石の産地、香川県高松市庵治町にアトリエを構えていた世界的な彫刻家イサム・ノグチさんの展覧会が東京オペラシティアートギャラリーで開催中です。アトリエのあった場所は現在は「イサムノグチ庭園美術館」となり、毎年多くの観光客が世界各地から訪れています。


「イサム・ノグチ – 彫刻から身体・庭へ -」展

日程:2018年07月14日~2018年09月24日
時間:11:00〜19:00まで 金曜日は20:00まで, 土曜日は20:00まで
場所:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区西新宿3-20-2) [Google Maps]
休館:月曜休館、8月5日(日)は休館、祝日の場合は開館し翌火曜日休館
料金:一般 1400円、大学生・高校生 1000円、中学生以下無料
電話:03-5777-8600

Isamu Noguchi was a Japanese American artist and landscape architect whose artistic career spanned six decades, from the 1920s onward. Known for his sculpture and public works, Noguchi also designed stage sets for various Martha Graham productions, and several mass-produced lamps and furniture pieces, some of which are still manufactured and sold.

イサム・ノグチ(1904-88)は、詩人・野口米次郎とアメリカ人の母親のもとに生まれ、世界文化を横断しながら生き、彫刻をはじめ舞台美術や家具、照明器具「あかり」のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインまで、幅広い巨人的な制作を行いました。本展は、ノグチが抽象彫刻の分野にあっても常に「身体」を意識し続けたことや、そうした意識が、子供のための遊具デザインやランドスケープといった人間をとりまく環境へ向かい、ノグチ自身がいう「空間の彫刻」=庭園への情熱に拡大していったことに着目します。若き日に北京で描いた毛筆による身体ドローイング、モダンダンスの開拓者マーサ・グラハムのための舞台装置、日本で制作された陶作品や光の彫刻「あかり」のデザイン、さらに《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》(1961-64)など庭園、ランドスケープの模型・資料・動画、そして晩年の峻厳な石の彫刻まで、多様な作品を通して、「異文化の融合」や「生活と環境の一体化」をめざしたその活動の全容に迫ります。東京オペラシティアートギャラリーより)

イサム・ノグチ – Wikipedia

1907年、ノグチが3歳の時に母レオニーと来日し、米次郎と同居する。そして米次郎は武田まつ子と結婚し、ノグチは野口勇として森村学園付属幼稚園に通学する。1年後に神奈川県茅ヶ崎市に転居して地元の小学校へ転入し、その年に母レオニーがアイリス(ノグチにとっては異父妹)を出産する。

ユネスコ庭園への作品素材に香川県の庵治町(現・高松市)牟礼町で産出される花崗岩の庵治石を使ったことをきっかけに牟礼町にアトリエを構え、「あかり (Akari)」シリーズを発表する。ここを日本での制作本拠とし、アメリカでの本拠・ニューヨークとの往来をしながら作品制作を行う。

石を聴く――イサム・ノグチの芸術と生涯
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