日本語の擬態語って湿度に関係するものが多いですよね。
ぴとぴと、ぺたぺた、かさかさ、からから、さらさら、じとじと。
擬音語を英語辞書で調べてみると、

 さらさら「silky and manageable」
 からから「bone-dry」
 かさかさ「chapped and dry」

と、説明的な訳しかでてきません。
エスキモーにとって雪を表現する言葉がたくさん存在するように、
日本人にとって(おそらく照葉樹林文化圏に住む人達にとって)、
湿度の変化による触感の変化は大事な要素なのでしょう。

四季のあるヨーロッパでは、年間を通して湿度は低く、
雨が降ってもどこかカラッとしています。
同じ四季でも湿度の変化がないと、感覚的にだいぶ違います。
もちろん、植生もだいぶ違います。

梅雨がないのもありますが、一年を4つに区切る以上に
古代中国でつくられた二十四節気や七十二候、
さらにはそれ以上の季節の変化を日本人は敏感に肌で感じ、
多くの文化に強い影響を与えている気がします。

何年も前、今月結婚するデザイナーの牛山くんと
雨宿りをした鎌倉のお寺でそんな話をしたのをふと思い出して、
雨ふるゴールデンウィーク後半、湿気について思いを馳せてみました。

今日は、午前中に打ち合わせ、
午後は徳島県神山上分(かみぶん)の花の隠里へ取材もかねて行こうと思います。
皆さま、よい休日を!