今夜は、高松市創造都市推進懇談会U40でした。高松市創造都市推進ビジョンを改めて見直し、観光・工芸・スポーツ・農業など各分野の専門家から多くの意見が飛び交う中で、徳倉会長のファシリテーションによってキーワードを決め、方向性を整えていきました。
『高松らしさ』といった都市のイメージや地域ブランディングを考える時、それからなにかのデザインを考える時、ちょっとした『違和感』を大切にしています。

讃岐漆芸、盆栽、庵治石などに代表される高松の『工芸』をビジョンのキーワードとしていれるか、『ものづくり』とするかの議論がありました。たしかに、『ものづくり』としたほうがより多くの産業を含むことができおさまりがいいように感じます。行政の立場からすると、より多くの人を含むことの出来る最小公倍数で答えをだすのが当たり前で、公平性をあるていど担保していることが求められます。しかし、そこででてくる言葉は、全国どこでも当てはまるような無難なキーワードになってしまいがちです。というわけで、ちょっとした『違和感』は大切になってくるというわけです。

香川県の郷土菓子のパッケージなどを多く残した和田邦坊さんも同じような気がするのですが、はじめにちょっと違和感があるくらいのほうが、後々になってそのクセが味わいになり、自分たちらしさに繋がってくることがいろんな場面であります。いまやパリのシンボルと言えるエッフェル塔もできた当初はほとんどの市民にとって違和感しかありませんでした。
10年後、20年後、この創造都市高松のビジョンのワードが、高松らしくていいね!ってより多くの人に思ってもらえるよう引き続き、U40メンバーでがんばっていきます。

参考:高松市創造都市推進ビジョン