内海湾の特異地形、鉄製人工物と確認/冬に再調査 – 四国新聞
小豆島の内海湾の海底で見つかった特異な盛り上がりについて、小豆島海上保安署は31日、鉄製の人工構造物と確認したと発表した。船舶の可能性があるが、海中の視界が悪く、構造物の特定には至らなかった。
同保安署によると、高松海上保安部の潜水士が同日、現場海域で潜水調査を実施。長さ35メートル、幅5メートルの盛り上がった地形の材質は鉄と判明し、窓枠状の開口部が数カ所あることも分かった。
同保安署は「海中の視界が良い冬場に再び調査する」としている。
小豆島海上保安署は20日、小豆島の内海湾の海底に長さ数十メートルの特異な盛り上がりを見つけたと発表した。沈没船など人工物の可能性があるが、同日の潜水調査では判明しなかった。引き続き調査する。
同保安署などによると、現場は香川県小豆島町田浦の西850メートルの浅瀬。昨年11月、第6管区海上保安部の測量船が音波測量を行ったところ、水深約14メートルの海底に長さ約30メートル、幅5~6メートル、高さ5~6メートルの盛り上がりがあるのを発見した。
明治ごろに日本海軍が作成したとされる現在の海図には地形の記載がなく、付近で沈没船や人工魚礁の情報もないため、高松海上保安部の潜水士4人が20日に潜って調査。人工物とみられる物体を確認したが、周囲に海中生物が付着しており、特定できなかった。
同保安署は、付近の船舶の航行に支障はないとみており、「近く再調査を行いたい」としている。
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