島のお母さんの思いやアイデアが込められた母子手帳が話題になっています。島根県海士町と博報堂生活総研が母子手帳を共同制作。


島根県隠岐郡海士町博報堂生活総合研究所が共同制作した母子手帳。
2011年3月に完成し、その後、キッズデザイン賞グッドデザイン賞を受賞し話題になっていました。

過疎化や高齢化など様々な社会問題が凝縮された限界集落だからこそ
東京も含む様々な都市がそう遠くない将来ぶつかるであろう問題を解決する道が
見えてくるのかもしれません。

また問題発見から問題解決までの過程が、
「島」というわかりやすい地域の単位で起きていると、
それを可視化・モデル化しやすいというメリットもあるのでしょうか。
島から日本を変えていくとてもいい事例だと思ったので、今更ですがメモしておきます。

厚生労働省の省令に基づきつつ。子どもの健康状態の記録欄を強化したり、
「寄せ書き」や「記念日レコード」などお母さんを癒し励ます工夫が盛りだくさんだったり、
豊富な子育ての基礎知識や心得などを掲載。
とにかく、子育てをする方たちの声を丁寧に掬いとりながら、つくられたようで、
その反響は大きく、これまで約40の自治体で採用されているのだとか。

「うちの自治体でもこの新しい母子・健康手帳を採用したい」というかたはこちらから。

母子健康手帳(通称:親子健康手帳)の販売に関して

この母子手帳の特徴日本の母子手帳を変えよう – 新しい母子手帳のカタチ

サイズ:A6版文庫本サイズ、厚さ5mm
ページ数:130ページ
色:表紙はピンク・ブルーの2種類

 ●子どもの医療歴、お薬歴などの記録を成人まで残せる記録欄
 ●パパも交えて夫婦での子育てを後押しする情報やイラスト
 ●妊娠・出産・育児の必須知識を確実に伝えるための巧みな編集
 ●精神的負荷の大きいお母さんを支え、育児の喜びを感じてもらうための癒し・励ましコンテンツ


お母さんお父さんから集まった声の中で、一番要望が多かった
子どもの健康に関する記録のページを強化しました。


情報が氾濫する今だからこそ、全てのお母さんが最低限知っておくべき情報を、
目にとまりやすく、読んでもらいやすい表現に編集しています。


産後のお母さんは不安定になりがち。
日々育児を頑張るお母さんを癒し、励ます機能を強化しています。


お子さんの育児記録、1世代でしまいこんでしまうのはもったいない。
次の世代のために、お子さんに母子健康手帳を受け継いでいける機能を強化しています。


男女で育児は当たり前になってきている時代。
お父さんの育児を後押しできる機能を強化しています。

【プレスリリース】PDF 隠岐郡海士町オフィシャルサイト

少子高齢化が進む隠岐の離島、海士町に島民の声から生まれたオリジナルの母子手帳が誕生!
~海士町×博報堂生活総合研究所 「日本の母子手帳を変えよう」プロジェクト

海士町(島根県隠岐郡)と博報堂生活総合研究所(東京都港区、以降「生活総研」)はこのたび、
海士町のお母さんたちの意見を取り入れた新しい母子手帳を共同開発いたします。
これは、日本全国のお母さん・お父さんとの対話を通じて
‘次世代の母子手帳’の実用化と普及を進める「日本の母子手帳を変えよう」プロジェクト
(生活総研が2010年10月開始)の一環で、少子化や小児科医不足、
産後うつなどの育児を取り巻く社会的課題の解決に貢献することを目指しています。
「過疎化や高齢化など、多くの地域が抱える問題が凝縮されている海士町で、
新しい母子手帳を開発・運用することで研究を深め、得られた知見を全国へ発信したい」(生活総研)との考えから、
モデル地域の一つとして当町が選ばれました。

中略

今回の母子手帳開発にあたり、町長は
「子どもは島の宝。この島で子どもを産み、育ててくれるお母さん、お父さんへの町からの感謝の気持ちを込め、
子育てを支える必須道具として、新・母子手帳を手渡したい」

としています。海士町は今後も、多くの子どもが生まれ育つ『子育ての島』へと進化することを目指し、
各種支援策を継続して参ります

「教育と子育ての島」、隠岐諸島海士町での子育て日本の母子手帳を変えよう

島根半島の北方約60kmの隠岐諸島に位置する海士町は人口約2400人の島。Iターン・Uターンが盛んな町です。島根県または鳥取県の港からフェリーで約3時間の場所に位置する海士町には産婦人科がありません。そんな海士町で暮らしている方たちの子育ての実態について聞きました。隠岐諸島は西ノ島、中ノ島、知夫里島の3島(2町1村)からなる島前と、隠岐の島町(1町)のある島後に分かれます。今回取材をした海士町は、中ノ島。産婦人科がないため、妊娠が判明すると多くのお母さんは西ノ島または本土の出産予定医院で定期検診を受け、本土で出産をします。というのも、西ノ島は元々検診にのみ対応しており、島後には隠岐諸島唯一の総合病院がありますが、この隠岐病院も現在は初産に対応していません。結果として出産は本土で、となるのです。しかし、海士町では昔からこれが当たり前。それを象徴するかのように、海士町では次に生まれるのはどこの子か、自然とみんなが知っています。

と、言っても松江まではフェリーで3時間。冬は海もひどく荒れます。万が一に備え、妊婦は出産予定日3週間前程度から本土に渡り、病院やウィークリーマンション、ホテルなどで出産を待ちます。待機入院できる医療機関が少なくなり妊婦さんへの経済的・精神的な負担が大きくなっています。海士町ではできるだけ負担を減らすために子育てを応援するためのユニークな施策を行っています。妊娠中の定期健診でかかる一回あたりの交通費と宿泊費の助成、里帰り出産のための交通費助成、出産祝金も、1人目:100,000円 、2人目:200,000円 、3人目:500,000円 、4人目以上:1,000,000円と手厚くなっています。また、妊婦は本土と海士町を結ぶフェリーは、フェリー会社のはからいで一つ上の等級に無料で変更できます。

海士町の年間の出生数は10人〜20人と決して多くはありません。しかし、町全体が子育て支援に積極的で、2008年には、日本経済新聞社主催の「にっけい子育て支援大賞」も受賞しています。

そんな海士町に住むお母さん8名に母子手帳について語っていただきました。つづく

コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる
山崎 亮
学芸出版社
売り上げランキング: 727

参考:
日本の母子手帳を変えよう – 子育てに力を入れる町、海士町。海士町のお母さんへのインタビュー。
【プレスリリース】海士の母子手帳が2011年度グッドデザイン賞|隠岐郡海士町オフィシャルサイト
【プレスリリース】海士オリジナル母子手帳が誕生!|隠岐郡海士町オフィシャルサイト
母子手帳の交付|隠岐郡海士町オフィシャルサイト
時代の流れに対応した、新しい母子手帳が好評(Excite Bit コネタ) – エキサイトニュース
母子健康手帳(通称:親子健康手帳)の販売に関して – 親子健康手帳
山陰中央新報 – 海士町の母子手帳がダブル賞
studio-L blog: 「母子手帳」がグッドデザイン賞を受賞しました。


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