香川県高松市牟礼町、八栗寺のある五剣山の麓に人気のうどん屋『うどん本陣山田家』があります。国の登録有形文化財(2001年)の建物。山田家は元は江戸時代から続く大庄屋(おおしょうや / 地方行政を担当した村役人)で、明治になってから酒造業を営んでました。1978(昭和53)年、サラリーマンだった山田潔さんが開業したのがうどん屋「山田家」です。お店のプロデュース には、創業者・山田潔さんの叔父である和田邦坊さん(1899~1992)が関わっています。香川県内の様々なお土産のパッケージデザインを手掛けてきた、画家・和田邦坊さんの描いた絵などをお店のギャラリーで見ることができます。

北海道ローカルTV番組『水曜どうでしょう』に何度も登場し、大泉洋さんらTEAM NACSのメンバーも番組外で訪れるほどの人気店です。

The popular udon shop Udon Honjin Yamadaya is located in Mure-cho, Takamatsu City, Kagawa Prefecture, at the foot of Mt. Gokenzan, where Yakuri Temple is located. The building is a registered national tangible cultural property. The Yamadaya was originally an Oshoya (village headman) and ran a sake brewery after the Meiji Restoration. After the business closed down after the war, Mr. Kiyoshi Yamada, a businessman, opened the udon shop Yamadaya in 1978. The shop was produced by Mr. Kunibo Wada (1899-1992), an uncle of the founder Mr. Kiyoshi Yamada. The shop’s gallery features paintings by the artist Mr. Kunibo Wada, who has designed packaging for various souvenirs in Kagawa Prefecture.

うどん本陣 山田家
時間:10:00〜20:00
住所:香川県高松市牟礼町牟礼3186 [Google Map]
電話:0120-04-6522 / 087-845-6522
駐車:160台
座席:300席以上

Udon Honjin Yamadaya
Opening hours : 10:00-20:00
Address : 3186, Mure-cho, Mure, Takamatsu City, Kagawa Prefecture [Google Map]
Telephone : 0120-04-6522
Parking : 160 spaces
Seating: more than 300 seats

2023/09撮影


明治以降酒造業を営んでました。煙突はその頃の名残り


釜玉うどん


和田邦坊さんのギャラリー。和田邦坊さんの甥っ子にあたる創業者・山田潔さんのコレクション。


団扇(うちわ)


掛け軸


絵馬


梅。図屏風


おとぼけ人形



クチナシの花


石灯籠


国の登録有形文化財の建物


四国遍路、第85番札所 五剣山観自在院 八栗寺(やくりじ)のある五剣山の麓。墓石などに使われる高級石材、庵治石(あじいし)の産地でもあるので石材屋さんの工場や採石場、アーティストによる石彫を、街のあちらこちらでみることができます。

This udon shop is located at the foot of Mount Goken, where the 85th temple of the Shikoku pilgrimage, Gokenzan Kanjiza-in Yakuri-ji, is located. This area is a production area for Ajiishi, a high-grade stone used for gravestones. As a result, stone makers’ factories, quarries and artists’ stone carvings can be seen here and there in the town.

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食欲の秋、香川県にうどんを食べに来られる方も多いと思います。石の町牟礼にある「うどん本陣 山田家」の屋根をよくみるとレンガ造りの煙突がみえます。和田邦坊さんがうどん屋をプロデュースする前、ここは造り酒屋だったそうです。おそらくこれがその証拠。

山田家に行くことがあれば、ちょっと背伸びして、このレンガの煙突をチェックしてみてください。背伸びして見えてくる物語。学芸員の 西谷美紀さんに教えて頂きました。ありがとうございます!

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うどん本陣 山田家
時間:10:00〜20:00
住所:香川県高松市牟礼町牟礼3186 [Google Map]
電話:0120-04-6522 / 087-845-6522
駐車:160台
座席:300席以上

Udon Honjin Yamadaya
Opening hours : 10:00-20:00
Address : 3186, Mure-cho, Mure, Takamatsu City, Kagawa Prefecture
Telephone : 0120-04-6522
Parking : 160 spaces
Seating: more than 300 seats

足で踏み、手で揉み、手で打つ。 | 山田家のこだわり | うどん本陣 山田家

そのうち麺が語りかけてくる。
温度や湿度など些細な環境の変化で、熟成具合が変わる。 「小麦粉と塩と水」 シンプルな素材を使ううどんの難しさはそこにあります。 山田家でよくお客さまから声をかけていただくのが 「朝食べても夜食べても味にブレがないね」というお言葉。 本店の営業時間は十時から二十時。 実は当たり前のようで、これが本当に難しいことなのです。 だからこそ、山田家で徹底しているのが「足踏み・菊練り・手打ち」。 手作業を行ううちに麺がどんな状態か感じとれるようになるのです。 それはいわば、麺との対話。 麺の声を聞きながら、今日も職人たちがうどんをつくり続けています。

足踏み、手打ち、そして菊揉み。
讃うどんの持ち味は、滑らかな表面と、断面がしっかりと鋭くとがった半透明の麺。そこから生み出された麺のつるっと喉越しがよくもっちりとした弾力の食感は “手打ち”ならではのもの。というのも、讃岐うどんの麺というのは大変デリケートだから。夏と冬で、塩加減、水加減が異なることは、よく耳にするかと思いますが、例えば朝一番に打った麺と、二番目の麺、打つ時間にして十分しか違わなくても、生地の状態は変わってくるのです。

山田家(旧清酒源氏正宗醸造元)主屋 文化遺産オンライン

山田家(旧清酒源氏正宗醸造元)主屋
大正/1912-1925
登録有形文化財(建造物)

四国霊場85番札所八栗寺参道から70m程入った屋敷地のほぼ中央に南面して建つ。明治になって酒造業に転じた名家の居宅部で,桁行14間と規模が大きく,入母屋造,本瓦葺,虫籠窓を開けたつし2階建とする。現在は「山田家」の屋号で讃岐うどん店を開く。