NPO法人みんなで作る自然史博物館・香川
住所:香川県仲多度郡まんのう町中通838番地 琴南地域活性化センター(旧琴南中学校)3F [Google Map]
電話:070-4073-0989
メール:minnadetsukuru@lime.plala.or.jp

Natural History Museum for Everyone, Kagawa
Address: Kotonan Regional Activation Center (former Kotonan Junior High School) 3F, 838 Nakadori, Manno Town, Nakatado-gun, Kagawa [Google Map]
Phone: 070-4073-0989

2022年10月


生き物から四国四県の違いを学ぼう
アワマイマイから見た四国四県の県民性


アワマイマイ。大滝山(香川県高松市)。


個体変異って何?(セトウチマイマイ編)。身近にいるセトウチマイマイも、よく観察するといろいろな貝殻を持っています。同じ種類でも生息地によって、大きさや色・模様が違っています。


生き物の色や形の意味について学ぼう!おなじ種でもところ変われば、色や形が変わる。


香川県で絶滅した陸貝。シロマイマイは四国固有の陸貝で香川県では観音寺市大野原町の山林に生息していました。しかしながら、砂防ダムの建設及び樹木伐採によって生息環境が破壊され香川県では、絶滅してしましました。(1987年以降、発見されていません)


香川県初記録!近年、香川県に進入した陸貝。コハクオオジマイマイは、もともと岡山県や高知県以西に分布する種です。何らかの人為的な要因で、香川県に運び込まれたものと思われます。恐らくその内に香川県の市街地の近いところで、普通に見られるようになると思われます。


香川県の肉食性の陸貝。イボイボナメクジ、他の陸貝をおそって食べる。タワラガイ、肉食の微小陸貝。陸貝はほとんどが植物性のものを食べています。一部の種は、他の生物は腐肉を食べています。


日本3大マイマイ、4大マイマイ。アワマイマイ(四国固有種)、クロイワマイマイ(本州中部)、ハクサンマイマイ(石川県)、ヤハタマイマイ(香川県固有種、小豆島)。
・アワマイマイ。分布:四国固有種。四国全域に分布しており、香川県はほぼ北限に当たる。夜行性で、昼間は大きな岩の割れ目や隙間、地下面に潜り込んでいる。タイプ産地は徳島県阿南市。
・ヤハタマイマイ。分布:香川県固有種。小豆島の集塊岩地帯に生息。天敵に狙われやすく、昼間あ大きな岩の割れ目や隙間、下面に潜り込み、夜間に活動する。県条例(指定希少野生生物)に2008年指定され、採取は禁止されている。


日本4大マイマイのうち、香川県には2種類が生息しています。香川県は巨大カタツムリ県だった!


アワマイマイ


生き物は、①増える ②広がる ③変化する
③変化するは、進化につながる
左巻きのカタツムリ


五台山の歴史を語る!陸貝。陸貝の分布様式の違いは、大地の変動と関係があります。


謎の飛び石分布をする陸貝。シリブトゴマガイ。カゴシマノミギセル。
2種とも、九州と香川の飛び石分布をしています。その理由は良く分かっていません。


陸貝から環境と歴史を学ぶ!ツムガタギセルは、里山の寺社林に点々と生息しています。
岩部八幡神社(香川県高松市塩江町)
金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)
ツムガタギセルの生息地=樹林が昔から絶えずに残ってきた環境、と言えそうです。


生息環境と色模様の関係(マイマイ類)
土壌:落ち葉や空洞の中
樹上:葉裏や樹皮の上(光が当たる環境)
陸貝の殻の色や模様の有無などは、環境によって異なる傾向があります。


農村の風景


プール


BEE HOUSE。


NPO法人みんなでつくる自然史博物館・香川が取り組む蜂の家プロジェクトの『BEE HOUSE』


豊かな生態系や農作物にとっても大切な花粉の媒介者であるハナバチ。その中でも、竹やアシに巣をつくり単独で暮らす管住性ハチ類の暮らせる環境を作ることで、生物多様性を守ろうという試み。


ご案内いただいた『NPO法人みんなでつくる自然史博物館・香川』の皆さん。ありがとうございました!

みんなでつくる自然史博物館・香川 – Natural History Museum Kagawa

設立目的
現在、本県には自然史博物館はありませんが、自然関係の研究者や各分野の専門家、自然保護活動団体、環境保全に関心のある県民・企業、行政関係者らの有志により、本県の自然保護に関するセンター的な役割を担うことを目的に、機能(ソフト)としての「自然史博物館」活動を行っています。

今後、県民の誰もが自然保護活動に参加でき、様々な自然関係情報を入手できる、自然保護関係のシンクタンクとして、また、自然保護活動の中間支援としての役割を担うことを目指します。

設立経緯
「みんなでつくる自然史博物館・香川」は平成20年6月に任意団体として設立され、香川県みどり保全課が事務局となり、企画展や各種講座を毎年実施してきました。平成26年8月から事務局の移転を行うとともに、新規に1名の事務局員を雇用し、事務局の機能強化を図ってきました。

 これまで、その自主性を高めてきた組織をさらに確かなものとするため、組織の体制整備を進め、「特定非営利活動法人みんなでつくる自然史博物館・香川」を設立し、県や他の団体と政策連携を行い、一層、本県の自然に関するセンター的な役割を充実したいと考えています。