日程:2011年6月15日(水)
時間:11:00式典 12:00ゆる抜き
場所:満濃池 (香川県仲多度郡まんのう町)
お問い合わせ:満濃池土地改良区 (0877-75-3157)

日本最大級のため池、香川県まんのう町の満濃池でゆる抜きが行われます。
このゆる抜きによって下流2市3町、約3千ヘクタールの水田に水が届けられ、
昔はこのゆる抜きと同時に地域の田植えがはじまっていたので初夏の風物詩となったそう。

「ゆる」とは、池の取水口をふさいる木の栓。
今では電動で開栓するそうですが、昔は男20人くらいで栓抜きの作業をしたそうです。

初夏の風物詩「満濃池のユル抜き」から丸亀平野の田植えがはじまる満濃池

たけなわの春が過ぎ、野山の緑が色を濃くした六月十三日、満濃池恒例の「ユル抜き」が行われる。
 藍色の水をたたえた池の「ユル」が抜かれると、待っていたかのように出口を求めた水が一斉にほとばしり出る。
“満濃抜いたら牛馬離すな”
 こんな言葉が満濃池の水掛かりの村々に言い伝えられている。「ユル抜き」が終わると始まる田植えのために、牛や馬はなくてはならない働き手だったのだろう。
 かつて「ユル抜き」は、夏至の三日前に行われていたそうだが、昭和三十年ごろから始まった水稲の早期栽培で六月十五日に変わり、今は六月十三日が「ユル抜き」の日(※)とされている。
 現在も「ユル抜き」には大勢の見物客が訪れ、堤の上は人々で埋め尽くされるが、昔は今以上の賑々しさであったようだ。
 取水塔が設置される大正三年以前の「ユル抜き」は豪快なものだったという。赤や青の褌姿の若者が竪樋に五メートル程の檜の棒を差し込み、水利組合長の打ち振る御幣と“満濃のユル抜き どっとせーい”の音頭に合わせた威勢のよいかけ声とともに、差し込んだ棒をゆっくりと押さえて、少しずつ筆木を抜き上げてゆく。そんな様子を息を詰めて見つめる人々。「ユル抜き」はこの地方の初夏の風物詩であり、歳時記でもあった。
出典 満濃池史

※本文中では満濃池のユル抜きを六月十三日と掲載していますが、平成22年からは6月15日に変更になりました。尚、詳細については満濃池土地改良区(TEL:0877-75-3157)でご確認ください。


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参考:
満濃池・ゆるぬき – 楽しく散歩
21世紀へ残したい香川-四国新聞社
まんのう池コイネット:まんのう 満濃池ゆるぬきライブカメラ
満濃池 – Wikipedia
水土里情報 – 満濃池のゆる抜き|かがわの農業農村整備