徳島県最後の村、佐那河内村(さなごうちそん)役場の安冨さんにご案内頂き、今年も行ってきました。春の花を巡る山のフィールドワーク。2005年に発見された固有種や、盗掘によって数が減っている希少種なども含めて、春を彩る様々な植物をご案内いただきました。

2017年4月30日 – April 30 2017

人の生活と共にあった薪炭林、女の子が産まれたら植えられた成長が早く傷薬としても使うことができる桐の木、燃えにくいことから昔火事があったところに植えられている七竈(ナナカマド)、「難を転じる」ことから鬼門・裏鬼門やトイレの近くに植えられていた解毒・殺菌効果のある南天(ナンテン)など、里山の暮らしとともに息づいてきた植物の話もとても興味深かったです。

旅の最後は、山の中を散策しながら、タラの芽とコシアブラやヤマザンショウを収穫。こういう採取の仕方をしたら来年も採ることができるとか、コシアブラに似ていて有毒のハゼの木との区別の仕方など、里山暮らしに役立つ様々な情報を体験を通じて学ぶことができました。山菜は、最後に天ぷらやおひたしにして美味しく頂きました。むちゃくちゃ、美味しかった!春の苦味を堪能しました。

来年の春には、こうした体験メニューを財団法人のツアー事業として展開できたらいいなと思っております。興味のある方はぜひ、村にお越しください。