広島県にある負の世界遺産「原爆ドーム(元 県物産陳列館)」につかわれていたレンガが香川県観音寺市の讃岐煉瓦(れんが)ということが刻印によって明らかになりました。写真:広島県商品陳列所(大正期) – Wikipedia

An engraving has revealed that the bricks used in the Atomic Bomb Dome (former Prefectural Products Exhibition Hall), a negative World Heritage Site in Hiroshima Prefecture, are Sanuki bricks from Kanonji, Kagawa Prefecture. Photo: Hiroshima Prefectural Commodity Exhibition Hall.

2023年04月04日撮影

原爆ドーム。Atomic Bomb Dome

2023/01/22撮影


讃岐煉瓦株式会社さん(現在の琴弾廻廊)の敷地内。


集合住宅


グランピング

2018/07/24撮影

香川県観音寺市のレンガのある風景。rabari(ラバーリ)さん


ひょっとしたら讃岐煉瓦株式会社さんのレンガだろうか。

原爆ドーム れんがは香川産 広島大大学院生・嘉陽さん 各地に確認|ニュース|ヒロシマ平和メディアセンター

原爆ドーム(広島市中区)の前身である県物産陳列館の建築に、香川県観音寺市の讃岐煉瓦(れんが)(川崎隆三郎社長)で製造されたれんがが使われていた可能性が高いことを、広島大大学院生の嘉陽礼文(かよう・れぶん)さん(34)=西区=が突き止めた。ドーム敷地内に保存されているれんがの一部と、近くを流れる元安川で採取されたれんがにあった刻印を同社のものと確認した。(田中美千子)

 嘉陽さんは、被爆瓦を海外の大学に贈る活動を続ける。被爆瓦の収集と合わせ、元安川の中から拾い集めたれんがには松葉を組み合わせた刻印があった。市の許可を得て1月、原爆ドームの敷地内に入り、被爆時に地面に落下し保存されているれんがの中から刻印が似た12個を確認した。

 刻印を頼りに各地のメーカーに問い合わせた結果、讃岐煉瓦から「両方とも自社の製品に間違いない」との回答を得た。18日に同社を訪れ、元社員から当時の製法などを聞く。

 原爆ドームは1915(大正4)年、県物産陳列館として建設され、後に県産業奨励館となった。

 れんがに詳しい北翔大(北海道江別市)の水野信太郎教授(建築史)は「中国地方では当時、最大級のれんが建築。複数メーカーの製品を使ったのではないか」と説明する。嘉陽さんは「元安川のれんがは原爆の爆風で飛ばされたか、復興作業の際に投げ込まれたのでは」と推測する。

 嘉陽さんは沖縄県浦添市出身。広島大へ進学した11年前から元安川や本川にある被爆瓦を集め、海外の大学や博物館へ寄贈する活動を続ける。嘉陽さんは「れんがは被爆の記憶を伝える史料だと確認できた。大切に保管し、広く見てもらう機会をつくりたい」と話している。