香川県坂出市加茂町山樋(やまひ)。鴻ノ池(こうのいけ)というため池にやってきました。この池には世にも珍しい、池の底に沈んでいる古墳があります。普段は、古墳の石室の天井石が水面下にうっすらとみえるのですが、2024年2月現在、池の改修をするために水を抜いているため、古墳の横穴式石室が姿を表しています。横穴式石室には、人を葬った部屋、玄室(げんしつ)とそこに行くまでの通路『羨道(せんどう)』があります。これはその玄室と羨道のあいだの門、玄門(げんもん)だけが残ったものです。
Yamahi area, Kamo Town, Sakaide City, Kagawa Prefecture. We came to a reservoir called Kono-ike pond. This pond has an unusual burial mound that has sunk to the bottom of the pond. Normally, the ceiling stones of the burial mound’s stone chamber can be seen below the surface of the water, but as of February 2024, the water is being drained to renovate the pond, so the burial mound’s yokoana-shiki stone chamber is visible. The yokoana-shiki stone chamber had a burial chamber (genshitsu) and a passageway (sendo) leading to it, but only the gate (genmon) between the genshitsu and sendo remains. Only the gate between the chamber and the envious path (called the genshitsu) remains.
ひょっとしたら、テレビ東京の人気番組『池の水ぜんぶ抜く』でも、水を抜いたら古墳がでてきたことはまだないかもしれませんね。それだけ貴重な機会なのでぜひ足を運んでみてください。個人的には、水を抜いたら遺跡が現れるの様子をみて、ゼルダの伝説を思い出してました。
鴻ノ池古墳群
住所:香川県坂出市加茂町 [Google Maps]
Konoike burial mounds
Address: Kamo-cho, Sakaide City, Kagawa Prefecture [Google Maps]
2024/02/10撮影
史跡サギノクチ古墳(木の葉塚) も近くにあります。
古墳等見学の方へ。イノシシ対策。閉めてください。山樋(やまのひ)史跡保存会。「山ノ神」と「樋ノ本」で「山樋(やまひ)」。2つの字が交わってこの名前に。
山の上の採石場
石室。まるで、新石器時代から初期金属器時代にかけて、世界各地で見られる巨石墓の一種『支石墓(しせきぼ / ドルメン / Dolmen)』のような見た目。
鴻ノ池古墳群(こうのいけこふんぐん)。
この地区には横穴式石室を持つ古墳が数多く存在していますが、その中で鴻池ノがある谷筋上に位置する5基の古墳を、鴻ノ池古墳群というグループとしています。 その内1号墳から3号墳までは鴻ノ池の中にあるため、通常は見ることができません。(1号墳の天井石のみうっすらと水面下に見えています) 水位が下がった時には、1号墳の一部が露出しますが、玄門の部分のみがよく残っているため、一見古墳の石室には見えずユニークな外見をしています。ただし2号墳、3号墳は石材がわずかに残るのみであり、水位が下がっても姿を現すことはありません。 4号墳と5号墳は池の北にある畑の中に存在しており、特に4号墳は石室がよく残っています。
2014年(平成26年)3月 坂出市教育委員会
鴻ノ池古墳群
住所:香川県坂出市加茂町 [Google Maps]
Konoike burial mounds
Address: Kamo-cho, Sakaide City, Kagawa Prefecture [Google Maps]
鴻ノ池古墳群1号墳・山の神古墳群3号墳 – 全国遺跡報告総覧
ぶんぶんレポ「あやきたディープ石室(チャンバー)」をレポート! – 坂出市ホームページ
ここは加茂町の鴻ノ池というため池の堤防の上です。ため池に古墳?と思われるかもしれませんが、じつはこの池の中には・・・
こんなものが眠っているのです!ただし池の水がある限りは見えません。上の石がうっすらと水面に姿を映している程度です。上の写真は池の改修の時のもので、ここまで姿を現すことはもう50年はないかもしれません。横穴式石室には人を葬った部屋、玄室(げんしつ)とそこに行くまでの通路、羨道(せんどう)がありますが、これはその玄室と羨道のあいだの門(玄門(げんもん)と言います。)だけが残ったものです。まさに驚くべき奇跡です!そうそう、この古墳には「鴻ノ池古墳群1号墳」という名前が付けられています。古墳は基本的に地名+見つかった順番という無機的な命名をされています。それではちょっと愛着も持ちにくいのでは、ということで、今回は参加者の方に、古墳の愛称も考えてもらうことにしました。色々行き過ぎてお疲れになってしまったのか、考えられたのが少なかったのが残念ですが・・・。
池の堤防の上です。池の水がある限りは見えません。普段は写真のように上の石がうっすらと水面に姿を映している程度です。横穴式石室には人を葬った部屋、玄室(げんしつ)とそこに行くまでの通路、羨道(せんどう)がありますが、これはその玄室と羨道のあいだの門(玄門(げんもん))だけが残ったものです。
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