香川県丸亀市の丸亀高校演劇部の演劇作品「フートボールの時間」が「平成30年高校演劇全国大会」にて、最優秀賞と文部科学大臣賞を受賞しました!おめでとうございます。

今回受賞した演劇作品「フートボールの時間」は、大正時代(1920年/大正9年)の日本の女子サッカー発祥の地とされる旧丸亀高等女学校(現丸亀高校)が舞台。東京医科大の女性受験者の得点操作問題など、女性活躍社会という言葉を聞くようになった現代においても深く考えさせられるテーマとなっています。最近、丸高で見つかった当時の女学生の作文にあった「フートボール」という言葉がタイトルとなりました。脚本は、演劇部顧問の豊嶋了子教諭。8月26日に東京の国立劇場で上演し、9月5日〜9日にNHKの「青春舞台」で放送予定です。ぜひ御覧ください。

第29回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演「フートボールの時間」
日時:2018年8月26日(日)17:55~19:05
場所:国立劇場大劇場 (東京都千代田区隼町4-4-1)[Google Maps]
料金:入場無料
脚本:豊嶋了子教諭(演劇部顧問)

【フートボールの時間】国立劇場での上演とNHK放映について | 丸亀高校演劇部ブログ
日時:2018年
9月5日(水)18:55~19:25 ドキュメント1
9月6日(木)18:55~19:25 ドキュメント2
9月9日(日)15:30頃から60~70分枠で最優秀校の劇場公演
番組:青春舞台2018
放送:NHK e-テレ(全国放送)

丸亀高校演劇部は、9月5日にドキュメント、9月9日に長野での上演がノーカットで放映されます。斯文祭の日なので生徒は生放送は見られませんが、しっかり録画しておきましょう!!ちなみに9月6日は、京都府立朱雀高校さんのドキュメントが中心だそうです。こちらも是非ご覧ください。以上、顧問でした。

香川)大正時代のサッカー女子 丸亀高校演劇部が上演へ:朝日新聞

日本の女子サッカー発祥の地とされる丸亀高校で、演劇部の生徒たちが大正時代のサッカー女子の姿を描いた「フートボールの時間」を上演する。部員たちは「当時、立場の弱かった女性が、時代にあらがうようにボールを追った心情に迫りたい」と話している。

 1920(大正9)年の旧丸亀高等女学校(現丸亀高校)が舞台。女学生の間に広まりつつあったフートボールに理解を示す教師や女学生がいる一方、「女のくせに」と批判する大人たちもいる。複雑な人間関係のなか、ルールを教えてくれた教師が退職。サッカーを愛した女学生も見合い結婚をして退学する、といったストーリー。

 脚本を書いた演劇部顧問の豊嶋了子教諭は「当時の女性は、本音では思い切りボールを蹴って、もっとおおらかに生きたかったのでは。同年代の部員たちだから、そんな気持ちをうまく表現できる」と期待している。

16人の部員は舞台衣装を手作りし、はかまは通販で購入。6月半ばから稽古を始めた。最近、丸高で見つかった当時の女学生の作文のなかに「フートボール」の言葉があり、タイトルが決まった。

 結婚する女学生の母親を演じる部長の長井ゆいさん(16)は「大正時代を想像しながらの役作りに苦労しました。女学生たちのもどかしさを感じてもらえたらうれしい」と話している。

 丸高では2011年、はかま姿でサッカーをする女学生の姿を撮影した大正時代の絵はがきやボール購入代の領収書が見つかり、「日本の女子サッカー発祥の地」との説が有力になっている。劇は文化祭「斯文祭(しぶんさい)」の2日目、10日午前11時50分から、第2体育館で上演される。(矢野裕一)