾼嶺桜(タカネザクラ/北海道、本州中部以北の亜高山帯)
深山桜(ミヤマザクラ/北海道)


江戸時代に阿波藩の献上米を産出した棚田

四国の多くの山も戦後の国策で植えられたスギ・ヒノキ林で覆われていて、植生多様性に欠けます。この時期は花粉症で恨み節のひとつも言いたくなります笑。

村は農業が主体であったので、こういう広葉樹林、照葉樹林が残っており貴重です。各地の接ぎ木の桜で楽しませてもらっている日々ですが、こうした地味であるもののひっそりと長く残ってきた風景も大切にしたいものです。