香川にアトリエを構えた世界的な彫刻家イサム・ノグチさん、アメリカの世界貿易センタービルの作品をつくった彫刻家の流政之(ながれ・まさゆき)さん、瀬戸内海歴史民俗資料館や喫茶 城の眼(しろのめ)を手がけた建築家の山本忠司さん、元香川県知事の金子正則(かねこまさのり)さんなど。どの方も同時代に、香川県の芸術文化を支えてきた方々が足繁く通ったお店がここ「まいまい亭」です。
店主の松岡柳士さん、女将の久二子さん夫妻のお話を聞きながら、イサム・ノグチの作った囲炉裏を囲みながら、愛した讃岐料理「ひらら煮」を頂きました。とても楽しい時間をありがとうございました。また、行きたいと思わせてくれるとても温かい雰囲気のお店です。

You can eat traditional local cuisine of Kagawa pref. at Maimai-tei. This shop is a long standing shop established 40 years ago and located at Takamatsu city, near main shop street. Sculptor Isamu noguchi, sculptor Masayuki Nagare, Architect Tadashi Yamamoto, Prefectural governor Masanori Kaneko love their dishes. The shop is a rendezvous for artists. I ate Hirara-ni of a fresh-water fish which is loved by Isamu Noguchi.

まいまい亭
住所:香川県高松市東田町18-5 [Google Map]
電話:087-833-3360
定休:不定休、要予約

日替わりコース料理:
ランチ 1,500円〜
ディナー 4,000円〜
旬の一品料理 300円〜

Maimai-tei
Address : 18-5 Higashida town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Map]
Tel : 087-833-3360
Closed : Irregular holidays / Reservation required

changing every day changing every day:
Lunch 1,500yen-
Dinner 4,000yen〜
Food using seasonal ingredients 300yen-


川魚のひらら煮。この日はアマゴで、季節ごとに魚は変わります。イサム・ノグチさんの好物で、「これを食べると讃岐に戻ってきた気がするんだよ」と高松に戻ってくるたびに食べておられたそう。その季節の川魚をかまどや囲炉裏の残り火で3日3晩も炊くことで、味が染み込み柔らかく骨まで無駄なく食べることができます。冷蔵庫がなかった時代に、暮らしの知恵が生んだ保存食です。


イサム・ノグチさん作の囲炉裏。火に強い豊島石でつくられています。


火を囲んで食事をするのっていいですね。古代の人もこうして火を囲んで食事をしていたのだろうか。


菜切鍋。833年前、1185年の源平合戦(屋島の戦い/治承・寿永の乱)の際に、炊事をするときにまな板がなかったので弁慶がお地蔵さんの背中をまな板代わりにして野菜の汁を作ったと伝えられています。


その言い伝えにそって、再現した讃岐の郷土料理です。味付けは、当時も使われていた調味料の塩と醤(ひしお)のみとシンプルなもの。


高松市牟礼町にある、弁慶がお地蔵さんの背中で野菜を切った「菜切地蔵(なきりじぞう)」にちなんだ鍋料理で、「武蔵坊弁慶石地蔵の背に長刀を以って菜を切り汁となして義経に奉る。時に義経『弁慶がこしらえし菜は武蔵坊』。弁慶はこれにこたえ『それを知りつつ九郎判官』」(全讃史)と記されています。


源平屋島の戦い(やしまのたたかい)は、平安時代末期の1185年3月22日(元暦2年/寿永4年2月19日)に讃岐国屋島(現在の香川県高松市)で行われた戦いです。中央に福原の御所、右方は生田の森の争い、上部は一ノ谷、左方は須磨の浦での戦いが描かれている。『源平合戦図屏風』 赤間神宮所蔵。


かえりとまんばのご飯。「かえり」は、カタクチイワシの幼魚。ちりめんから、体長3~5cm位大きくなってくるとイワシらしくなってくることから「イワシに返る」という意味から「かえり」と呼ばれるようになったそうです。
「まんば」は高菜の一種で、香川県の郷土野菜。東讃では「まんば」、西讃では「百花(ひゃっか)」とも呼ばれます。「まんばのけんちゃん」という郷土料理は今でも普通に食べられていて、居酒屋のメニューでもよくでてきます。別名、「百花の雪花(ひゃっかのせっか)」。


左は川島猛さんの絵、右は猪熊弦一郎さんの絵、照明はイサム・ノグチさん「AKARI」シリーズ。


他にも香川県を代表する世界的な作家の作品が自然に飾られています。


正月用 吉祥絵付菱形皿など。骨董品の販売もしています。


見事なコレクション。右側に彫刻家・流政之さんの作品。


料理人の松岡柳士(まつおかりゅうし)さん。15歳よりこの道に入門。生間流式包丁の正式作法を修める。茶懐石料理、精進料理、普茶料理を経て、昔ながらの食材と調理法で郷土の時代料理を現代に再現。


「アート県」と言われている香川県ですが、その根底にあるのは、実は瀬戸内国際芸術祭でも、世界的に知られているアートサイト直島(NAOSHIMA)でもありません。実はそれよりもっと前。彫刻家 イサム・ノグチさん、彫刻家 流政之さん、建築家 山本忠司さん、漫画家 和田邦坊さん、画家 猪熊弦一郎さん、建築家 ジョージ・ナカシマさん、そして元香川県知事金子正則さんなど。1950-60年代に活躍した多くの方々が、香川県の芸術文化を振興し、いまもなおその多くの痕跡が残されています。ぜひ、アートやデザインや工芸が好きで香川県に旅行に来られた方には、現代アート以外にもこうした方たちが残した作品や、交流した場所を味わっていただきたいです。

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