2019年12月15日、‪109年の歴史に幕を閉じる瀬戸内海の「宇高航路」の最終フェリー。岡山県玉野市・宇野港〜香川県高松市・高松港‬。宇高航路は廃止となってしまいましたが、いまのところGoogleストリートビューでは宇高航路を通って瀬戸内海の船の旅を楽しむことができます。

December 15th 2019, ‪Uko Line ended its 109 year history. It was a shipping route that connects Uno port, Tamano city, Okayama pref – Takamatsu port, Takamatsu city, Kagawa pref.‬

宇高航路 – Wikipedia

本航路はかつて瀬戸内海における本州と四国を結ぶ主要航路の一つであった。国道30号の海上区間を担っていた。宇高連絡船の廃止後から最終運航日まで、下記の3社が運行をおこなっていた。

津国汽船(本四フェリー) – 2004年3月より四国フェリーとの共同運航となり、2009年3月31日の受け持ち便をもって廃止した。
宇高国道フェリー – 2012年10月17日の運航を最後に休止。「宇高」の読みは「うこう」ではなく「うたか」である。休止後、運航休止期間(1年間)を一度延長したが、2014年10月17日にその期限が到来した。これについては発表や報道がないが、再延長がなければ航路廃止となる。
四国フェリー(四国急行フェリー) – 2019年12月15日の運航を最後に休止。この休止をもって本航路は廃止となった。最期まで当航路を運行していた。
かつては旧国鉄・JR四国が同一の航路となる宇野駅 – 高松駅間で鉄道連絡船(宇高連絡船)を運航していた。この鉄道連絡船を含めると、宇野と高松を結ぶ定期航路は1910年以来109年を超える歴史を有していた。

四国フェリーの船上から撮影した宇高航路全域のGoogle ストリートビューが2015年1月22日から公開されている。

109年の歴史に幕 岡山―高松の宇高航路、最終便到着 – 日本経済新聞

岡山県玉野市の宇野港と高松市の高松港を結び、本州―四国間の主要な航路として利用されてきた「宇高航路」の最終便となるフェリーが15日夜、高松港を出航して宇野港に到着した。16日以降、宇高航路は休止となり、1910年に「宇高連絡船」として運航が始まって以来、109年の歴史に幕を下ろした。

高松港では最終便の出発時刻となった午後7時50分ごろ、フェリーを運航する四国急行フェリー(高松市)の堀本隆文営業部長が最後の出航を知らせる鐘を鳴らした。集まったファンや住民らは「ありがとう」と歓声を上げ、船の姿が見えなくなるまで手を振った。

バイクとともに最終便に乗り込んだ岡山市の上野英俊さん(55)は「若い頃からよく利用していた。寂しいけど、109年間お疲れさまと言ってあげたい」とねぎらいの言葉を掛けた。

宇高航路は、四国フェリーの子会社、四国急行フェリーが唯一運航。高松―宇野間を約1時間で結び、1日5往復していた。

88年の瀬戸大橋開通に伴い、旧国鉄の宇高連絡船が廃止された。瀬戸大橋の通行料引き下げなどの影響で、輸送者数は87年度の約396万人をピークに減少。民間の運航会社が相次いで撤退し、2018年度は約13万人となっていた。〔共同〕