写真:映画「八日目の蝉」製作委員会。江戸時代から島に伝わる半夏生の伝統行事、小豆島の虫送り
五味剣二さん/植物の防衛能力研究中
若手や女性の研究を支援する国の「最先端・次世代研究開発支援プログラム」に、香川大農学部助教の五味剣二さん(36)の研究が選ばれた。全国5618件の応募のうち、県内からは唯一の採択となった。
研究テーマは「植物・微生物・昆虫三者間相互反応解析によるイネ新規抵抗性機構の解明」。イネは害虫のセジロウンカに養分を吸われると香りの成分を発し、日本や東南アジアの稲作地帯に深刻な被害をもたらす「いもち病」や「白葉枯病」などにかかりにくくなる。このメカニズムを遺伝子レベルで解明しようという試みだ。「解明できれば植物に備わっている防衛能力を生かした食糧増産技術の開発が可能になる。日本が世界にアピールできる研究テーマだと自負しています」
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山下亨人さん/平成ならではの漆芸を
将来有望な若手漆芸家に贈られる「音丸漆芸研究奨励基金」の第28回奨励賞に、高松市神在川窪町の山下亨人(こうじん)さん(28)が選ばれた。昨年の県美術展覧会で奨励賞を受賞したほか、日本伝統漆芸展や伝統工芸四国展などで入選・入賞を重ねていることが評価された。
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石田雄治さん/撮影場所は思い出の地
小豆島を舞台に、父親の不倫相手に誘拐された女性を描く角田光代さん原作の「八日目の蝉(せみ)」が映画化され、4月29日に封切られる。企画し、配役を決めるなどしたのは映画プロデューサーの石田雄治さん(49)だ。これまでに「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「告白」など数多くの話題作を手がけてきた。
東京出身。大学卒業後、就職したレコード会社で四国の営業担当に。原作でも舞台となる小豆島は休日にバイクでめぐっていた思い出の地で、寒霞渓や中山千枚田など、当時と変わらないという美しい景色を撮影場所に選んだ。
小豆島での約2週間の撮影では、地元住民が炊きだしで応援。たいまつで稲の害虫を追い払って豊作を願う「虫送り」の再現や農村歌舞伎は、100人以上がエキストラで参加した。「香川の人は全面的に協力してくれ、優しくて心が癒やされた」
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鈴木浩太さん/虫のよさ表現 最優秀に
第56回青少年読書感想文全国コンクールの中学生の部で、丸亀市立東中学校1年の鈴木浩太さん(13)の作品が約140万点の応募の中から、最優秀の内閣総理大臣賞に選ばれた。
読んだ本は、本屋で見つけた「ぼくは昆虫カメラマン」(岩崎書店)。半日で読み上げたという。幼稚園のころからダンゴムシなど昆虫なら何でも、見つけ次第飼ってみたという大の昆虫好きだ。
「クモに寄生するカマキリモドキの生態がおもしろかった。昆虫には人間にはない、長所がある。虫たちの良さを分かってもらえるように書いた。でも、まさか最優秀とは……」とはにかむ。
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