高知県土佐清水市の海岸線にある花崗岩の岩場。黒潮が日本列島に最初にぶつかる場所。碆(はえ/岩礁)のまわりを潮が渦巻く様子が臼(うす)に似ていることから『臼碆(うすばえ)』と呼ばれてます。ここの周辺にあるいくつかの展望台からは、臼碆埼(うすばえさき)灯台と臼碆(うすばえ)龍宮神社を見ることができます。350年程前にここからすぐ沖でメヂカ(ソウダガツオ)の漁場が発見され、現代にも受け継がれる宗田節(そうだぶし)づくりが始まりました。かつてこの龍宮神社では、漁師の妻たちが集まり、夫の無事と豊漁を願い宴が行われていました。御神体は、弁財天。映画『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』のロケ地としても知られており、磯釣りの人気スポットでもあります。

Tosashimizu city, Kochi Prefecture. This is a granite rocky area where the Kuroshio Current first comes into contact with the Japanese archipelago. It is called ‘Usubae’ because the swirling shape of the Kuroshio resembles a mortar(USU). From several viewpoints around here, the Usubaesaki Lighthouse and the Usubae Ryugu Shrine can be seen. It is also known as the location for the film “Tsuribaka nisshi 14: Pilgrimage Panic!” This location is a popular spot for rock fishing.

臼碆(うすばえ)竜宮神社
住所:高知県土佐清水市松尾 [Google Map]

Usubae Ryugu Shrine
Address : Matsuo, Tosashimizu city, Kochi pref., Japan [Google Map]

2022年04月13日撮影

四国のみち。(四国自然歩道) ジョン万次郎への道。江戸時代末期から明治にかけてアメリカと日本で活動したジョン万次郎 (1827年1月27日〜1898年11月12日)。土佐国幡多郡中ノ浜村(高知県土佐清水市中浜)出身。井伏鱒二の『ジョン萬次郎漂流記』は、1938年に直木賞を受賞。日米和親条約の締結に尽力し、通訳・教師などとして活躍しました。


龍宮神社


階段を登っていく


眼下に灯台。臼碆埼(うすばえさき)灯台。塔高9.6m、灯高51m、1961年(昭和36)年3月31日点灯。


神社


展望台を降りて横の道へ。木のトンネルの中を進みます。


トンネル


ツワブキ(石蕗)の葉っぱ。海岸の岩場に生え、冬に黄色い花が咲きます。葉が開く前の、薄茶色の産毛に覆われた若い葉柄 (軸)は、アク抜きして食べることができます。表面のツヤが潮風から守るため、海岸沿いの岩場などに自生します。高知県土佐清水市では木枠にツワブキの葉を敷いてつくる押し寿司『つわ寿司』がつくられています。葉っぱは食べません。

参考:足摺半島の一部地域で受け継がれてきた郷土寿司。高知県のつわ寿司 – ライト&ライフ1月号


トベラの花。枝や葉を切ると臭いがするので、鬼を払う魔除けとして戸口に掲げられたため「扉の木」が転じて、「トベラ」となった植物です。暖地の海岸に多く自生。


うすばえ展望所


海の色


パノラマ


神社のほうへ降りてみます。


階段が整備されています。


鳥居


階段をつくっているモルタル材で、龍かトカゲのような造形がつくられています。


ジオパーク


この階段をおりてきます。


自然地形の中に人工的な階段が埋め込まれている。


海の色


灯台


階段

臼碆(うすばえ)龍宮神社 - Usubae Ryugu Shrine

Tosashimizu Geopark

Usubae
Famous for its imposing red-brown cliffs, Usubae is located at the western tip of the Ashizuri Peninsula and is the place where the warm Kuroshio (Japan Current) first hits Shikoku on its way north along Japan’s Pacific coast. The great intensity of the current is evident in the whirlpools that form around the rocky reefs just beneath the cliffs. These whirlpools can be admired from above.

Besides its natural beauty, Usubae is remembered for its role in local history. It was in the sea just off these cliffs that the local people first managed to catch skipjack tuna (katsuo), from which katsuobushi fillets are made. The wives of the fishermen would traditionally hold feasts at Ryugu Shrine, which sits high above the ocean on one of the Usubae cliffs, to pray for their husbands’ safety and a plentiful catch.

ジオパークのみどころ|土佐清水ジオパーク公式サイト

臼碆
赤茶けた花崗岩がつくるダイナミックな景色が広がる臼碆。すぐ沖に見える碆(海から顔を出した岩礁)の周囲で、潮が渦を巻く様子が臼に似ていることから名付けられたとされています。今から350年程前、この臼碆のすぐ沖でカツオの漁場が発見された時、宗田節として現在に受継がれる節文化が始まりました。太平洋を望む岩場に鎮座する竜宮神社では、かつて漁師の妻たちが集って夫の無事と豊漁を願う宴が催されていました。

臼碆(うすばえ) – 土佐清水市

花崗岩の大絶壁の真下にぽっかり浮かんでいる海上2m、巾3mの岩がうすの形に似ており、そこを中心として黒潮が渦巻く形がうすに似ている事からウスバエと名付けられた。また日本列島で黒潮が最初に接岸する場所で、黒潮の流れを見られる海岸はここだけと言われています。磯釣りのメッカとしても全国に知られ、「釣りバカ日誌」の撮影現場にも使われた。

臼ばえ (小惑星) – Wikipedia

臼ばえ(うすばえ、11925 Usubae)は、小惑星帯に位置する小惑星の1つである。高知県の芸西で関勉(せき つとむ / 1930年11月3日-) によって発見された。名前は高知県の地名臼碆(うすばえ)に由来する。