今年11月、小豆島の農村歌舞伎の皆さんが大阪で公演を行います。
しかも、舞台となるのは小豆島から移築された歌舞伎舞台。
小豆島には、1859年に建てられた歌舞伎舞台だそうです。

1859年というと、
グラバーが長崎に来航し、横浜港が開港し外国人居留地が設置、
文明開化の音が聞こえてきて、
日本の流れが大きく変わろうとしている江戸末期。

そんな時代にも島では歌舞伎を楽しむ文化が根付いていたんですね。

小豆島 農村歌舞伎 in 大阪

日時:2012年11月3日(土)・4日(日)
場所:日本民家集落博物館 (大阪府豊中市)

小豆島は昔から上方との行き来がさかんな島でした。
村人が大阪へ奉公へ行き、
見てきた歌舞伎芝居を地元に帰ってきて伝えたり、
また、プロの歌舞伎役者が小豆島で公演したり。
昭和30年代頃までは30ヶ所もの集落に歌舞伎舞台がありました。
そこで、青年たちが熱心に芝居に取り組んでいたのです。

各地の農村歌舞伎舞台は神社の本殿に向い合って建てられています。
春の田植え前は豊作を祈り、秋の収穫の後は感謝を捧げ祭りを行い、
村人たちは氏神様に奉納しました。
舞台が低地に建てられ、本殿は舞台を見下ろす高い場所に、
客席は舞台と本殿の間の斜面に石を積んで造られました。
この舞台のあり方から、人と神とがともに楽しむ場としての祭りの姿を
垣間見ることができます。

現在、小豆島には2つの大きな舞台が国の夕景民俗文化財として保存されています。
この秋の11月3日と4日の公演は、そのうちのひとつを拠点に活動する
「中山歌舞伎保存会」のみなさんを招いて行います。


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小豆島の農村歌舞伎は、340~350年前に始まったといわれています。
お伊勢まいりに出かけた人々が、
船待ちの時間を利用して上方歌舞伎を見に行ったことがきっかけだとか。

1950-60年頃までは島内に30ヶ所以上も、歌舞伎舞台がありましたが、
今は、小豆島の真ん中「肥土山(ひとやま)」と「中山」の二箇所にだけ
国指定の有形民俗文化財として残されています。

すごいのは、ここでは、
毎年5月の肥土山、11月の中山で
いまも地元の方々による地芝居をみることができます。

歌舞伎の日は、割子(わりご)弁当というお弁当を持ち寄って
お酒を飲みながら、自分の孫子や親戚や近所のお兄さんの芝居をみる
というとても温かい雰囲気が漂う伝統行事です。

江戸時代から地元に愛されている小豆島 中山農村歌舞伎

日本地芝居紀行
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参考:
農村歌舞伎舞台を修復 豊中で体験イベント 大阪 – MSN産経ニュース