高知県四万十町の道の駅で販売してる新聞ばっぐ。
梅原真さんの発案で、地元のお母さんが折り方を考案したというもの。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロンドンのポールスミスでも置かれ、
世界的にもこの活動が広がっています。

全国から320点の作品が集まった高知県四万十町の新聞ばっぐコンクール。
2015年の大賞が渡辺隆明さんに決定しました。おめでとうございます!
また、作品は11月15日まで旧広井小学校(高知県四万十町広瀬)で展示しているとのこと。

四万十川流域から依頼される商品のパッケージデザインは、全て環境に配慮したエコ素材を使うわけにはいかず、どうしてもペットボトルやフィルムを使用することになる。気になっていたせいかある日、そのバランスをとるため「流域で販売される産物は全て古新聞紙で包もう」というアイデアが浮かんだ。(『ニッポンの風景をつくりなおせ』より)

しまんと新聞ばっぐ | SHIMANTO NEWSPAPER BAG NIPPON しまんと新聞ばっぐ

新聞紙で地球を包もう!
読み終えた新聞を使ってあたらしいカタチを作る。
これは“ecoの基本概念”=“循環”の概念を呼び起こすとともに
「なによりタノシイ人類の知恵」ではないでしょうか。
アメリカはアメリカの新聞で、
フランスはフランスの新聞で…
世界中どこでも、気軽にタノシク作ってもらえたら、
もっと地球の環境にいいかもしれない。
そんな世界をめざして、私たちは
しまんと新聞ばっぐを通して、
人と人をつなく活動をしていきます。

ラストリバーのこころざし
「最後の清流」といわれる四万十川。
しかし、年月を重ねるごとに、川としての豊かさや
機能を失いつつあります。
しまんと新聞ばっぐは「ラストリバーのこころざしに合わせて、
四万十川流域で販売される商品は、すべて新聞紙で包もう」
という一言から、2003年に誕生しました。
言い出したのは高知市在住のデザイナー・梅原真氏。
生みの親は四万十川中流域に住むおばちゃん。

モッタイナイ×オリガミ
新聞紙を折ってノリづけしただけのバッグですが、
読み終えた新聞を使って新しいかたちをつくる、
まさに日本人の美意識「もったいない」と「おりがみの手わざ」が
融合した、機能的で美しいバッグです。
この商品の売上の一部は、四万十川流域の環境保全事業に
活用しています。樹木から生まれた新聞紙が、また森へ還る
という循環のしくみをもっています。

「考え方」を伝える
2009年から、しまんと新聞ばっぐの「考え方」と「折り方」を
教える先生、の養成をはじめました。
四万十で開催される講座に参加し認定を受けると、
インストラクターとして教室を開いたり
自作のバッグを販売することができます。
現在、全国で250名を超えるインストラクターが活躍しています。

参考:SHIMANTO NEWSPAPER BAG NIPPON しまんと新聞ばっぐ