瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊のこえび新聞 23号が発刊されました!今回の特集は「盆踊り」。瀬戸内海の島々(白石島、姫島、豊島、櫃石島、与島、女木島、男木島)の盆踊りを紹介しております。私は、与島と櫃石島(ひついしじま)の盆踊りを取材させていただきました。島ごとに盆踊りの形態が異なり、時代とともに少しづつ代わってきているので、いま見られる盆踊りは今だけ。こうした時代とともに移ろいゆく日本の風流をお楽しみください。
The Setouchi International Art Festival Supporter Koebitai’s Koebi Newspaper No. 23 has been published! This issue features ‘Bon Dancing’. Bon dances on the islands of the Seto Inland Sea are introduced. I had the opportunity to cover the Bon dances on the islands of Yoshima and Hitsuishi-jima islands. The form of Bon dance differs from island to island and has changed little by little over time, so the Bon dances that can be seen now are only available now. Please enjoy these changing Japanese customs over time.
こえび新聞 第23号 – 瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊
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瀬戸大橋の架かる与島の盆踊り。与島上空を走る電車の灯りが、あの世に向かう銀河鉄道のようです。
Bon dance on Yoshima Island over the Great Seto Bridge. The lights of the train running over Yoshima Island are like a galactic railway to the other side.
瀬戸大橋の架かる櫃石島(ひついしじま)と与島(よしま)の盆踊り。1年以内に亡くなった初盆の方の位牌を家族や親戚が布に包んで背負い踊ります。16:04与島PAからバスに乗って16:11櫃石島到着。19:14櫃石島の盆踊り会場近くのバス停からバスにのって与島PAへ到着。そこから徒歩5分で与島の盆踊りを見学。盆踊り終わってから車で帰宅。櫃石島と与島の盆踊りを両方同日に見学することができました。島の皆様、お邪魔させていただきありがとうございました。
Bon dance in Hitsuishi-jima and Yosima island over the Seto-ohashi Bridge, where family members and relatives carry the tablets of the first Bon Festival deceased within a year on their backs, wrapped in cloth.
Bon is a fusion of the ancient Japanese belief in ancestral spirits and a Japanese Buddhist custom to honor the spirits of one’s ancestors. This Buddhist–Confucian custom has evolved into a family reunion holiday during which people return to ancestral family places and visit and clean their ancestors’ graves when the spirits of ancestors are supposed to revisit the household altars. It has been celebrated in Japan for more than 500 years and traditionally includes a dance, known as Bon Odori.
櫃石島・与島の盆踊り
場所:香川県坂出市与島・櫃石島
日程:毎年8月14日
団体:与島連合自治体、櫃石盆踊り保存会
文化財:国無形民俗文化財記録選択(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)
Bon dance on Hitsuishi-jima and Yo-jima Island
Place: Hitsuishi-jima Island, Yodo, Sakaide City, Kagawa Prefecture
Date: 14 August every year
Organisations: Yodo Island United Municipality, Hitsuishishi Bon Dance Preservation Society
Cultural property: selected for recording as a national intangible folk cultural property (intangible folk cultural property for which measures such as documentation should be taken)
15:30坂出駅前 → 16:03 与島PA → 16:11 櫃石島
17:30坂出駅前 → 18:03 与島PA → 18:11 櫃石島 *土日祝運休17:10 櫃石島 → 17:31 与島PA → 18:05 坂出駅前
19:10 櫃石島 → 19:25 与島PA → 20:05 坂出駅前 *土日祝運休
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19:14に櫃石島の盆踊り広場近くのバス停から最終バスに乗り与島PAへ。
与島PAのバス停から階段を下り、徒歩5分で与島の小学校の校庭へ。
櫓で歌い手が唄います。
太鼓
瀬戸大橋を通過するマリンライナーが銀河鉄道のよう
体育館に初盆の盆灯籠が置かれています。
櫃石島・与島の盆踊り
場所:香川県坂出市与島・櫃石島
日程:毎年8月14日
団体:与島連合自治体、櫃石盆踊り保存会
文化財:国無形民俗文化財記録選択(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)
Bon dance on Hitsuishi-jima and Yo-jima Island
Place: Hitsuishi-jima Island, Yodo, Sakaide City, Kagawa Prefecture
Date: 14 August every year
Organisations: Yodo Island United Municipality, Hitsuishishi Bon Dance Preservation Society
Cultural property: selected for recording as a national intangible folk cultural property (intangible folk cultural property for which measures such as documentation should be taken)
与島・櫃石の盆踊は、香川県坂出(さかいで)市与島と櫃石にそれぞれ伝わる盆踊である。八月十四日の晩、歌と太鼓に合わせ、古風な踊り振りで踊られる。新仏【あらほとけ】の家族等は位牌を順次背負い踊り、与島では仏踊り、櫃石では新霊(あらりょう)踊り、精霊踊りなどとも称されている。
与島、櫃石島は塩飽(しあく)諸島に属し、かつて与島は石材業や運送業で栄え、一方櫃石島は漁業従事者が多い。どちらも昭和六十三年開通の瀬戸大橋の橋脚島である。
与島の盆踊は、戦前は旧暦の八月十三日から十五日まで三日間にわたり行われていたが、戦後、新暦の八月十四日の一日のみの実施となった。三日間踊っていた時分には、二日目まで「石童丸(いしどうまる)」「那須の與市」などの歌で踊り、最後の晩に「とうろ踊り」を踊るものとされてきた。とうろ踊りとは、「これは〇〇さんの菩提のためよ」というように新仏の名前を一人ずつ歌い込んだ歌詞に合わせての踊りであり、現在は、この踊りのみが踊られている。
与島では、八月十四日の夜、学校の運動場を踊りの場として、毎年盆踊が行われている。踊りの場には、櫓が組み立てられ、踊りは櫓を中心に時計回りで踊る輪踊である。櫓は二層構造で、上段には音頭取が上り、下段には太鼓が据えられる。午後六時ころになると、新盆を迎えた家々から切子灯籠(きりこどうろう)と位牌が持ち寄られ、踊りの場に切子灯籠を吊り下げる。新仏の家族等は位牌を風呂敷や白布にくるんだりして背負い、踊りが始まる。
踊り始めは新仏の家族等が中心であるが、しだいに他の人も加わって踊りの輪が大きくなっていく。左手を上げて一歩進み、次に右手を上げると同時に左手を後ろにすっと下げ輪の内側を向く。輪の内側を向いたまま今度は逆に左手を上げて右手を後ろに下げ、下がりながらその場で円を描くように動いて元の位置に戻り手拍子を打つ。踊りはこの繰り返しで、足運びがゆったりとし、手振りも単純なものであり、古風さをうかがわせる。以前は午前零時を過ぎてもなお踊ったというが、近年では二時間ほど踊る。
櫃石においても与島と似たようなかたちで盆踊が行われている。海岸に面した広場を踊りの場とし、新盆を迎えた家々からは灯籠が持ち寄られ、また新仏の位牌を家族等が背負い踊る。ただし、踊り振りは男女異なり、男性と女性の輪を別に作って二重となる。女性は手に団扇を持ち、男性は何も持たない。太鼓の伴奏と音頭取の歌に合わせて踊られる、足運びのゆったりとした踊りである。
「新霊(あらりょう)踊り」、「精霊(しょうりょう)踊り」と呼ばれ、過去1年間に亡くなった人の位牌を家族や親戚の者が布に包んで背負い、交替しながら踊る。
音頭取、太鼓打ち、踊り手で構成され、昔は男踊りは徒手、女踊りは団扇を手にして踊った。新仏のあった家では、新仏の灯籠を持参し櫓の傍らにかかげる。
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