今夜は、香川県三豊市仁尾町にある古材と薪ストーブのお店『古木里庫(コキリコ)』さんで開催されている
100万人のキャンドルナイト2017夏至を撮影させていただきました。
「電気を消してスローな夜を」を合言葉に、2003年にはじまった、夏至と冬至の夜にロウソク灯りでゆっくり過ごすムーブメントです。
2003年の立ち上げの時から事務局メンバーとして、主にWebプロモーションやコンセプトづくりのお手伝いをさせて頂きました。私が四国に移住する7年前のことです。もともと、環境運動家の辻信一さんや、大地を守る会の藤田和芳さんを中心に、環境ジャーナリストの枝廣淳子さん、環境広告で有名なサステナのマエキタミヤコさん、照明デザイナーの面出薫さんらが呼びかけ人として参加して立ち上がったプロジェクトです。
私は、その呼びかけ人の1人、文化人類学者の竹村真一さんの元で、現在は東北食べる通信のデザイナーでもある玉利くんらと数々のプロジェクトを一緒に進めてきた流れで、暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子ちゃんやジョニイ(池田秀紀さん)、日本最大の図書館蔵書検索サイトカーリルを立ち上げた吉本龍司くんなど今でもユニークな活動をしているメンバーと100万人のキャンドルナイトの立ち上げに関わらせていただいておりました。ちなみに、男木島に移住してされた西川伸一さんもこの時の合宿で会ったのが最初の出会いでした。
当時、私がコンセプトづくりの中で事務局内で提案していたのは大きく2つのことでした。一つは、環境運動色が強いこのイベントを、「環境運動」としてPRするとしたら環境問題にはじめから興味のある人しか巻き込めない。それはもったいないことで、本来ならそうでない人も一緒につくっていくことのできる可能性があるムーブメントにしませんかという提案でした。それは、公式サイトにも載せて頂いている「からっぽの時間」という100万人のキャンドルナイトのコンセプトのひとつです。
年に2回、夏至と冬至の夜に、ロウソク灯りのもとで、家族とゆっくりご飯を食べたり、恋人と過ごしたり、子どもに絵本を読み聞かせしたり。普段は忙しい人も、この日だけはふと歩みを緩めて、それぞれの人がそれぞれの想いをもってゆっくり過ごす。そのための時間の提案が、キャンドルナイトのひとつの側面です。そして、実は、2014年に四国の仲間と立ち上げた「四国食べる通信」のパッケージデザインにもこのコンセプトが反映されています。
食材が届く情報誌「四国食べる通信」の基本セットは2人前です。これは、誰かと一緒にご飯を食べるということを大切にしてほしいという時間の提案を、デザインに込めたからです。普段はなかなか誰かとご飯を食べる時間がない人でも、定期購読の四国食べる通信が届いた日だけは、誰かと一緒にテーブルを囲んでほしい。この想いは、キャンドルナイトのコンセプトの一つである「からっぽの時間」と重なるところが私の想いの中で大きいです。
二つ目の提案が、立ち上げ当初から仲間と話していたのは、事務局の消滅です。キャンドルナイトが本当の意味で社会的なムーブメントとなり、クリスマスのような記念日となり、生活に浸透したものとなるにはいつか事務局を解体するべきだという話をしていました。そしてそれは10周年を迎えた2012年に実現しました。
そこからさらに5年経ってまさか、移住した四国で、こんなに素敵なイベントに出会うとは思いもよりませんでした。しかもこの『古木里庫(コキリコ)』さんは、雑誌せとうち暮らしのスポンサーである菅組さんが運営しているお店。不思議なご縁です。ぜひ夏至と冬至の頃に開催される、香川県三豊市仁尾町の古木里庫さんの100万人のキャンドルナイトに足を運んでみてはいかがでしょうか。次回は冬至の頃。ちなみに、今年の夏至は 6月21日なのでぜひご家庭でゆっくりとお過ごしください。
でんきを消して、スローな夜を。
古材にゆらめく1000個のキャンドル
日程:2017年6月17日(土)
時間:19:00~21:00(開場 18:30)
料金:無料(ワークショップは有料)
場所:古材と薪ストーブのお店 古木里庫
(香川県三豊市仁尾町仁尾乙264) [Google Maps]
TEL: 0875-82-3837
FAX:0875-82-3844
Mail:kokiriko@suga-ac.co.jp炎のゆらめきをみつめて、何もない時間を過ごしたりやさしい灯りのそばで、大切な人とのひとときを楽しんだり
2度とない瞬間を写真にのこしたり・・・古木里庫がお届けする特別な夜を、思い思いにお過ごしください。でんきを消して、スローな夜を。
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