高松市の中央通を走っていると中央公園の緑の向かいに緑青のブロンズ板で覆われたひときわ目立つ建築物が目に入ります。この百十四銀行本店の建築は、1966年の建設当時、西日本で一番高いビルで、緑青のブロンズ板で仕上げる建築は日本で初めてでした。歴史を感じさせる緑青の錆でありながら、向かいの公園や駐車場の緑の壁面緑化によって、なんとなく優しい印象のある建築です。高松に来られた際に、丹下健三さんの香川県庁舎と、さか枝の早朝うどんとあわせてご覧ください。
The architecture of 114 Bank is copperish green building. You can see the architecture along the main street of Takamatsu city. Although rusty bronze facade make me feel the history, I have an image of being gentle by blending green wall and central park of Takamatsu city. The facade of rusty bronze plate blend parks, green belts, and walkways with the city landscape.
百十四銀行本店
住所:香川県高松市亀井町5-15-1 [Google Map]
設計:日建設計 薬袋公明(みない きみあき / 1926年〜2007年)
施工:竹中工務店
竣工:1966年11月(昭和41年)
高さ:地上16階建て、高さは64m(完成当時は西日本一の高さ)
受賞:第9回BCS賞(1968年)、DOCOMOMO Japan 日本におけるモダン・ムーブメントの建築(2003年)、第22回BELCA賞ベストリフォーム部門表彰建物、JIA25年賞(公益社団法人日本建築家協会)
草壁画
監修:彫刻家 流政之
緑化:12種類 蔦
高さ:10m
幅:44.5m
The 114 Bank Head Office
Address: 5-15-1 Kamei-cho, Takamatsu City, Kagawa Prefecture [Google Map]
Design: Nikken Sekkei, Kimiaki Minai (1926-2007)
Construction: Takenaka Corporation
Completed: November 1966 (Showa 41)
Height: 16 storeys above ground, 64 m high (the tallest in western Japan at the time of completion)
Awards: 9th BCS Award (1968), DOCOMOMO Japan Architecture of the Modern Movement in Japan (2003), 22nd BELCA Award for Best Reform Category Commended Building, JIA 25 Year Award (Japan Institute of Architects)
Grass mural
Supervision: sculptor Masayuki Nagare
Greenery: 12 species Ivy
Height: 10 m
Width: 44.5 m
2022年05月03日撮影
香川県高松市の中央公園。
左の建物は、日本初の緑青銅板仕上げの建築『百十四銀行本店』DOCOMOMO JAPAN、BELCA賞(ロングライフビル推進協会)
右は、香川銀行本店。三菱地所設計。2019年9月竣工、11月18日(月)グランドオープン。
実は、都市公園の面積が全国7位の香川県。天気のいい日に、お弁当もって、公園でぼーっとするのも気持ちいいですよね。
【出典】100の指標からみた香川(令和4年版) – 香川県。都市公園等面積(都市計画区域内等人口1人あたり)
2013年9月28日撮影
中央公園の緑と重なって、建築のボリュームが落ち着いて見えます。
公園からの眺め。1966年 建設当時、西日本最高だった16階建ての本館。
下から見上げてみます。
銅板なので重厚でどんよりとした建築になりそうですが、
曲面が大きくとられているからか、全体的に優しい印象があります。
低層部分。銅板一枚一枚の色が違っていてモザイク状になっています。
本館と5階建ての別館を、道路を挟んで、
高架連絡通路でつないだ珍しい形になっています。
建築の意匠も印象的なのですが、ここの駐車場には、
内装を手がけた世界的な彫刻家 流政之さん監修による壁面緑化の壁があり、
「草壁画」という作品名までつけられています。
私の知る限りただの駐車場の壁が、世界的な彫刻家の作品で、
しかも生きてるなんていうのは他に例がないように思います。
この12種類のツタで覆われた壁面緑化は、高さは10m、幅は44.5m、井戸水が供給されており、季節によって色を変え育ち、時間とともに変化する「生きた彫刻作品」と言えます。必見です。
2020年05月13日撮影
2022年05月03日撮影
百十四銀行本店
住所:香川県高松市亀井町5-15-1 [Google Map]
設計:日建設計 薬袋公明(みない きみあき / 1926年〜2007年)
施工:竹中工務店
竣工:1966年11月(昭和41年)
高さ:地上16階建て、高さは64m(完成当時は西日本一の高さ)
受賞:第9回BCS賞(1968年)、DOCOMOMO Japan 日本におけるモダン・ムーブメントの建築(2003年)、第22回BELCA賞ベストリフォーム部門表彰建物、JIA25年賞(公益社団法人日本建築家協会)
草壁画
監修:彫刻家 流政之
緑化:12種類 蔦
高さ:10m
幅:44.5m
The 114 Bank Head Office
Address: 5-15-1 Kamei-cho, Takamatsu City, Kagawa Prefecture [Google Map]
Design: Nikken Sekkei, Kimiaki Minai (1926-2007)
Construction: Takenaka Corporation
Completed: November 1966 (Showa 41)
Height: 16 storeys above ground, 64 m high (the tallest in western Japan at the time of completion)
Awards: 9th BCS Award (1968), DOCOMOMO Japan Architecture of the Modern Movement in Japan (2003), 22nd BELCA Award for Best Reform Category Commended Building, JIA 25 Year Award (Japan Institute of Architects)
Grass mural
Supervision: sculptor Masayuki Nagare
Greenery: 12 species Ivy
Height: 10 m
Width: 44.5 m
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