瀬戸内海でとれた魚があがり、新鮮な野菜や果物やお花が届く高松の中央卸売市場が毎月一回、一般の人向けに公開されています。

高松市中央卸売市場の水産部では、「セリ下げ方式」というユニークな取引方法が採用されています。この方式では、せり人が価格を下げていく中で、最初に手を挙げた人が落札する仕組みです。取引のスピードが速いというメリットがある一方、落札者の判定が難しいという課題もあります。市場では、この課題を克服するために、独特の指の動きや暗号化された数字を用いた「符丁(ふちょう)」が活用されています。この方式は「オランダ式オークション」とも呼ばれ、その発祥はオランダのチューリップ球根市場に由来しています。現在も、オランダの花き市場「アルスメール」や「フローラ・ホランド」では、大型オークションクロックを使った取引が行われています。スピード感と伝統を兼ね備えたセリ下げ方式は、世界中の市場でその独自性を発揮しています!

The central wholesale market in Takamatsu, where fish from the Seto Inland Sea are brought in and fresh vegetables, fruit and flowers are delivered, is open to the public once a month.

The Fisheries Department of the Takamatsu Central Wholesale Market uses a unique trading method known as the ‘auction-lowering method’. Under this method, the first person to raise their hand wins the bid as the auctioneer lowers the price. While this has the advantage of speeding up the transaction, it also poses a challenge in that it is difficult to determine the successful bidder. To overcome this problem, the market makes use of a ‘fuchou’ system, which uses unique finger movements and coded numbers. This method, also known as the ‘Dutch auction’, originated in the Dutch tulip bulb market. Even today, the Dutch flower markets ‘Alsmeer’ and ‘Flora Holland’ still use large auction clocks for trading. The speed and tradition of the auction system, combined with the speed and tradition of the auction system, has made it unique in markets around the world!

高松中央卸売市場特別開放
日程:2025年1月25日(土) 午前8時~10時
場所:香川県高松市瀬戸内町30 [Google Maps]

Open Takamatsu City Central Wholesale Market
Date: 25th January 2025 (Saturday) 8:00-10:00am
Address : 30 Setouchi town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan [Google Maps]

The Takamatsu City Central Wholesale Market was established in 1967 as the 25th wholesale market in Japan, based on the Wholesale Market Law. The Takamatsu City Central Wholesale Market makes sure that the wholesale trade of all perishables and flowers is conducted in a sanitary environment, with efficiency and at appropriate prices. Tasks Involve transporting goods to the Market and then pricing and distributing them on a daily basis.

2024/12/02撮影

いただきさん


エビ


朝焼け


食堂「おけいちゃん」自慢の味


穴子の天ぷらにしました。


香川らしい白味噌のお味噌汁

2015年2月20日撮影


競りがはじまっています。

セリの仕組みを知ろう|高松市

 中央市場は、毎日何十万人の食卓をまかなうために、毎日たくさんの生鮮食料品等が多く取引される場所です。中央市場での取引の多くはせり(競売)により行われており、日常生活で競売が利用されている場所のひとつでもあります。このせりが非常に見事なもので、1品目がわずか10秒ほどの時間で次々に売りさばかれていきます。この大量多品目の品物を短時間で売りさばくせりは、日本においては1600年代から続いているといわれています。それでは、セリにはどんな種類があり、高松市中央卸売市場ではどのようなセリの方法がとられているのでしょうか?

・青果部(入札セリ):青果部では黒板を使った入札セリがおこなわれています。商品を買いたいと思った人が希望価格を黒板に記入し、同時にセリ人に見せます。そのなかで一番高い値段を書いた人が落札(せり落とし)します。一発で落札者が決まり、とても分かりやすい方法です。また、入札せりでは同値落札(同じ価格を書くこと)もおこりえますので、それを解決するシステムも市場ごとに存在します。高松市中央卸売市場ではジャンケンをしています。

・花き部(セリ上げ方式):花き部ではセリ上げ方式がとられています。せり上げ方式とは購入希望者が価格をつり上げていき、最終的に一番高い価格をつけた人に販売される方法です。インターネットオークションなどはこの方法ですよね。とても分かりやすい方法ですが、落札までに時間がかかるのと、落札価格が天井知らずのため、予定以上の価格で落札してしまい、落札者が十分満足しない場合があります。

・水産部(セリ下げ方式)水産部ではセリ下げ方式がとられています。せり下げ方式は、せり上げ方式とは逆で、せり人が品物の価格を下げていく間に、一番早く手を挙げた人が落札するというものです。取引のスピードが速くなるという大きなメリットがありますが、誰が落札したのかの判定方法が難しいのが難点です。高松市中央卸売市場では独特の符丁(ふちょう)という指の動きと、暗号化した数字が使われています。別名、「オランダ式オークション」の名がつけられているように、オランダのチューリップ球根の取引市場がその発祥とも言われ、オランダ花き市場である「アルスメール」「フローラ・ホランド」では大型のオークションクロックを用いたせりが行われています。

中央卸売市場特別開放

市民により親しまれ、開かれた活力ある市場づくりに向け、市民の皆様に市場を開放します。普段は、登録業者の方のみが利用できる水産物棟仲卸店舗等において、鮮魚、生鮮野菜・果実、お花などの買い物を楽しんでいただけます。皆様のお越しをお待ちしております。