不可視化は余白をつくる為の手順にすぎない。
例えば 小説を書く時
まずはじめに登場人物や背景やその連関を設定する。
その後に行を描くのだが
その間には[不可視化]というマイナスの操作が存在する。
背景設定→不可視化→行を描く→行間に想ふ
これは人の埋葬のプロトコルにも見て取れる。
人が死ぬと当然 多くのモノ/コトが不可視化する。
そしてそれを思い起こす為の行として墓石がある。
それはただ名前の刻まれた石にすぎない。
人は名前が刻まれた墓石という余白に過去を想ふ。
東京は墓石のない墓場のようなものだ。
都市に墓石を据える。それが僕の仕事。