豊臣政権時代より自治権を認められた「人名(にんみょう)制」の島、手島。江戸時代に塩飽諸島で栽培されていた唐辛子「香川本鷹」は、昭和30年頃までは海外にも輸出されるほど多く栽培されていましたが、そのご生産量が激減してしまいました。その後、2006年に種が発見され、手島で栽培を復活することになりました。

Kagawa hontaka, a chilli pepper, was cultivated in the Shiwaku Islands during the Edo period. Until around 1955, it was actively cultivated in the Shiwaku Islands and the Shonai Peninsula in Kagawa Prefecture and exported to the USA and Europe. Production of Kagawa hontaka declined drastically after that, but in 2006 seeds were discovered and its cultivation was revived on Teshima.

手島
住所:香川県丸亀市手島町 [Google Maps]

Teshima island
Address : Teshima town, Marugame city, Kagawa pref., Seto Inland Sea, Japan [Google Maps]

2018年10月24日

丸亀港からフェリーにのって約1時間25分〜1時間45分で、塩飽諸島の手島へ。


手島


稲生神社


花畑


トウガラシ、香川本鷹。
唐辛子が赤いのは、鳥に種子を運んでもらうための戦略と考えられています。唐辛子に含まれる辛味成分「カプサイシン」は、哺乳類が持つカプサイシン受容体に作用し、強い辛味と熱さを引き起こします。このため、哺乳類は唐辛子を食べません。しかし、鳥類にはカプサイシンに反応する受容体がないため、辛さを感じません。哺乳類に食べられると奥歯ですり潰されて種が残らないのですが、鳥に食べてもらえると糞と一緒に種が遠くへ運ばれます。

It is thought that the red colour of chillies is a strategy to encourage birds to transport their seeds. The pungent compound “capsaicin” contained in chillies acts on the capsaicin receptors found in mammals, causing a strong sensation of heat and pungency. For this reason, mammals do not eat chillies. However, birds lack receptors that respond to capsaicin and therefore do not perceive the heat. If eaten by mammals, the seeds are crushed by their molars and destroyed, but when eaten by birds, the seeds are transported far away in their droppings.

2017年8月

2018年9月

手島でつくられてきたトウガラシ、香川本鷹

手島 | 丸亀の塩飽諸島観光・移住情報 まるがめせとうち島旅ノート

黄色や赤に染まる色鮮やかな島
平家の落人が住みついて集落ができたと伝わる手島。その昔、塩飽諸島で栽培されていた伝統的な唐辛子 香川本鷹の栽培を復活し、島の特産品になっています。春には、あちこちの花畑がカラフルに染まり、夏から秋にかけては、ひまわりと真っ赤な唐辛子が実を膨らませます。秋になると島全体が紅葉に色づくなど、1年を通して彩りにあふれた島です。

香川本鷹(かがわほんたか)の栽培 | 島情報 | 丸亀の塩飽諸島観光・移住情報 まるがめせとうち島旅ノート

江戸時代に塩飽諸島で栽培されていた唐辛子「香川本鷹」。昭和30年ごろまでは塩飽諸島や庄内半島などで盛んに栽培されてアメリカやヨーロッパにも輸出されていました。その後社会状況が変化し、海外からの農産物が大量に輸入されるようになると香川本鷹の栽培も影響を受け生産が激減します。一度は幻となった塩飽諸島の香川本鷹ですが、2006年に種が発見され、手島で栽培を復活することになりました。「鷹の爪」の唐辛子より実の長く厚みがある香川本鷹は乾燥させることにも一苦労。試行錯誤の上、ようやく手島の特産品として販売されるようになりました。8月から9月にかけて実が真っ赤に色づきます。個人所有の畑のため、見学のときは畑に入らず道路からご覧ください。

香川本鷹 | LOVEさぬきさん

輸入品に押されて、姿を消していたスパイス。平成18年、産地であった塩飽諸島の活性化を目的に、香川県や丸亀市などが協力し、幻のトウガラシ「香川本鷹」の復活に向けた取組みがスタートしました。一般的な「鷹の爪」と比べて約2~3倍もの大きさ(7~8cm)で、旨みのある強い辛味が特徴。現在は、「香川本鷹」を用いた様々な加工品が販売されています。

手島 (香川県) – Wikipedia

手島(てしま)は香川県丸亀市にある島である。丸亀港の北21kmの海上に位置し、面積は3.41km2である。平家の落人が住みついて集落ができたと伝えられている。本島と同じく人名(にんみょう)の島だった。ひまわりと唐辛子の「香川本鷹」の栽培で知られる。2018年(平成30年)4月1日現在の人口は18人である。

交通:丸亀港→広島→小手島→手島