けもの道わたる

TAG :   CATEGORY : Fieldwork


ロンドンにいると、「将来なにになりたいの?」とよく聞かれます。
自分でもよくわからないうえに答えるのがめんどくさいので、
「動物園のデザイナーになりたい」と答えたら
それから、ずっとそういうことになってしまった。
それで、最近考えていた、動物園の設計は
基本的には動物のいる領域を一本道が通っていく構成なのですが、
途中に、導線が重なる所があって、動物をみている人達を見るための窓があります。
そう、人も動物。そこでは、人間を展示しています。
ということを暇な僕は考えていたら、ロンドン動物園でこんなニュース。
足を運んだら、なんのためらいもなく写真におさめようと思う。
 > ロンドン動物園でヒトを展示、ボランティアらが参加 (ロイター)
 > 英ロンドン動物園で、ヒトの展示が行われる。
 > 展示される「ヒト」は男女のボランティアらという。
 > 動物園側は、地球の生態系におけるヒトの重要性を伝えることが、
 > 展示の目的、としている。展示は26日から29日まで。
よく展示の研究しに(一人で)上野動物園へいくのですが、ゴリラの展示はお勧めです。
ゴリラのいるエリアをぐるっと導線が囲っていて、
中央に居座ってるゴリラをみるようになっています。
展示の本来の意図ではないと思うのですが、
それが僕には“ゴリラに監視される人間”という構図にみえちゃいます。
いわゆる、パノプティコン構造になっていて、見る・見られるの関係が反転してるんです。

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3 Comments

  1. 二つの会話

    今日は二組の、取り組んでいる対象は自分ととても近い、でもそれぞれが正反対の取り組み方をしている相手と話した。 最初は國領研のPocket Conciergeプロ…

  2. 鈴木厚人

    人間を展示ということで、
    ちょっと似ているイベントを思い出したのですが、
    説明するのが難しいので、今度会った時に話します。
    ヒントは万博。

  3. おっ死海の展示かな。記事を書いたところ。

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