2022年9月28日、一般社団法人arc(あるく)を立ち上げました。代表はNTTドコモ、四国フレスコボール協会会長の藤田然吏(ふじた しかり)さん、副理事はNTTドコモの松下和樹(まつした かずき)さん。アプリ開発は、mismass design engineeringさん、運営サポートは、溝口 舜(みぞぐち しゅん)さん。
一般社団法人四国若者会議 瑞田信仁(たまだしんじ)さんと、物語を届けるしごとは、立ち上げから共同事業体(コンソーシアム)としてプロジェクトに参加しています。物語を届けるしごとは、arc(あるく)のコンセプトや事業計画のコンサルティング、ロゴ等CIデザインをお手伝いしております。

『arc(あるく)』は、専門家(arcコンシェルジュ)を招いて一緒にフィールドワークや講演を行ったり、アプリを使って地域の検定問題やクイズを作成するプロジェクトです。2022年度の高松市サステナブルな観光コンテンツ促進事業補助金に採択されました。今回の事業では、arcコンシェルジュの

・香川大学 創造工学部の長谷川修一さん
NPO法人みんなでつくる自然史博物館・香川の松本慶一さん
・森のガイドの横山昌太郎さん

など、地質や虫や植物の専門家と共に、住民や子どもたちと地域を歩き多くの学びや発見を実際のフィールドで体験していただき、地域に暮らす人々自らが発信者となることを推進していきます。arcの理念は「わかりあうことで、世界をもっと良くする」。地域の観光·歴史·文化等の魅力を、発見すること·知ること·伝えることを通じて、地域社会の発展、環境保全、教育に貢献します。

2023年2月18日(土)に、香川県高松市庵治町のAJI CIRCULAR PARK(アジサーキュラーパーク)に海の専門家さかなクンに来ていただくトークイベントを企画中です!ぜひこの機会に、瀬戸内の海の生き物の魅力を楽しく学びましょう!【香川 2/18】ギョギョッとびっくり、さかなクントークショー in 高松 – [Kagawa 2/18] Sakana-kun Talk Show in Takamatsu

arc(あるく)にできること

<子どもむけ>
・学校の総合的な学習(探究)の授業
・子どもたちのフィールドワークイベントの企画

<企業・行政機関むけ>
・地域に対する理解を深める企業・行政職員向けの研修
・入社試験やe-ラーニングなどに使う地域の検定問題の作成
・自然や歴史の専門家(arcコンシェルジュ)の派遣


arc(あるく)


Point : 四国の人口減少は全国に20年、高齢化率の上昇は全国に10年も先行している。四国4県の総人口は2040年に295万5000人となり、2010年からの30年間で102万人(26%)減少する。
【出典】総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」


Point : 四国圏の人口は、1985年の約423万人をピークに減少に転じている。
人口減少は全国より約25年早く、高齢化も約10年早く進行している。
【出典】国立社会保障・人口問題研究所「都道府県の将来推計人口(平成25年3月推計)」
四国圏の発展に向けた基本方針 四国圏広域地方計画の概要 国土形成計画 四国圏広域地方計画


Point : 四国圏域の広範囲をしめる中山間地域、半島及び島しょ部を中心に過疎地域が分布しており、2010年、圏域全体の約23%の人口が過疎地域に住み、その高齢化率は約35%と高くなっています。
・徳島・愛媛・高知では県土の大半が過疎地域
・過疎地域の人口は、圏域全体の約23%を占め、高齢化が顕著
【出典】総務省「過疎地域市町村等一覧」(2014年4月1日現在)、「国勢調査」
四国圏の発展に向けた基本方針 四国圏広域地方計画の概要 国土形成計画 四国圏広域地方計画


Point : 四国4県の健康寿命の値は比較的低い。
・不健康期間 男:08.73年 女:12.06年
・四国4県は比較的健康寿命が低い
【出典】
厚生労働科学研究「健康寿命及び地域格差の要因分析と健康増進対策の効果検証に関する研究」
「健康日本21(第二次)の総合的評価と次期健康づくり運動に向けた研究」(研究代表者 辻一郎)において算出


Point : 糖尿病患者数や死亡率は、全国的に四国4県は多い。
・糖尿病 今治 全国3位 (1,718市町村中)
・糖尿病 高知 全国1位 徳島 全国2位
【出典】厚生労働省「医療施設静態調査」、「医師・歯科医師・薬剤師調査」(2016年まで)、「医師・歯科医師・薬剤師統計」(2018年から)、「衛生行政報告例」、「患者調査」、総務省「人口推計」、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」


Point : 糖尿病患者数や死亡率は、全国的に四国4県は多い。
【出典】香川県の現状


Point : 日本、香川県の若者の自己肯定感は低い。自然体験が多い子どもほど自己肯定感が高い。
・日本の若者は自己肯定感が低い
・香川県の若者は自己肯定感が低い
香川県の小・中学生は、「自分によいところがあると思いますか」という質問に対し肯定的に回答した割合が全国平均を下回っている。
【出典】
「平成26年版 子ども・若者白書(概要版)」 – 内閣府 特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~
「香川県教育大綱の主な取組状況」香川県教育委員会
「平成28年度 全国学力・学習状況調査報告書」香川県教育センター 2016年


Point : 日本、香川県の若者の自己肯定感は低い。自然体験が多い子どもほど自己肯定感が高い。
・自然体験が多い子どもほど自己肯定感が高い
【出典】国立青少年教育振興機構調査「青少年の体験活動に関する意識調査」(令和元年度)

・歩いて健康
問題:四国の自治体は、糖尿病率が高い。医療費や介護給付費などの社会保障費負担が増加。
→糖尿病予防には適度なウォーキング(1日 8000歩 20分 夕方頃)が効果的。
→健康寿命(日常生活に制限のない期間)を伸ばすことで国民の生活の質の向上と社会保障費減少に期待。

・同行二人(どうぎょうににん)
問題:自己肯定感の低い日本・香川県の子ども
→自然体験が多い子どもは自己肯定感が高い。
→自分の生まれ暮らした土地、訪れた土地の物語を知ることで愛着が湧く。関係人口の醸成
→「田舎にはなにもない」という意識からの脱却。その土地にしか無い魅力を発見することに繋がる。
→シビックプライド(郷土愛)醸成
→誰かと同じ風景をみて感動を共有することで愛着が湧く。
→専門家の目線を共有、知識があると同じ風景がまったく違って見える。

2022年11月26日撮影

屋島の地質をあるくみるきく!
妊婦さんや0歳児から、20・30代の若者と一緒に屋島をあるく。地質の専門家、香川大学・長谷川修一先生と屋島をフィールドワークを開催しました。一般社団法人arc(あるく)「高松市サステナブルな観光コンテンツ促進事業」です。
やしまーるの石積みに使われている石の種類から、ブラタモリで放送されなかった隠しネタなど、盛りだくさんに屋島の魅力を教えていただきました。
長谷川先生、香川県民のみなさんは御存知の通り、引っ張りだこで様々なイベントなどで登壇、メディアにも出演されているのですが、通常の参加者の多くはシニア層に人気とのこと。今回、arc(あるく)のイベントのような参加者層はかなり珍しいそうでとても喜んでいただけました。
学者と市民、高齢者と若者、県内と県外、国内と国外など、様々なところにある分断をなくし、多くのコミュニティが混ざり化学反応おこしていくことも、arc(あるく)のバリューだなと感じています。

arc – かたいものをやわらかく

参加していただいた皆さまには、屋島の地形・地質の不思議について、あれこれ考えを巡らせていただきました。このあと、各自、長谷川先生に教えていただいたことを元に、クイズを作成し、高松市の魅力を発掘・発信していきます!
地域や学校、企業様でこうしたフィールドワークやイベント企画など一緒にしたいという方はぜひ、一般社団法人arc(あるく)までお問い合わせください。


なぜ、屋島山上からの眺めが良いのか


赤土


血の池(瑠璃宝の池)


屋島は屋根の形をしていますか?


屋島を形造る古銅輝石安山岩(讃岐岩質安山岩)

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2022年11月25日撮影
今日は、一般社団法人arc(あるく)「高松市サステナブルな観光コンテンツ促進事業」の事前調査で屋島へ。

ブラタモリでも有名な香川大学・長谷川修一先生と、ブラ屋島。先生は、子どもの頃から「なぜ」「なぜ」と考える少年だったそうで。事前フィールドワークをしながら、私達に様々な問いかけを投げていただき、考えるきっかけをたくさんいただきました。
・なぜ、屋島から眺める景色は美しいのか
・なぜ、やしまーるの石積みには2種類の石があるのか
・なぜ、屋島の城はこの場所につくられたのか
・なぜ、秋の屋島は、紅葉している箇所としてない箇所があるのか
・なぜ、ウバメガシは屋島の斜面に生えるのか
・なぜ、カタツムリは安山岩の土地にいるのか
・なぜ、屋島は将来、おむすび山にならないのか
・なぜ、畳石の板状節理が屋島で最も重要なスポットなのか
・なぜ、血の池には水が貯まるのか
・なぜ、血の池は赤いのか
などなど。明日が本番!参加してくれるarcサポーターの皆さんと、屋島のクイズを作成予定です。アプリの公開もまもなく!お楽しみに。


やしまーる


五剣山


屋島の地形・地質。よくみると看板に間違いがあります。


庵治(あじ)半島


屋島城(やしまのき)


赤土


屋島の登山道


のみで加工した跡。何回打ったら完成するのだろうか。

2022年11月18日撮影

子どもたちの感性が開いた瞬間をみた!
今日は、屋島にて一般社団法人arc(あるく)の昆虫フィールドワーク『屋島で学ぶ、虫や植物がつくる土壌の観察』を行いました!先生は、「NPO法人みんなでつくる自然史博物館・香川」の野生生物保護研究員の松本慶一さん、濱口正幹さん。
松本さんたちの行うフィールドワークが本当に素晴らしい。先生たちも絶賛していました。
時期が11月ということもあり、土や枯れ葉の中にいる虫をふるいに掛けて取り出し、発見した虫を先生に質問、ポータブル顕微鏡で拡大して観察するというもの。
はじめは、「気持ちわる〜い!」と大騒ぎしていた子どもたちが、みるみるうちに虫探しに夢中になり、土の中にいる生き物の多様性に驚かされていました。終わる頃にはお弁当の時間なくしてもいいからまだ、虫の調査を続けたいという子たちがでるほど。先生までも夢中になって顕微鏡で虫を観察するのに熱中していました。
以下は、メモ。
屋島山上交流拠点施設『やしまーる』に集合し、虫と蟲の違い、蟲と昆虫の違い、植物と昆虫の関係(キャベツ・トマト・ニレの木・松は食害にあうと天敵の虫や鳥を呼ぶ物質を放出します)などの講義をうけました。
そのあとフィールドへと移動。途中に建物の屋根にくっついているカタツムリを観察。カタツムリがセメントブロックなどの人工物にくっついているのには意味があります。
セメントブロックの材料、石灰岩は2億年前のサンゴなどの死骸が化石となってできた岩石。カタツムリがコンクリートの建物やセメントブロックにくっついているのは、そこから溶け出したカルシウム成分を吸収し、殻を作るための材料にしています。
今回のフィールドワークは、一般社団法人arc(あるく)の高松市サステナブルな観光コンテンツ促進事業によるもので、一方的なインプットだけではなく、これから子どもたちが得たものをからアウトプットのクイズをつくるという過程を経てゆきます。


屋島西小学校の子どもたちと登山


安山岩の板状節理


屋島寺


紅葉


屋島から高松市街地を眺める


やしまーる


虫や植物がつくる土壌の観察


植物と昆虫の関係


松が呼ぶのは、だれ?


カタツムリの観察


カタツムリがなぜここにいるのかについて考える


ポータブル顕微鏡で観察


香川県の公渕森林公園で生まれたスズメバチの忌避剤


松本先生


落ち葉の下にいる虫を集めて、顕微鏡で観察します。


夢中になる子どもたち


落ち葉

2022年11月15日撮影
今日もいい天気!屋島西小学校の子どもたちと登山からの屋島の植物を調査!森の案内人、横山昌太郎さんのガイドでフィールドワークをし、屋島の生態系をご案内いただきました。

なぜ、椿の花は赤いのか
なぜ、葉っぱが落ちる木と落ちない木があるのか
なぜ、ウバメガシの葉っぱは硬いのか
なぜ、屋島の山上は平らなのか

子どもたちには、この後、屋島のクイズを作成してもらうという課題をだしているので、横山さんの言葉に耳を傾けながらメモをとっていて、手元の用紙がメモでいっぱいになっていました。元気な子どもたちに癒やされました


梵字


加持水(かじすい)


板状節理


arc(あるく)ののぼり


屋島山上からの眺望


苔を観察


枇杷(びわ)の花の香り

arc – かたいものをやわらかく

Vision
「わかりあうこと」で世界をもっと良くする
少子高齢化による地方の衰退、社会情勢の変化による孤独化、孤立化する社会。それらがもたらす地域・性別・世代の壁は、心の問題、人の問題につながり、どんどん大きな社会課題になっています。arc(あるく)は、事業を通じて、地域社会の発展、環境保全、教育に貢献し、SDGsを達成することに取り組みます。

Mission
ゆるやかなつながりをつくる
各地域のもつモノ(素材)を地域住民と共に可視化・探究するプロセスにおいて、自然環境や地域文化への理解を深めます。また、ヒトとヒトのつながりを創出する事により、シビックプライドの醸成に努めます。

■arcを一言で
一般社団法人arc(あるく)は、地域の観光·歴史·文化等の魅力を、発見すること·知ること·伝えることを通じて、地域社会の発展、環境保全、教育に貢献します。

■ビジョン:『わかりあうこと』で、世界をもっと良くする。
一般社団法人arc(あるく)は、活動を通じて、地域をより良い場所にするために自分自身が関わっているという「当事者意識や自負心」の醸成に努めます。

■ミッション:ゆるやかなつながりをつくる
各地域のもつモノ(素材)を地域住民と共に可視化・探究するプロセスにおいて、
自然環境や地域文化への理解を深め、ヒトとヒトのつながりを創出する事により、シビックプライドの醸成に努めます。

■バリュー:かたいものをやわらかく
地域の持つ歴史・文化・伝統、大地に生きる動植物、生態系について、クイズや検定、映像配信等を通じて、世代の壁を越えて、楽しく伝えていきます。

■ arc(あるく)にできること
<子どもむけ>
・学校の総合的な学習(探究)の授業
・子どもたちのフィールドワークイベントの企画

<企業・行政機関むけ>
・地域に対する理解を深める企業・行政職員向けの研修
・入社試験やe-ラーニングなどに使う地域の検定問題の作成
・自然や歴史の専門家(arcコンシェルジュ)の派遣

事業内容
(1)地域の魅力発見を目的とした調査及び研究
(2)商品等の制作、PR及びプロモーション事業
(3)地域の観光・歴史・文化等に関する検定事業
(4)観光イベントの企画及び運営
(5)知識とおもてなしを体験として伝えていく人材の養成、認定及び育成
(6)人材交流促進事業及び人材派遣事業
(7)STEAM教育の推進事業
(8)アプリ、Webサービス等の制作及び運用
(9)コンサルティング事業
(10)各種サービスの取次事業
(11)出版業
(12)前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業