香川県高松市庵治町・牟礼町で海の清掃活動を行なっている『ブルーライジャケ!(@blue_lifejacket60)』のみなさんと一緒に活動をまとめた冊子『海を守る・楽しむ・考えるBOOK』。海岸清掃の活動記録と、海洋環境問題を身近に考えてもらえるように開催した『かたちともよう』ワークショップの記録が掲載されています。画家・山口一郎さんと子どもたちによる「かたちともよう」ワークショップでは、拾った海ゴミから模様のデザインを抽出し、ラッピング電車や寄付付きの自販機など、海ゴミをなくすための様々なアイデアが飛び出しています。発行は、海洋教育の次世代プラットフォーム『3710Lab(みなとラボ)』さん。

This is the booklet ‘A book for protecting, enjoying and thinking about the sea.’, which summarises activities together with the “Blue Life Jacket (@blue_lifejacket60)“, an organisation that carries out marine clean-up activities in the towns of Aji and Mure in Takamatsu City, Kagawa Prefecture. Records of coastal clean-up activities. It is also a record of the ‘Katachi to Moyo (Shapes and patterns)’ workshop that was held to get people to think about marine environmental issues in a familiar way. With the cooperation of painter Ichiro Yamaguchi, various ideas for the elimination of marine litter are put forward by the children, based on their own free ideas.

香川県高松市「ブルーライジャケ」活動レポート 
『海を守る・楽しむ・考えるBOOK』
海洋デザイン教育プロジェクト2021
発行:2022年3月25日
企画監修:田口康太
実施:ブルーライジャケ!のみなさん
編集:小倉快子、北川拓未
写真:坂口祐(物語を届けるしごと)
デザイン・グラフィック:大池翼
協力:山口一郎(ワークショップ講師)、「子どもたちにライジャケを!」
印刷:新日本印刷株式会社
発行:一般社団法人3710Lab(みなとラボ)
助成:日本財団『海と日本PROJECT』


冊子の表紙の絵柄も海岸で拾った漂着物から子どもたちがつくったものです。


『Setouchi Oceans X(瀬戸内オーシャンズX)』日本財団『海と日本PROJECT』『3710Lab(みなとラボ)』 海洋教育の次世代プラットフォーム


画家・山口一郎さん


猪熊弦一郎さん


ことでん


自販機、港湾施設、ライフジャケット


着けよう!ライフジャケット

この子たちが大きくなってもきれいな海を

2020年9月からはじまった海の清掃活動。ライフジャケットの普及を目指す「ブルーライジャケ!」のメンバーが中心となり、香川県高松市庵治町や牟礼町の海岸を中心に活動を行っています。メンバーの多くは高松市立牟礼北小学校の保護者と児童です。

主宰している森繁章子さんは実際に活動をはじめ「今まで意識していなかったゴミが、拾いに行くとなんでこんなにあるんだろうと思います。街から流れついているものも多く、街からきれいにしないと海はきれいにならないなとも感じます。子どもたちが大きくなったとき、もっときれいな海であるために、子どもたちと少しづつでも自分たちで考えていけたらと思います」と語ります。さらに「最初はイヤイヤ参加していた子どもたちも、段々興味を持ってくれ、学校で習ったことを教えてくれるようになりました。海ゴミについて話す機会が増えた気がします」と、子どもたちにも意識の変化が起こっています。
また、海洋環境問題を身近にするため、海を知ろう!海で遊ぼう!をキーワードに、「かたちともよう」のワークショップを開催。本書では、清掃活動の記録に加え、その様子や出来上がった「かたちともよう」を活かしたデザインなども紹介していきます。
これらの活動が少しずつ広がり、自分たちもやってみたいと思う人が増え、地域に根ざした清掃活動が行われることにつながれば幸いです。

海でみつける「かたちともよう」ワークショップ

子どもたちに拾ってもらったゴミや自然物。それらを使い、海洋環境問題を身近にするためのワークショップを開催しました。まずは海を知ろう、海で遊ぼうをキーワードに子どもの知的好奇心に働きかけようと考えました。
講師に香川県在住のアーティスト・山口一郎氏を迎え、海でみつけたゴミや自然物の「かたちともよう」を青い画用紙に切り出していきます。かたちを忠実に再現する子やそのイメージを膨らませてかたちにする子もいました。それを白い画用紙に自由に貼り、自分なりの「かたちともよう」をつくっていきます。

未来の海をまもるため
2019年、幼稚園の友達家族を中心に「ブルーライジャケ!」は発足しました。ライフジャケットの普及と海ゴミの清掃活動を行っています。活動場所は、自分たちがよく遊ぶ地域の海です。主に香川県高松市庵治町の鎌野海水浴場や牟礼町の海岸です。1〜2ヶ月に1度、約1時間の清掃活動を行います。人数は10〜30名程度。小学生の親子や家族での参加が多いです。活動に興味がある、参加したいという方は、下記までご連絡ください。

お問合せ
instagram「blue_lifejacket60」のDMもしくは、ゴミ拾いや環境活動を簡単に探せるサイト「BLUE SHIP」内、ブルーライジャケ!のページをご覧ください。