食の風景を記録しています。今日は、島旅仲間と小豆島・伊喜末(いぎすえ)地区へ。島の中でこの地域だけに伝わる風習、「つぼいけ」と「芋づるの塔」を撮影しにいってきました。
2016年12月撮影
南の国の食べ物であるサツマイモは寒さに弱く、秋に収穫した後、冷気に晒されると腐りやすくなってしまいます。土の中の温度と湿度が保存に適していて、砂地に埋めて年を越します。寝かすと芋の甘みがぐっと増し、比較的価格が高い時期に販売することができます。農家ごとにつぼいけの意匠が異なるのも面白い。農家の暮らしの知恵が、この地域の独特の文化をつくっています。
芋づるの塔は、耕作用の牛にサツマイモの蔓を餌として与えるために乾燥させるのが目的で塔にしていたもの。いまは、この地域に農耕牛はおらず町役場の職員さんが昔の風習を伝える目的で作っているもので、クリスマスくらいまでライトアップされています。芋づるのクリスマスツリーって日本でここだけなんじゃないだろうか。
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小豆島にある海辺のログハウス「グラン シャリオ」さんの記事でみつけたのでメモ。
小豆島土庄町伊喜末地区に古くから伝わる「つぼいけ」という独特なサツマイモの貯蔵庫。
伊喜末(いぎすえ)は甘くて美味しいサツマイモ、「四海(しかい)の芋」の産地として有名で、
年末に収穫されたサツマイモをこうして保存し、年明けから出荷するのだそう。
写真:サツマイモの収穫後は・・・・ – 自然を感じる:オリーブ探検隊
伊喜末八幡神社の馬場は砂地で水はけがよく通気性もいいため、
おいしく新鮮なまま貯蔵できるのだそうです。
そしてこちらが、芋づるの塔。昔は牛の飼料の保存用に多く見られたそうです。
サツマイモの収穫後は・・・・ – オリーブ探検隊
壺井栄の小説「二十四の瞳」でも出てくるように小豆島では昔からサツマイモが多く栽培されていました。昔より畑は減りましたが今でも良く栽培されています。
収穫されたサツマイモは出荷されたり家の納屋に貯蔵されますが、土庄町四海地区では昔ながらに土の中に保存している地域があります。
小豆島の不思議のひとつ! – 瀬戸内海小豆島 海辺のログハウス グラン シャリオ
これ何かわかりますか?お墓ではありません小豆島の冬の風物詩のひとつ「つぼいけ」といいます。この盛り土の下にはなんとサツマイモが貯蔵されているんです。場所は土庄町伊喜末八幡神社の馬場の一角で収穫 したサツマイモを土の中に貯蔵する同地区独特の保存法です。人間の知恵とは古来より限りないものと感心させられます。
たくさんの笑顔たち:おいしさを貯蔵する – 小豆島に集まれ!
伊喜末八幡神社の馬場に、今年も出現した地中ハウス?!
ではなく、これは伊喜末地区の農家の皆さんが作ったサツマイモ貯蔵庫。名前を「つぼいけ」といいます。伊喜末のサツマイモは、昔から「四海の芋」と呼ばれ、ほっこり甘くておいしいことで有名。サツマイモの品質を落とさず、年越しさせる有効な貯蔵法として、このつぼいけは、古くからこの地区で続けられてきた伝統の貯蔵方法なんです。水はけのよい砂地である伊喜末八幡神社の馬場は、つぼいけの最適地。深さ1mほどの穴を掘り、通気性、保温性に優れた麦わらを敷き詰めた中に、数百個のサツマイモを入れていきます。上を麦わらで覆い、最後に土を被せれば、サツマイモ貯蔵庫「つぼいけ」のできあがり。
作業はとっても大変だけど、「つぼいけ」は、サツマイモをおいしく長く貯蔵するために農家の皆さんが考えた、知恵と努力の結晶なのでした。
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参考:
サツマイモの収穫後は・・・・ – 自然を感じる:オリーブ探検隊
小豆島の不思議のひとつ! – 瀬戸内海小豆島 海辺のログハウス グラン シャリオ
芋づるの塔とつぼいけ: 小豆島最新情報
小豆島だより:サツマイモのつぼいけ
小豆島に集まれ!たくさんの笑顔たち:冬から春へ – livedoor Blog(ブログ)
小豆島に集まれ!たくさんの笑顔たち:おいしさを貯蔵する – livedoor Blog(ブログ)
小豆島に集まれ!たくさんの笑顔たち:四海の芋 – livedoor Blog(ブログ)
ログハウス グラン シャリオ
小豆島土庄町伊喜末(いぎすえ)地区に伝わる独特のサツマイモ保存方法。小豆島、冬の風物詩のひとつ「つぼいけ」 http://t.co/7NDuK1d2 @yousakanaさんから