香川県三豊市の詫間港から粟島汽船に乗って15分。粟島(あわしま)という島があります。塩飽諸島に属し、かつては北前船の寄港地として栄え、日本最古の国立海員学校があった島としても知られています。この島の馬城八幡神社(まきはちまんじんじゃ)の鳥居は海沿いにあり、桜の木と合わせて美しい景観をつくりだしています。島の人には「馬城(うまき)」と呼ばれています。

A 15-minute ride on the Awashima Steamer from Takuma Port in Mitoyo City, Kagawa Prefecture. There is an island called Awashima. It belongs to the Shiozaku Islands, once flourished as a port of call for Kitamae-bune ships and is also known as the island where the oldest national mariner school in Japan was located. The torii gate of the Makihachiman Shrine on this island is located by the sea, and together with the cherry blossom trees creates a beautiful landscape. It is called ‘Umaki’ by the islanders.

馬城八幡神社
住所:香川県三豊市詫間町粟島 [Google Map]

Maki Hachiman Shrine
Address : Awashima island, Takuma town, Mitoyo city, Kagawa pref., Japan [Google Map]

2020年4月5日

2020年2月撮影

瀬戸内海・粟島の馬城(まき)八幡神社の桜。海沿いの鳥居がいい雰囲気です。『馬城(まき)』の名前は、701年の大宝律令で全国につくられた官牧(国営牧場)『馬牧(うままき)』の詫間牧がつくられたことによるという説がありますが、よくわかっていません。詫間牧は、865年(平安時代/貞観7年)に廃止。

馬城八幡神社

(粟島叢書より要約抜粋) 馬城は書物によっては馬木とも表記されていますが、馬木は 馬城の簡略表現と思われます。馬城の地名の由来は 西暦700年大化の改新による大宝令の発令で粟島に 託間牧が設置されたことによると推定されています。 馬城八幡神社境内の松林からは、多くの土器が出土しており 粟島の古墳の8割もこの神社の周囲に見られます。 馬城八幡神社の由来については、確実な記録が存在せず、 残念ながら、祭神が仲哀天皇、応神天皇であることが 分かっているだけです。ただ 全国の八幡神社の中で、 男性の親子神を祭っているのは他に例を見ないそうです。

馬城古墳

(新修・詫間町誌より抜粋要約)粟島の八幡神社のお旅所に馬城古墳があります。ここは元宮と呼ばれていた所で、八幡神社は最初はここに祭られていたのかも知れません。この古墳は上部に大きい松の根が張って、方墳か円墳か、前方後円墳かは不明です。残念ながらいつの時代にか盗掘に逢って、副葬品は全く残っておりません。この古墳に使用している石材は粟島には全くない石材で、同質のものは近くでは高見島、遠くは鷲羽山の海岸で産出されています。おそらく当時の粟島の豪族が、その辺りから運ばせたものでしょう。

瀬戸内・粟島 | 三豊市観光交流局

八幡神を祀る神社。参道が砂浜まで続いており海辺に立つ鳥居がシンボル。潮の満ち引きによって印象が異なるのが魅力。鳥居が海辺に立つ理由の一つとして、浜辺の海水で身を清めて(手を洗って)から神社に入るため、という説もある。地元の人は「馬城(うまき)」と呼ぶ。住所:香川県三豊市詫間町粟島(粟島港より徒歩約15分)