辛夷 (こぶし)の白い花が好きなのですが、どうやら四国には自生していないそう。
ところが自生していないはずなのに、1948年に徳島県相生(あいおい)町でコブシモドキというコブシに似た樹木が1株だけ発見されたのだとか。
この謎の多い植物は環境省のレッドデータブックに載っており、
挿木で増えた株が相生森林美術館などで栽培されています。


写真:阿波の野草散歩より 徳島県那賀町相生森林美術館にて


写真:Wikipedia

コブシモドキWikipedia

コブシモドキ(学名:Magnolia pseudokobus)はモクレン科の落葉高木。コブシの近縁種とされる。
1948年に阿部近一、赤澤時之の二人により徳島県相生町で発見された。発見された当時、株から出た枝が地面を這って、土に接した部分から根が出ていたことから、「ハイコブシ」の別名もつけられた。4月中旬に直径12~15cmの花を多く咲かせ、コブシよりやや開花が遅いことなどが特徴。また、葉の大きさもコブシより若干大きめである。その後も何度か再調査が行われたが、発見された一株以外は見つかっておらず、またこれは三倍体であることから種子も出来ないこと、四国にそもそもコブシが自生していないことなどから謎の多い植物として現在も語り継がれている。野生種は既に存在しないと考えられているが、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木などで増やされたものが栽培されている。環境省のレッドデータブックでは野生絶滅(EW)、徳島県のレッドデータブックでは絶滅と評価されている。


大きな地図で見る

参考:
相生森林美術館
阿波の野草散歩 – コブシモドキ
コブシ – Wikipedia
山好き、花好き: 桜花爛漫ロングドライブ、その3、コブシモドキとヤドリギ、ヒメスミレ
ニュース・ナカ コブシモドキ ~相生森林美術館~