【毎年7月第3土・日曜】浮世絵師 絵金の芝居屏風の祭り「土佐赤岡絵金祭り」 The Ukiyoe Ekin festival, Akaoka, Kochi


毎年7月の第3土・日曜に、高知県香南市赤岡町の本町・横町商店街で、
「土佐赤岡絵金祭り」というユニークなお祭りが開催されます。
「絵金」というのは、江戸時代の文化・文政期の高知に生まれ、狩野派を学んだ異端画家の名前です。
絵金が残した多くの芝居絵屏風を、ろうそく灯りのもと赤岡の商店街の軒下に並べるというお祭りです。

The mysterious and often gruesome paintings of Ekin are on display at this small museum. Ekin was born in 1812 in Kochi City, and grew up to be one of our most famous and distinctive artists. His many paintings were commissioned as backdrops to kabuki plays – the content of which was sometimes bloody. Battles, demons and gods are the subject of his mysteriously beautiful works. It is said his paintings are best viewed in low light, which explains the dank atmosphere of this museum.

Once a year, on the 3rd weekend of July, a festival is held in Akaoka Town, Konan City to commemorate Ekin’s works. His folding screens are displayed along the evening streets of Akaoka. Each is lit by a single candle, whose flickering light only intensifies the drama of his works.

土佐赤岡絵金 祭り
日程:2015年7月18日(土)・19日(日) 毎年7月第3土・日曜日
時間:18:00~21:00
屏風展示:19:00~21:00 / 屏風点数:23 点
場所:高知県香南市赤岡町本町・横町商店街 [Google Maps]

Tosa Akaoka Ekin Festival
Data : 18th 19th July 2015 (Once a year, on the 3rd weekend of July)
Time : 18:00~21:00
Exhibition : 19:00~21:00 / 23 pieaces
Place : Akaoka Town, Konan City to commemorate Ekin’s works, Kochi pref., Japan. [Google Maps]
Poster PDF
Access : From Kochi Station, take a train on the Gomen-Nahari Line bound for Nahari or Aki. Get off at Akaoka Station (about 30 mins). Walk away from the sea up to the main road. Cross the street and walk down into the narrow roads of Akaoka. The museum is nestled in a difficult to find location, so its best to ask a local to show you where ‘Ekin-gura’ is located.


「土佐赤岡絵金祭り」を見に行こうと、高松から車で2時間。
高知県の赤岡町という町にきてみました。
海岸沿いにある無料駐車場に車を止め、歩くこと10分。何やら賑やかなお祭りの空気が漂ってきます。


ここは高知県の赤岡の商店街。皆さん、お店の前に置かれた何かに夢中です。


皆さんが見入っているのはこれ。絵金(えきん)と呼ばれた江戸時代の絵師が残した芝居絵。
血しぶきが飛び、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈する、おどろおどろしい世界。
なんともグロテスクです。


商店街のお店の前にロウソク灯りに照らされて芝居絵が並べられています。
「絵金」という名前で親しまれる弘瀬金蔵 (ひろせ きんぞう)は、江戸時代末期から明治にかけての浮世絵師。
今年は、絵金生誕200年の記念すべき年です。


こちらは、歌舞伎狂言の「浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)」
絵金は、画才を認められて土佐藩から江戸に行き、狩野派を学び、藩のお抱え絵師になったものの、
贋作者の疑いをかけられ汚名を着せられた後、再び土佐の町絵師として転落の人生を辿ったのだとか。


これは「花上野誉石碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)」という人形浄瑠璃のお話。1788年初演。
土佐の町絵師として戻ってきた絵金は、
狩野派仕込みの確かな技術と才能を使って描かれたこの異彩を放つおどろおどろしい芝居絵を描き、
土佐の人々に熱狂的に受け入れられました。
その後、絵金は勢力的に活動し、屏風絵・襖絵・絵馬提灯など、数多くの作品を残しています。


お店にいた地元の女の子が、屏風絵のもとになっているお芝居のストーリーを
丁寧に説明してくれました。とてもわかりやすい解説。


商店街はこの人だかり。テレビの取材も入っています。


解説してくださる学芸員さんの周りはこの人だかり。


皆さん、写真を撮られています。


このお祭りの面白いところは、
おどろおどろしく、闇のなかで異彩を放つこの芝居絵が、
普通の商店街の風景に溶け込んでいる様子です。


日常と非日常の融合。


現代の作家さんの作品も一緒に展示されていて来場者の投票を行なっています。


この町に伝わる絵金の芝居絵屏風を「守り・伝え・繋げる」ためにつくられた絵金蔵
普段は、この絵金蔵で芝居絵屏風をみることができます。入館料は大人500円。


絵金蔵の向かいにある「弁天座」
1900年(明治33年)頃にあった芝居小屋を復活させたものだそうです。


赤岡小学校のPTAの皆さんも出し物をされています。


夜店の雰囲気も赤岡の街並みにしっくりきています。


そして店の間、ところどころに芝居絵屏風が並べられています。


まるで、絵金の生きた時代に間違って迷い込んでしまったかのよう。


こちらは有名な「義経千本桜」を描いた絵馬提灯。


普通の町の金物屋さんが、ギャラリーになっているこの雰囲気が素敵です。


赤岡に残された地域資源を最大限に生かした素敵なお祭りです。

絵金蔵公式サイト – 「絵金」が並ぶ祭り

赤岡町には、土佐芝居絵屏風が二十三点残されています。
  屏風絵は現在、赤岡町須留田八幡宮の宵宮と絵金祭りの宵にだけ蔵の中から目覚め、商店街の軒先にその姿を表します。
  この屏風絵は元々、まちの旦那衆が須留田八幡宮の大祭に奉納するために絵金らに描かせたもので、宵宮にあたる七月十四日に商家の軒先に広げられるようになったのは江戸時代末期からのことです。また、七月第三週の土曜と日曜に開催される絵金祭りは、商店街の発展を願って昭和五十二年から始まりました。

弘瀬金蔵 – Wikipedia

弘瀬 金蔵(ひろせ きんぞう、文化9年10月1日(1812年11月4日) – 明治9年(1876年)3月8日)は、江戸時代末期から明治にかけての浮世絵師。
本名は生前10回以上にわたり改名しているが一般には弘瀬金蔵の名で知られており、高知県下を中心に絵金(えきん)の愛称で親しまれている。


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