現存天守12城のひとつ、日本一高い60mの美しい石垣を誇る香川県丸亀市の丸亀城に設置されたスタンプラリーが話題になっています。城内5箇所に設置されたスタンプを専用の台紙に押していくと版画のように色が重なっていき、最終的に丸亀城の絵が完成するという仕組みです。2019年3月1日から販売開始した台紙は、観光案内所で200円で販売し、売上の一部は豪雨被害にあった石垣の修復にあてられます。

丸亀城周回スタンプラリー始まる – 産経ニュース

香川県の丸亀市観光協会は、丸亀城を隅々まで見てもらうとともに、石垣崩落の現状を知ってもらおうと今月からスタンプラリーを始めた。城内の各スポットを巡りながら一枚の台紙にスタンプを重ね押ししていくことで、美しい石垣の城が完成する仕組み。

 スタンプ設置場所は丸亀城内観光案内所、大手一の門、天守1階と3階、市立資料館の5カ所。そのうち天守3階は、崩落現場が見渡せる城内グラウンドにPRブースが完成次第、移されることになっている。協会の担当者は「大手一の門など、これまで見落とされがちだったスポットから崩落現場まで、丸亀城をぐるりと見て回ることができる。美しい石垣が完成するよう応援してもらえたら」と話した。

 スタンプラリーの台紙は丸亀城内観光案内所おみやげショップで1枚200円で購入できる。台紙の売り上げの一部は石垣修復応援募金に充てるという。

 丸亀城の石垣は現在、崩れた斜面を削りモルタルを吹き付けて安定させるとともに、石垣を撤去する応急対策工事に取りかかっている。梅雨までには完了させ、その後本格的な復旧工事に着手する予定という。