創業約60年の老舗のうどん屋「谷川製麺所」が2019年12月30日で閉店。

Popular Udon noodle shop “Tanigawa noodle‐making factory” will be closed on 30th December 2019.

谷川製麺所
電話:087-849-1628
場所:香川県高松市東植田町2139-1 [Google Maps]
時間:11:00~14:00
定休:無休(12月31日・1月1日~5日は休み)

Tanigawa noodle factory
Tel : 087-849-1628
Address : 2139-1 Ueda town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Maps]
Open Hours : 11:00-14:00
Closed : December 31st / 1st-5th January

谷川製麺所
平素より約60年間ご利用いただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、当店は2019年12月30日を持ちまして、閉店することとなりました。
開店以来のご愛顧、誠にありがとうございました。
閉店までは平常通り営業致してますのでお立ち寄りください!

店主 谷川

人口あたりのうどん店数が全国第1位の「うどん県」こと香川県ですが、年々うどん店の数は減少しております。2010年頃は「香川県内におよそ800店の多種多様なうどん店があります」と県外のかたを案内していたのですが、気がついたら2019年現在は、なんと600店舗台まで減少しています。(参考:香川県統計情報データベース

高齢化や後継者不足が原因となっていることが多い印象です。仕事はあるのに地方の企業が人材不足が叫ばれている中、人気店なのに後継者がいなくて閉店するお店が増えています。

2019年12月25日 しっぽく蕎麦

12月30日に閉店する創業60年の老舗『谷川製麺所』にて、年越ししっぽくそば。

机の上の鉛筆削り✏️、麦茶を飲むためのワンカップグラス、天井まで積まれた麺を入れる木の箱。どれも60年の物語を語ってくれているよう。閉店まであとわずか。食べおさめがまだの方はぜひ。


唐辛子。ここの自家製唐辛子がビックリするくらい辛くてクセになる。何でこんなに辛くなるんだろ。ぜひ製品化して欲しい。(その時はぜひパッケージのデザインさせて頂きたい)


サインとツバメの巣

讃岐の冬は 「しっぽくうどん」 – Shippoku Udon noodle

うどんの国、香川県の冬の郷土料理として馴染みのあるのがこの「しっぽくうどん」。もともと、江戸時代に長崎で発祥した卓袱料理(しっぽくりょうり)が京阪地区に伝わり考案されたうどんです。いまでは讃岐の冬の風物詩として欠かせない一品となっています。数種類の季節の野菜を、汁と一緒に煮込んだ料理で、香川県では年越しそばの代わりに食べる家庭もあります。

“Shippoku Udon” is local cuisine on a cold winter’s day at Kagawa pref., Japan. Winter root vegetables like carrots, taro, radish and chicken are oftern used for it. Some people eat it instead of “soba” on December 31 to pass over to the new year.

谷川製麺所

電話:087-849-1628
場所:香川県高松市東植田町2139-1 [Google Maps]
時間:11:00~14:00
定休:無休(12月31日・1月1日~5日は休み)

Tanigawa noodle factory

Tel : 087-849-1628
Address : 2139-1 Ueda town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Maps]
Open Hours : 11:00-14:00
Closed : December 31st / 1st-5th January


香川では、大根•にんじん•里芋などがはいります。

うどん本陣 山田家
場所:香川県高松市牟礼町牟礼3186 [Google Maps]
電話:087-845-6522
時間:10:00~20:00

Udon honjin “Yamadaya”
Place : 3186 Mure town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Maps]
Tel : 087-845-6522
Time : 10:00~20:00


ちなみにこちらが京都で頂いたしっぽく蕎麦。
京都 権太呂 金閣寺店
(京都府京都市北区平野宮敷町26)[Google Maps]

京の「しっぽく」は椎茸が入ります。
江戸時代に長崎から伝わった卓袱(しっぽく)料理が、
京都や大阪に広まってしっぽくうどんや蕎麦になりました。
古典落語の「時そば」にもこのしっぽくがでてきます。
ちなみに、山形では「すっぽこ」

料理レシピ – 香川県

■材料(4人分)
うどん 4玉 油あげ 1枚半
大根 300g ねぎ 5本
にんじん 150g しょうゆ(薄口) 60cc
豆腐 1/2丁 だし汁(煮干し) 5カップ
(好みでこんぶ、かつお節等でとってもよい)

■作り方
大根、にんじんは短冊切りにする。油あげは油抜きをして短冊切りにする。
ねぎは3~4cmの長さに切り、豆腐は7mm厚さ位の角切り(2cm角位)にする。
煮だし汁を煮立て、大根、にんじん、油あげを入れ、少し煮てから豆腐を加え、次にしょうゆを入れ、味をふくませる。最後にねぎを入れて火を止める。
うどん玉を温めて器に入れ、(3)をかける。
春菊など、青味のものを散らしてもよい。

Shippoku udon is a way of eating udon noodles during autumn and winter, when the winds become cold. It is a winter representative local specialty of Sanuki. Various kinds of seasonal vegetables are cooked together with the soup, and they are poured over the udon. Some families eat them on new year’s eve instead of toshikoshi soba.Shippoku Udon

Shippoku Udon: A Speciality of the Sanuki Region

This is a traditional regional speciality of the Sanuki region, in Kagawa prefecture. You don’t see it often listed on the menus of udon restaurants, but it’s a very popular homemade dish, especially on New Year’s Eve where it’s eaten as “toshikoshi udon” (year-end udon) instead of the usual toshikoshi soba. The vegetable stock really warms you up. The dashi (stock) that comes out of the daikon radish and carrot should blend well with the flavor of the aburaage (fried tofu). Let the soup rest for about 2 hours after adding the soy sauce so that the flavors of the soy sauce and dashi can really blend together. For 2 servings. Recipe by Danshinokakurega

卓袱料理 – Wikipedia
卓袱料理(しっぽくりょうり)とは、中国料理や西欧料理が日本化した宴会料理の一種。長崎市を発祥の地とし、大皿に盛られたコース料理を、円卓を囲んで味わう形式をもつ。和食、中華、洋食(主に出島に商館を構えた阿蘭陀、すなわちオランダ)の要素が互いに交じり合っていることから、和華蘭料理(わからんりょうり)とも評される。日本料理で用いられている膳ではなく、テーブル(卓)に料理を乗せて食事を行う点に特徴がある。 献立には中国料理特有の薬膳思想が組み込まれていると考えられている。

文化・文政期(1804年 – 1829年)前後には江戸で一大ブームになる。ひとりひとりに膳が出されるのが普通であった当時の人々にとっては、一つのテーブルを囲んで大皿で食べるという中国式のスタイルは物珍しかったという。江戸古典落語に登場する「百川」は卓袱料理屋として創業したと伝えられる。従来の日本料理のマナーを引き合いに出して「面倒さや煩わしさが無く、各々が料理を好きなように楽しめる」と卓袱料理を評価した記録も残る。また、江戸だけではなく京都、宇治、大坂といった関西地方の都市でも卓袱料理と普茶料理が食されていた。この頃になると、料理名こそ中国風であったが、その内容は日本料理・中国料理・南蛮料理が入り交じった独特のものに変化していった。もっとも江戸や関西での卓袱料理の食材には獣肉は使用されておらず、当時の日本人の食習慣に合わせたものとなっていた。

郷土料理とおいしい旅 (17)