言葉は、誰かに自分の頭にある何かを伝えるためだけにあるのではない。
頭の中にスパゲッティーの海のようになっている情報の中から
フォークをくるくる回して必要なものだけを整理立てて掬い取る。
そういう役割もある。
昔はシェークスピアのいうとおり、
花の名前なんてどうでもいいと思っていたけど、
やはり花の名前を覚えることではじめて、
頭の中でそれらの集合を体系だてて考えることができるのだなと、
緑地学が専門の先生についていながら、
いまさらながら花の名前を覚え始めている。