根香寺(ねごろじ)。四国遍路の82番札所でありながら真言宗ではなく天台宗の寺院。五色台の青峰(標高449.3m)の中腹にあります。日当たりによって紅葉の具合が異なるため、緑・黄・赤へと遷移していく色を楽しむことができます。

Negoro-ji, temple No. 82 on the Shikoku pilgrimage, is located on the Goshikidai plateau extending to Sakaide City and Takamatsu City. Drive west from downtown Takamatsu City to reach the temple in 20 minutes. Negoro-ji is named after the scent emitted from the sacred tree that was cut when the thousand-armed Kannon was created. Come to graceful Negoro-ji to experience the scent of autumn. When you pass through the magnificent main gate of the temple, the refined, stone-paved approach to the temple extends straight. Rows of maple trees on both sides turn red in mid-November.

第82番札所 根香寺
住所:香川県高松市中山町1506 [Google Map]
電話:0878813329

Negoroji temple
Address : 1506 Nakayama town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Map]
Tel : 0878813329


緑、黄、赤のグラデーション

第82番札所 根香寺
住所:香川県高松市中山町1506 [Google Map]
電話:0878813329

Negoroji temple
Address : 1506 Nakayama town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Map]
Tel : 0878813329

青峰山 千手院 根香寺 – 四国八十八ヶ所霊場会

第82番札所 青峰山 千手院 根香寺(あおみねさん せんじゅいん ねごろじ)
宗派:天台宗
本尊:千手観世音菩薩
開基:弘法大師、智証大師
創建:弘仁年間(810〜824)
真言:おん ばざらたらま きりく そわか

根香寺の歴史・由来
五色台の主峰、青峰山に佇ずむ、かつての巨刹。五つの山に金剛界曼荼羅の五智如来を感じた弘法大師は、密教修行の地とし青峰に「花蔵院」を建立されました。後に大師の甥にあたる智証大師が訪れた際、山の鎮守である一之瀬明神に出会い、「この地にある毘沙門谷、蓮華谷、後夜谷に道場を作り、蓮華谷の木で観音像を作りなさい」というお告げをうけました。智証大師は蓮華谷の木で千手観音像を彫造し、「千手院」を建て安置しました。この霊木の切り株から芳香を放ち続けたことから「花蔵院」、「千手院」を総称して根香寺と名づけられたといわれます。根香寺は後白河天皇の帰依も厚く隆盛を極めました。後に、高松藩主らにより再興され、この時に天台宗へ改宗されました。

寺には次のような伝説があります。昔、青峰山には人間を食べる恐ろしい怪獣、牛鬼が棲んでいました。村人は、弓名人山田蔵人高清に頼み退治してもらうことしました。しかし、高清が山へ入れど、なかなか牛鬼が現れません。そこで高清は根香寺の本尊に願をかけました。すると21日目の満願の暁に、牛鬼が現れ口の中に矢を命中。逃げる牛鬼を追うと2kmほど西の定ヶ渕で死んでいるのを発見しました。高清は牛鬼の角を切り寺に奉納。その角は今でも寺に保存されています。また牛鬼の絵は魔よけのお守りとして親しまれています。

根香寺の見どころ
五大尊像・牛鬼の像・万体観音(本堂前の凹字型回廊に、全国の信者が奉納した約三万三千体の観音像が並んでいます。)