野尾辺湿原は、徳島県阿南市の伊島にある貴重な湿地です。もともとは水田として利用されていましたが、耕作が行われなくなった後、自然の力によって湿原へと姿を変えました。現在は、さまざまな植物や昆虫が生息する豊かな生態系が育まれており、希少な水生昆虫の生息地としても知られています。その重要性から、環境省の「日本の重要湿地500」に選定されています。島の固有型であるイシマササユリが咲く里山環境とともに、野尾辺湿原は伊島の豊かな生物多様性を支える大切な場所です。人々の暮らしによって生まれた水田が、時を経て貴重な自然へと変化した姿は、人と自然の関わりの歴史を今に伝えています。

Noobe Wetland is a valuable wetland located on Ishima Island in Anan City, Tokushima Prefecture. Originally used as rice paddies, it transformed into a wetland through natural processes after cultivation ceased.

Today, it nurtures a rich ecosystem inhabited by a variety of plants and insects, and is known as a habitat for rare aquatic insects. Owing to its importance, it has been designated as one of the ‘500 Important Wetlands of Japan’ by the Ministry of the Environment.

Together with the satoyama environment where the Ishima Sasayuri—a species endemic to the island—blooms, the Noobe Wetland is a vital site that supports Ishima’s rich biodiversity. The transformation of rice paddies, created by human activity, into precious natural habitats over time serves as a living testament to the history of the relationship between people and nature.

野尾辺(のおべ)湿原
住所:徳島県阿南市伊島町 [Google Map]
選定:日本の重要湿地500(環境省 2001年)

Noobe Wetland
Address: Ishima-cho, Anan City, Tokushima Prefecture [Google Map]
Selection: 500 Important Wetlands of Japan(Ministry of the Environment, 2001)

2026/06/10撮影

阿南市の展望台からみた伊島


徳島県阿南市津乃峰町の答島港(こたじまこう)から連絡船「みしま」で、30分(片道:大人1,030円)で伊島へ。


伊島港に到着


地図。12 野尾辺(のおべ)湿原。貴重な野鳥が飛来する水田跡地。希少昆虫の生息地。環境省「日本の重要湿地500」に選定されています。


港から山の中を歩いて30分、山の上から湿原がみえています。


かつての水田跡地の谷戸地形


照葉樹林の森


カニ


散った花。香りに誘われて虫がたくさん寄ってきてました。


ササユリ

伊島の重要湿地
伊島および周辺沿岸は、生物多様性の観点から重要な湿地として選定されています。沿岸部には太平洋岸暖流域では貴重な海藻であるフシスジモクが生育しています。また、谷戸から海岸へと続く湿地にはホソガムシをはじめ、コオイムシ、オオミズムシ、マルガタゲンゴロウ、キベリクロヒメゲンゴロウなど多様な水生昆虫が生息しており、豊かな自然環境が維持されています。

Important Wetlands of Ishima
Ishima and its surrounding coastline have been designated as important wetlands from the perspective of biodiversity. The coastal area is home to Fushijimoku, a type of seaweed that is rare in the warm waters of the Pacific coast. Furthermore, the wetlands stretching from the valleys to the coast are home to a diverse range of aquatic insects, including the narrow-bodied water beetle, the water scorpion, the giant water beetle, the round-bodied diving beetle and the yellow-spotted diving beetle, ensuring that a rich natural environment is maintained.

環境省_「重要湿地」の詳細情報(伊島および周辺沿岸)

生物多様性の観点から重要度の高い湿地

「重要湿地」 No.414 伊島および周辺沿岸:伊島および周辺沿岸:海草・海藻 太平洋岸暖流域におけるフシスジモクの生育地

伊島の湿地:昆虫類 谷戸から海岸に続く湿地で,ホソガムシの生息地.ほかに,コオイムシ,オオミズムシ,マルガタゲンゴロウ,キベリクロヒメゲンゴロウなどが確認されている。

伊島

室戸阿南海岸国定公園内に指定されている伊島は、希少植物が自生し、全国的にも貴重な野鳥が飛来するなど、自然豊かな環境です。 特に、固有種「イシマササユリ」は有名で6月が見頃。 島の周囲は無数の荒磯があり、グレやチヌなどの磯釣りが楽しめます。

かつての水田跡地であるこの湿原は、希少昆虫の生息地となっています。『日本の重要湿地500』に選定されています。

日本の重要湿地500 – Wikipedia

日本の重要湿地500(にほんのじゅうようしっち500)は、ラムサール条約登録湿地の選定や、湿地保全の基礎資料とするために、2001年(平成13年)12月に環境省によって選定された日本国内の500か所の重要な湿地である。環境省では、日本の重要湿地500の選定以来十数年が経過したことから見直しを行い、2016年(平成28年)4月22日に生物多様性の観点から重要度の高い湿地(略称:重要湿地)として633か所を公表している。都道府県別では、75か所の北海道が最も多く、66か所の沖縄県が続く。

四国地方

徳島県
ジョガマル池
吉野川河口、勝浦川河口
大津田川流域の用水路網
蒲生田海岸
伊島および周辺沿岸
橘湾
日和佐大浜海岸
牟岐大島周辺沿岸
出羽島の大池
宍喰地先沿岸
黒沢湿原
鳴門海峡

香川県
香川県低地の水田、ため池などの湿地
豊島ため池群
満濃池周辺のため池群

愛媛県
加茂川河口
皿ヶ嶺湿地
重信川河口
肱川下流域の農業用水系
伊方町地先沿岸
宇和海島嶼部周辺沿岸

高知県
松山地区のオオイタサンショウウオの生息地
四万十川下流・河口域
中村市トンボ自然公園
土佐清水鵜碆、平碆、見残し周辺沿岸
龍河洞の地下水系
横碆周辺沿岸
浦ノ内湾
室戸岬周辺沿岸
夜須町地先沿岸