香川県さぬき市には、1300年の歴史があると言われる古代のサウナ「から風呂」があります。奈良時代に高僧・行基(ぎょうき)が讃岐に来た際につくったといわれています。江戸時代には、高松藩士もよく使用したことで知られています。

“Karafuro” is the ancient SAUNA of Tsukahara, Sanuki city, Kagwa pref., Japan. It has a history of nearly 1,300 years. It is said that Gyōki (668–749) who was a Japanese Buddhist priest of the Nara period made this SAUNA.

塚原のから風呂
住所:香川県さぬき市昭和1050-4 [Google Map]
電話:0879-52-1202
営業:毎週木・金・土・日の4日間 (毎週月・火、水、年末年始12月25日~1月4日休業)
時間:12:00~21:00
料金:500円
駐車:数台
アクセス:琴電長尾駅から車で約5分

Ancient SAUNA of Tsukahara
Address : 1050-4 Showa, Sanuki city, Kagawa pref., Japan [Google Map]
Tel : 0879-52-1202
Closed : Mon / Tue / Wed (25th Dec. – 4th Jun.)
Time : 12:00-21:00
Fee : 500 yen
Access : 5 min from Nagao station of Kotoden by car


香川県さぬき市


から風呂


入り口


煙突


塚原の行基堂。行基(ぎょうき/668〜749)は、奈良時代の僧で道場や寺院を多く建立しただけでなく、橋を架け、堤防を築き、池を掘り、布施屋(ふせや/旅人の休憩・宿泊所)を建て、社会事業を各地で成し遂げました。伝説によると、行基が廻国修行の折、夢告げにより、この地の村人たちを集め、田植えを中断して、古墳の上に赤土を塗り固めた「から風呂」を築かせ、健康増進に努めました。また村人たちの代わりに「お塚さん」に田植えをさせました。こうして生まれた田んぼを村人たちは「つかはら」と呼び、現在の「塚原」の地名ができたと言われています。(さぬき市文化財保護協会長尾支部より)

瀬戸内の各地には、かつてこうしたから風呂や石風呂が各地にあり、数十年前までは地域の皆さんが農作業の後に汗を流す場所として利用されていました。2016年には、広島県竹原市忠海(ただのうみ)の海岸沿いに、日本で唯一残る海藻のアマモを使った石風呂が営業終了となりました。ちなみに、香川県の小豆島の肥土山(ひとやま)地域や、山口県の周防大島にも石風呂の跡が残っています。

古代サウナ「から風呂(塚原のから風呂)」 – さぬき市観光協会

さぬき市昭和地区には全国的にも貴重な古代サウナ「から風呂」があります。この風呂は約1300年の昔に奈良時代の高僧行基が讃岐へ来たとき、諸人の病気を治すために造ったといわれています。風呂の構造は幅1.2m、奥行2.7mの豊島石の石室で、石の間は粘土で固めています。『政要録』によると「近年塚原に入室する者が多いと聞くので、風呂扶持として年間15石あて庄屋の手元へ残しておくから、家中の武士の接待に充てたり、旅人どもが飯米を希望するときは売ってやるように」ということを、天保6年(1835年)12月に達したと記録しているので、藩政時代にもかなりの利用者があったと思われます。さらに『讃岐国大日記』にも、天保7年の春夏にわたって、高松藩家老筧速見が病気治療に来たことを伝えています。また、明治20年に資料によると「塚原に温室所あり、病に効ありて人多く入室する」ともあります。

神経痛、リウマチ、肩こり、冷え性、疲労回復等、万病に良いと伝えられています。体の芯までぽかぽかになるので冷え性の方や美容とシェイプアップを求める方にオススメ!行かれる際は、パジャマやトレーナー等、汗取り用の衣類とタオルをご持参下さい。また、採れたての野菜等を格安で販売しています!(不定期)