2014年・2015年・2016年に開催されたまち歩き演劇「パラダイス仏生山」の映画上映会とトーク・イベント。お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。

これまで、ランドスケープデザインという視点で、四国や瀬戸内の島々を巡り、その土地固有の物語を届けるしごとをしてきました。島でも街でも、その地域を深くみていくとその真中には多くの家族の物語がいつもあります。逆に言うと、家族で囲んでいる食卓の延長線上に地域の風景があるということを、今回ペピンや仏生山のみなさんの紡いだ物語を通じて、改めて感じさせられました。

飛行機乗りでもあり星の王子さまで有名なサン・テグジュペリは、「人間の土地」という著書のなかでこんなことを書いています。

「試みなければならないのは、山野のあいだに、
ぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと、
心を通じあうことだ。」

日の出前、日山の山の上から高松の町中を眺めた時、家々の灯火ひとつひとつ物語があって、それらが折り重なって地域の風景ができあがっています。ちょっと想像力を広げてみると街がもっと楽しくなります。