先日発表された
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた第4次報告書。
Technobahnに紹介されていた、地球温暖化に対抗する大規模な対策をメモ。
不都合な真実の公式サイトで公開されている自宅でできる排出削減はこちら。
地球温暖化を解決する4つの方法、ノーベル賞受賞者が考えた奇策とは?
01 地球の大気圏の上層部に硫黄を大量散布する
提案者:ポール・クルッツェン博士 (オゾン層研究の最高権威)
対策:大気上層部に数100万トンの硫黄を散布し、太陽の照射光の約1%を反射させる
問題:地球規模で酸性雨が降雨
02 地球と月の中間地点に日除けのパラソルを設置する
提案者:天文学者 ロジャー・エンジェル博士
対策:ラグランジュポイントに数兆個のパラソル型の衛星を配置して太陽光を約2%反射
問題:数100兆円という途方もない費用が必要
03 軌道上に月の砂を散布する
提案者:アイオワ大学 カーチス・ストラック博士
対策:月面に大量に存在する微細な砂を軌道上に散布し太陽光を遮る。比較的安価。
問題:マイクロなスペース・デブリが増え、地球の周回軌道上にある衛星に甚大な影響
04 地球の表面を白いパネルで覆う
提案者:理学専門誌 フィジックスワールド (physicsworld)
対策:地表、海洋の大部分を白いパネルで覆うことで地球に照射された光を地表面で反射
問題:効率が悪い。地球の大部分を白いパネルで覆う必要がある。生態系への影響。
> 地球温暖化抑制に向けた世界的な取り組み指針をまとめた
> 京都議定書で世界各国は温室効果ガスの放出を抑制することで合意に至っている。
> しかし、温室効果ガスの放出量の抑制は実際には各国のエゴや経済原理に阻まれて
> 上手く進まないだろう。近い将来、地球温暖化抑制のための革新的な技術が
> 必要となる日がくるかもしれない。その場合、今のところ最も現実的で、
> 環境に与える影響が小さいのが「その3」の方法になるかもしれない。
> ストラック博士の策は月の軌道上の2箇所に限定的に月の砂を散布し、
> その軌道ポイントと太陽と地球とが一直線に並ぶ、月間20時間だけ、
> 太陽光の照射量をコントロールしようとするものとなる。
> 当然、その付近を宇宙船が通過することはできなくなる。
> また、散布された砂は月と地球の引力の影響で次第に拡散し、
> 衛星への影響も避けられなくなる。もっとも答えは簡単だ。
> それでも地球温暖化よりは幾分マシだということだ。画像を拡大する
> Technobahn より
参考:
不都合な真実 自宅で取り組む排出削減 [Link]
IPCCの公式サイト(英語) [Link]
気象庁IPCCページ [Link]
IPCC (Wikipedia) [Link]
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