本日10月8日(木)18:10〜19:00、NHK高松放送局「ゆう6かがわ」パラダイス仏生山の様子が特集される予定です。

連休中、最高の天気のなかおこなわれたまち歩き演劇「パラダイス仏生山」が終わり、恵みの雨が降っています。
劇団ペピン結構設計と、地元住民の仏生山まちプランニングルームを中心に仏生山で暮らす人々がつくる演劇です。
細いあぜ道を歩いたり、住民の方の家にあがってお話をきいたりしながら、物語が展開していきます。現実と非現実のはざまで、まるで白昼夢をみているように余韻を楽しんでいます。西ルートと東ルートが用意されているので、3回も撮影しましたが、毎回新しい発見がありとても楽しめました。様々な伏線が用意されているので「あのシーンはああいう意味だったのか」とか「あそこでかかっていた音楽はあそこのと同じだ」とか発見がいろいろ。そして、仏生山の美しい風景を再発見することができます。

2014年のパラダイス仏生山はこちら Paradise Bushozan 2014

I went to see the performing art on the street “Paradise Busshouzan” at Busshouzan town, Takamatsu city, Kagawa pref., Japan. We walked around Busshouzan town to see performance by the people who live in the town and the players of theatrical company “Pepin Structural Designs”.I couldn’t distinguish between dreams and reality. The word “PARADISE” of title might means a state of being unable to distinguish reality from dream. Sometimes, I couldn’t have no sense of real performers and general public people. Furthermore, I really enjoyed and discovered beautiful landscape of the town.


田んぼの中にぽつんとある三角屋根。


サザエさんのエンディングのように列になって吸い込まれていきます。


三角屋根の中はぶどう小屋


とまれ


ジャンキーノンキーのあゆみちゃん手作りのひじきのベーグル。
中身は、食べる通信でもお世話になった愛媛県・佐田岬半島の長生さんのひじき。


笛の音。銀髪の女性が踊っています。


見たことのある人がとおりすがります。


ちきり神社のふもとでもう一つのチームと合流。
かつて木造校舎のあったところに向かいます。


月明かりに並べられた学校の机


実際に学校で使われていた教科書


せとうち暮らしでも文章を書いてくれている都筑君
教職員試験を受けているそうです。仏生山で育った未来の先生。


ここからさらに上にあがります。


音楽が聞こえてきます。


生演奏をする主人公


美しい山並み


高松松平家の菩提寺、法然寺。江戸時代前期の寛文8年(1668年)に徳川光圀の実兄にあたる高松藩初代藩主松平頼重が、戦乱で荒れ果てていた生福寺を法然寺と改名。


ありがとうございました!


役者の顔です。


まち歩きの汗を仏生山温泉で流す。そして温泉のかき氷。
私にとってのパラダイスはここ。

— こちらは東コース —


ゲストハウス Kinco.に集合。
一般で来られているお客さん、仏生山ではなく「島」にいくとのこと。


と思いきや今回の物語の主役。
ここから、現実と非現実が混ざり合ってきます。


ことでん と 洗濯物を干す人


魚屋のお父さん・お母さん


ことでんに乗ってどこかへ行ってしまった彼女を追いかける主人公


走って追いかけます。


みんなでことでんに乗って、仏生山駅を目指します。


瓦町FLAGの旗マークも


工事現場のおじさんも


全てがパラダイス仏生山の物語の登場人物に見えてきます。


駅員さん


電車の中でも演劇は展開されます。


手にしている本は「伝わっているか?(著:小西利行)」
世界唯一のイルカの駅員 ことちゃんとかかっているのでしょうか。


仏生山駅に到着


地元の自転車屋サイクルライフ・タムラの田村さんの物語


道すがら突然現れる文豪のような着物姿の若者


水路の流れる小道で演劇


道端に置かれていた本「もう、怒らない(著:小池 龍之介)」
役者のセリフいがいにも細かいところにメッセージが隠れています。


仏生山とソーメン


婦人会の皆さんがソーメンを振る舞ってくれました。


婦人会の皆さん。胸のカーネーションと毎日変わる衣装の色がオシャレです。


刻一刻と風景が変わってきます。


龍神さんやオオゲツヒメなど、水や食べ物の神様を祀っています。


水田のあぜ道で銀髪の女性が踊っています。


農夫の姿。そこに共存する日常の風景。


さきほど登場していた着物姿の若者。
仏生山に越してきたデザイナー福田さんのお話。
地元にゆかりのある方が次々に登場し、仏生山での思い出話を聞かせてくれます。


お祖父さんが仏生山の学校で音楽を教えていた藤本さん。
とても人気の先生で、結婚して仏生山に帰ってきた時も
「藤本さんのとこのお孫さん」として地元のかたもすぐに受け入れてくれたそうです。
高松市役所や仏生山まちプランニングルームで活躍されています。


お祖父様が暮らしていた家。様々な農機具が並んでいます。



生徒から送られた本棚


土壁


蔦の雰囲気もとても素敵です。
取り壊されてしまう前にこの家の記録をみんなの記憶に残していきます。


川辺で配られるひじきのベーグル。
下ちゃんは、共にペピン結構設計の舞台美術をつくってきた仲間でもあり、
今回の演劇の縁の下の力持ちでもあります。舞台監督という仕事をはじめ、
いつも公演に関わるあらゆる細かな調整をもくもくとこなしてくれるスーパーマンです。


ひじきを食べることで髪の毛が黒々とし、
仏生山の女性はそのせいかみんな元気。という物語を朗読


ジャンキーノンキーのあゆみちゃんのベーグル


ちきり神社にあった木造校舎跡に学校の机が並べてられています。
月がきれい


遠くから聞き慣れた旋律が聞こえてきます。


ピアニカを演奏する主人公


ちきり神社


彼女の仏生山の学校での思い出を語る主人公


月明かり。みんなで主人公の話に耳を傾けます。


素麺の暖簾(のれん)。
素麺業が残る小豆島ではいまでも家の中で見ることができます。


ありがとうございました!!


ことでんで帰宅。ぞぞー

大学を卒業後、舞台美術家として横浜のBankARTなどでの公演の舞台空間をつくるお手伝いをさせてもらっていた劇団ペピン結構設計の公演が、高松市仏生山の町でありました。現地集合・現地解散で地元側が観光プログラムを考える「着地型観光」という言葉が、従来の観光バスで観光地をめぐるタイプの観光とは対比的にあります。出発点となったゲストハウス Kinco. と組み合わさって、地元住民とよそ者が創りだす観光コンテツを楽しむことができる創造的過疎地の一つの観光モデルのプロトタイプがここにあるなと強く感じました。何より地元で暮らす人々が今回のイベントを通じてご近所さんと繋がったり、新たな地元の美しさに気がついたり、様々な発見にあふれた素敵な時間でした。ペピン結構設計のみんな、仏生山の町の皆さんありがとうございました!とても楽しかったです!!

参考:物語を届けるしごと » ペピン結構設計まち歩き演劇「パラダイス仏生山」Paradise Busshozan

ペピン結構設計 まち歩き演劇「パラダイス仏生山」 – Pepin Structural Designs "Paradise Busshouzan" – Togetterまとめ