ワクワクする美術館がまもなく誕生!すべての人の子ども心に響く美術館、『讃岐おもちゃ美術館』

4月25日(月)グランドオープンした讃岐おもちゃ美術館に行ってきました!私、大きな勘違いをしてました。「おもちゃ美術館」と聞いて「子ども向けの美術館」だと。違います。讃岐おもちゃ美術館は、老若男女すべての人々の「子ども心に響く美術館」でした!とにかく、あちこちにツクリテの遊びや仕掛けにあふれていて楽しんであっという間に時間が過ぎてしまいました。お子さんを連れて遊びに行くのはもちろんのこと、瀬戸内国際芸術祭とあわせて香川のアートの源流を知ることができますし、デートやおひとり様でも素敵な学芸員の皆さんがいるので間違いなく楽しめると思います!

讃岐おもちゃ美術館は要予約。ご予約はこちらから(ショップとカフェは予約不要です)

讃岐おもちゃ美術館が、香川県高松市の中心部に再開発中の立体駐車場の1階部分(約1,100㎡)を借りて、2022年4月25日(月)にオープン予定です。運営は、子育て支援NPO『わははネット』とデザイン事務所『tao.』。木のおもちゃや遊具を楽しめる広場、伝統工芸や特産品とコラボしたコーナー、香川県の食材を生かしたカフェやミュージアムショップも併設しています。

The Sanuki Toy Museum is scheduled to open on Monday 25 April 2022 in the city centre of Takamatsu, Kagawa Prefecture. It has a square where visitors can enjoy wooden toys and play equipment, a corner in collaboration with traditional crafts and local products, a café and a museum shop that make use of Kagawa Prefecture ingredients.

讃岐おもちゃ美術館
日程:2022年4月25日(月)グランドオープン
時間:10:00~12:30 / 13:30~16:00
住所:香川県高松市大工町8-1 [Google Map]
休館:毎週木曜日(ただし木曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月29日~1月3日
料金:大人(中学生以上):900円、大人+駐車場5時間チケット:1200円、子ども(6か月~小学生):700円、無料入館の方(6ヶ月未満児又は平日パスポート、特別招待券、障がい者手帳をお持ちの方): 0円
オンラインチケット販売

Sanuki Toy Museum
Date : Kagawa Scheduled grand opening 25 April 2022.
Hours : 10:00~12:30 / 13:30~16:00
Address : 8-1 Daikumachi, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Map]
Closed : Thursdays(Open if Thursday is a national holiday, closed the next day), 12/29~1/3
AdmissionAdults(Age 13+):¥900
Adults+Parking pass(5 hours):¥1200
Children(Age 0.5-12):¥700
Free admission: Free (Children under 6 months, Those who have a passport, invitation ticket, disability certificate)
Online Ticket


看板。


動くのかな。

2022年4月19日撮影


讃岐おもちゃ美術館 Sanuki Toy Museum


メインエントランスでは、張子の虎をはじめとした、様々な香川県の伝統工芸品がお出迎え。香川県三豊市、田井民芸5代目の田井艶子さんの張子の虎。「虎は一日に千里行って千里帰るという演技のいい動物。子どもたちに虎のように強く健康で逞しく育ち、そして子煩悩な虎にあやかりたいとの想いを込めました」
木組みのゲートは、香川県の伝統工芸、組み手障子の技術で高松市にある森本建具店の伝統工芸士森本隆さんをはじめ職人さんの手によるもの。釘を使わず組手の技で組み上げられています。


イサム・ノグチのAKARI。


床に瓦。香川県三木町の讃岐装飾瓦やきもの工房ONUMAの伝統工芸士・神内俊二さんが焼いたオリジナルの瓦。


床。庵治石や由良石。世界に誇る庵治石のなかでも石目の細かさや斑の浮き方の美しい最高級の庵治石。江戸時代に採掘されていた由良山から算出される由良石。


ステンドグラスのショーケース。福岡のステンドグラス作家、後藤ゆみこさんの作品。


香川県文化功労者、宮内フサさんがつくった張り子人形、奉公さんなどを展示しています。


木でできた鱗(うろこ)壁。香川県高松市・丸亀市の姉妹都市、秋田県由利本荘市の長谷川木工さん作。秋田杉を柾目(まさめ / 木材の中心付近)で使った贅沢なうろこ板。藍色の板は、国産ジーンズ発祥の地、岡山県児島市の株式会社ジャパンブルーさんの藍染技術で染めたもの。


壁面


和紙のランプ


讃岐おもちゃ美術館。讃岐提灯。世界の名工の称号を持つ伝統工芸士の三好提灯店・三好正信さんが製作。


サポーターズボード。クラウドファンディングで支援した一口館長の名前を刻印した積み木


ロゴ。香川県の原風景、おむすびのような形の三角の山々と瀬戸内海の島々がモチーフ。画家・池原昭治さん(香川県高松市出身)が描くまんが日本昔ばなしの山々の風景でもあります。
クラウドファンディングの返礼品。名前が刻まれた一口館長の積み木を壁にはめ込んで完成します。


赤灯台せとしるべ。高松港玉藻防波堤灯台、通称「せとしるべ」。寄付・協力いただいた企業の名前が掲示されています。


さぬきのもりひろば。樹齢50年のヒノキのシンボルツリー。香川県まんのう町の国有林から、香川県森林組合・四万十町森林組合の協力により皮剥ぎやぐらを組んで館内に立ち上げたものです。


17種類36本の木々が立ち並んでいます。ひっつき虫の森。香川県東かがわ市五名の山から林業家・木村さんが切り出した広葉樹。木立の穴から顔をのぼかせる引っ付き虫を磁石のついた棒で引っ張り出します。
木の種類:けやき、そよご、ひめしゃら、もみじ、こなら、さるすべり、くぬぎ、あべ、ほお、さざんか、りょうぶ、くり、山柿、山桜、むくのき、かし、えご、あかめがし、あさだ


小豆島のオリーブの木で装飾した積み木広場。


壁面。香川県の木、オリーブの木


木製の香川県のローカル鉄道『ことでん』車両。ことでん500系(クーゲルバーン)。2021年9月に引退したことでん、レトロ車両を模した部屋の中にはクーゲルバーン(ドイツ語で『玉の道』の意)という玉を転がして遊ぶおもちゃがならんでいます。秋田県由利本荘市の長谷川木工さんが制作。


中では、様々な玉転がしのおもちゃで遊ぶことができます。


香川県産ヒノキのたまごプール。しょうゆ豆の形をしています。香川県産ひのきの卵型ボールが4500個。


うどん脳くんが隠されています。


漆塗りの滑り台。こんなに贅沢に讃岐漆芸に触れることのできる遊具は他にないかもしれません。滑れば滑るほど漆が削られていき、何層にも塗られた漆が現れてくるという、子どもたちが滑ることで完成する彫漆のような作品。とてもおもしろいです。

香川県漆芸研究所の研究生2年生の湊総子さんが香川漆芸三技法、蒟醤(きんま)・存清(ぞんせい)・彫漆(ちょうしつ)の中から、すべり面に彫漆の技法を使いました。子どもたちが滑るほどに表面が削られ、15層に塗り重ねた5色の色漆が現れてくるでしょう。


さぬきごっこひろば。


うどん県の英才教育!大人気のうどん屋さんごっこができるコーナー。


木でできた天ぷらもリアルで感動します。


香川県産アスパラガス、さぬきのめざめ


レジ


茹でます


盛り付け


れんこん


大盛り。盛り付けの仕方で子どもたちの性格が現れてて楽しかったです。


讃岐の野菜・果物が収穫できるごっこあそび。讃岐らしさを散りばめたごっこ遊びのコーナー。


原木シイタケの収穫


小豆島の醤油蔵で作られた木桶のなかでお茶遊びができます。


木桶の箍(たが)


桶庵(おっけーあん)


木桶の中でお茶会


寿司


優しい風合いの手まりで創る盆栽のおもちゃ。


つるし手まり。


和三盆の積み木など、遊びを通して、讃岐の文化にたくさん触れることができます。


ことでん。琴平線、仏生山行き


木の丸太の椅子


木製の六角形タイル床。


畳の部屋。手まり


けん玉


土壁。香川県観音寺市の請川窯業さんの粘土質のいい土を使って青森の土職人白石さんが塗った独特な工法によるもの。壁面には青海波(せいがいは)の模様。瀬戸内海の海原を表現しています。


10連けん玉


独楽(こま)


グッド・トイれんらくせん。「グッド・トイ」というのは、遊びのスペシャリストの投票で決まるおもちゃの賞です。瀬戸内の島々をつなぐ連絡船をモチーフにした空間に、国内外の様々なおもちゃやボードゲームが並んでいます。子どもから大人まで幅広い世代が一緒に遊ぶことができます。おいに入りのおもちゃを探してみてはいかが。


丸窓


MANクレーントラック


筒けん


赤ちゃん木育ひろば。0〜2歳と保護者専用の木育(もくいく)ひろば。温かみのある杉の床のうえでハイハイしたり寝転んだり、木のぬくもりを全身で感じながら成長にあわせた遊びを楽しむことができます。


飯野山(讃岐富士)も模した木の山。


トンネル


椅子


キッチン。香川県綾川町の『木のおままごとキッチン専門店 うらら』さん制作。


ショートケーキ


子ども用の椅子


おもちゃこうぼう。おもちゃを作り、工夫して遊ぶことで、ものづくりの楽しさや道具の使い方を体験し、ものを大切する気持ちを育むことを目指したおもちゃの工房です。


スイス製の糸のこ盤。木のおもちゃを手作り体験できるコーナー。木工機械の中でも比較的安全性の高い道具である糸のこワークショップを通して、香川の自然の豊かさや、木のぬくもりを感じる体験を提供します。


カフェスペース


椅子


テーブル


瓦職人さんがつくった招き猫


ショップ


れもんバームクーヘン、おにがわらクッキー、おいり


郷土玩具ができるまで


凧(たこ)


張子の虎


鬼瓦


招き猫


香る盆栽


メモ


畳の縁でつくられた蝶ネクタイ。へりぼん


カメラストラップ


さぬき庵治石硝子


オリーブ硝子


香川県産の醤油


塩や和三盆糖


サヌカイトの風鈴


フェルトでつくられたお弁当箱


中身も個別に販売しています。かわいい


木の車




折り紙


ダンボールでつくる「ことでん」。hacomo


高松城


野菜をカットできるおもちゃ


郷土玩具。


立体地球儀


槇塚鉄工所の灯台やめおんのバッジ。


かがり手まり


出入り口の段差の注意を促す黄色と黒の縞々テープがトラになっていました。こんなところにも遊び心が。讃岐おもちゃ美術館は、すべての人達の子ども心に響くような遊びの仕掛けがたくさんある素敵な空間でした。ぜひ足をはこんでみてください。

讃岐おもちゃ美術館
日程:2022年4月25日(月)グランドオープン
時間:10:00~12:30 / 13:30~16:00
住所:香川県高松市大工町8-1 [Google Map]
休館:毎週木曜日(ただし木曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月29日~1月3日
料金:大人(中学生以上):900円、大人+駐車場5時間チケット:1200円、子ども(6か月~小学生):700円、無料入館の方(6ヶ月未満児又は平日パスポート、特別招待券、障がい者手帳をお持ちの方): 0円
オンラインチケット販売

Sanuki Toy Museum
Date : Kagawa Scheduled grand opening 25 April 2022.
Hours : 10:00~12:30 / 13:30~16:00
Address : 8-1 Daikumachi, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Map]
Closed : Thursdays(Open if Thursday is a national holiday, closed the next day), 12/29~1/3
AdmissionAdults(Age 13+):¥900
Adults+Parking pass(5 hours):¥1200
Children(Age 0.5-12):¥700
Free admission: Free (Children under 6 months, Those who have a passport, invitation ticket, disability certificate)
Online Ticket

おもちゃ美術館準備室 | 香川の子育て支援・改善 認定NPO法人わははネット

施設概要
讃岐おもちゃ美術館は東京おもちゃ美術館の姉妹美術館として、2022年春OPENに向けて準備を進めています。高松市大工町・磨屋町地区再開発にてできる駐車場(8階建て約370台収容)の1階部分全フロアが讃岐おもちゃ美術館となります。

20年以上に渡り香川県内で子育て支援活動を行っているNPO法人わははネットと、さぬき時間を楽しむ雑誌「IKUNAS」の発行などを手掛けるデザイン事務所(株)tao.がタッグを組み運営。子育てを応援し、様々な人々との交流や体験を通して子どもを育む讃岐おもちゃ美術館と、讃岐の伝統工芸品を取りそろえたミュージアムショップ、讃岐の食材を活かしたカフェやギャラリーなどを備る予定です。

香川の皆様にとって身近な地域の子育て拠点であり、讃岐の伝統文化や豊かな自然の魅力を伝える情報発信拠点を目指します。

全国の姉妹おもちゃ美術館のご紹介
おもちゃと遊びの文化を全国に広めるため、地域ならではの自然と文化の魅力あふれる「姉妹おもちゃ美術館」を、東京おもちゃ美術館監修のもと全国に設立しています。
全国の姉妹おもちゃ美術館の様子を動画でご覧いただけます。こちらからご覧ください。

おもちゃ学芸員募集
おもちゃと子どもたちをつなぐ架け橋となる、おもちゃとあそびの案内人「おもちゃ学芸員」を募集しています。
おもちゃ学芸員になるには、おもちゃ学芸員養成講座を受講いただきます。詳しくはこちらをご覧ください。

Visitors can play with many toys from Japan and other countries around the world. The museum is mainly run by volunteer staff. Our mission is to encourage people to deepen their engagement with each other through play.

私たちが大事にしているもの|私たちについて|認定NPO法人芸術と遊び創造協会

「人間が初めて出会う芸術は、おもちゃである」
40年前に紡ぎ出したフィロソフィーは、東京おもちゃ美術館のネーミングに大きな意味を与えています。そのことからもわかるように、「芸術」と「遊び」は当法人にとっては、歴史的にも、具体的な活動実績から見ても、とても親和性が高いものです。

長い歴史の中で人間に生きる勇気と喜びを与え続けてきた「芸術」の意義は、あまりにも偉大です。一方「遊び」は、人類が生んだ最大の財産とも言え、健常児であろうが、病児であろうが、子どもの発育にとって、食事と同じように大切なものです。さらには認知症であろうとも、人生のフィナーレを輝かせるためには、遊ぶ文化は必須です。

「芸術」が持つ普遍的な力を「遊び」に融和させ、「遊び」の魅力を「芸術」と融合させることによっ
て、「芸術」と「遊び」を創造的に掛け合わせ、化学変化を導き出してまいります。

認定NPO法人芸術と遊び創造協会 理事長
東京おもちゃ美術館 館長
高齢者アクティビティ開発センター 代表
多田 千尋