香川県三豊市仁尾町の『仁尾竜まつり』。仁尾町では、江戸後期から昭和初期まで、大干ばつの際には、稲わらで作った竜に水をかけて雨乞いをしたと伝えられています。稲わらと青竹で作った巨大な雨乞い竜への「水あぶせ」で盛り上がります。

Nio Dragon Festival’ in Nio Town, Mitoyo City, Kagawa Prefecture. In Nio Town, it is said that from the late Edo period until the early Showa period, people prayed for rain by pouring water on a dragon made of rice straw during times of severe drought. The festival is enlivened by a ‘water splash’ on a giant rain dragon made of rice straw and green bamboo.

仁尾 竜まつり
日程:毎年8月5日頃
場所:市民センター仁尾付近(香川県三豊市仁尾町) [Google Map]

Nio Dragon Festival
Date : Around 5 August every year
Place : Near Civic Centre Nio (Nio-cho, Mitoyo City, Kagawa Prefecture) [Google Map]

仁尾 竜まつり - Nio Dragon Festival

2018/08/31撮影

1980年(昭和55年)制作、1988年(昭和63年)修理。瀬戸内海歴史民俗資料館所蔵


1939年(昭和14年) 仁尾町。瀬戸内海歴史民俗資料館所蔵

2023/08/05撮影


仁尾町では、江戸時代より昭和14年まで大旱魃のたびに藁で作った竜による雨乞い神事が行われていた。その後の社会事情の変動によりこの神事も途絶えていたが、その後、瀬戸大橋博覧会にイベントとして復活大阪花の万博・御堂筋パレード等に出場しました。


顔の部分を1年かけて新調しました。


約180人の担ぎ


長さ約30m、重さ約3t


仁尾雨乞い竜。竜おどりや仁尾おどり、仁尾竜翔太鼓、詫間町吹奏楽団の演奏もあります。


水を撒きます。水不足のときは水撒きはしないのかな。


龍の口から白煙


神事


竜の操縦


雨乞い竜の水あぶせ

8月5日 4年ぶりに雨乞い竜へ水あぶせ/三豊市

8月5日、仁尾町で4年ぶりとなる第36回仁尾竜まつりが開催されました。仁尾町では、江戸後期から昭和初期まで、大干ばつの際には、稲わらで作った竜に水をかけて雨乞いをしたと伝えられています。この日も多くの観客が、市民センター仁尾前の県道で、練り歩く巨大な竜に向ってバケツで水をかけ、恵みの雨を祈願しました。

今年の竜は、顔の部分を1年かけて新調したもので、前回の竜よりも細くキリっとした顔つきになっています。サイズは長さ約30メートル、重さ約3トンで、約180人の担ぎ手によってお披露目されました。

開会式では仁尾竜まつり実行委員会の原会長が「今年は竜も作り直しました。十分に祭りを楽しんで、感動してもらえればと思います」と挨拶しました。また山下市長も「4年ぶりの開催なので思う存分楽しんでください」と開催を喜びました。

当日は、雨乞い竜の水あぶせのほかにも、竜おどりや仁尾おどり、仁尾竜翔太鼓、詫間町吹奏楽団の演奏など、さまざまな催しやパフォーマンスを多くの観客が楽しんでいました。