戦時中に敵機の攻撃から守るための飛行機の格納施設を『掩体壕(えんたいごう)』と言います。高知県の高知龍馬空港近くの田園地帯に7基残されており、2006年に『前浜掩体群(まえはまえんたいぐん)』として高知県南国市の史跡に指定されています。

A bunker is a defensive military fortification designed to protect people and valued materials from falling bombs or other attacks. There are seven bankers near Kochi airport.

前浜掩体(えんたい)群 – 南国市観光協会

前浜掩体(えんたい)群

高知空港の南側の田園地帯に、第二次世界大戦中に使用された戦闘機格納庫「掩体(えんたい)」が7基点在。反戦への願いを込めて保存されています。前浜公民館に案内看板と駐車場があり、徒歩約1時間で全てをゆっくり巡ることができます。

前浜掩体群(市史跡) – 南国市役所

掩体とは、敵の攻撃から飛行機を守るための作られた、飛行機の格納庫のことです。鉄筋コンクリート製のもの、木や竹、土で造られたもの、屋根がなく擁壁のみのものなど様々な掩体が作られました。防衛庁(高知空港史)の資料によると、当時、中型15基、小型9基、W型17基あったと記されています。

現在残っている掩体は、高知龍馬空港近くの田園地帯に点在しているコンクリート製のもの7基だけですが、平成18年2月21日に「前浜掩体群」(まえはまえんたいぐん)として南国市史跡に指定をされています。

もの言わぬ掩体ですが、無言のうちに戦争の悲しさ、平和の大切さを訴えています。