一番印象的だったのは、
左から”太陽” “龍” “月” の三つの縦長の作品を並べた”日月龍図”
スケッチは、その中の龍の画。右下に富嶽三十六景
> 向かって左幅は朱色のみで雲の向こうに昇る朝日を描き、
> 右幅は薄墨だけで雲間から全体の姿を見せる三日月を描いている。
> そして中央には闇の中から出現した龍が描かれていて、
> いずれも遥か天空での世界を三つの画面に描き分けている。
> その各々は単独でも十分に鑑賞可能であるが、北斎は一つの対象物以外、
> なんら描き加えることなく、三日月、龍、旭日と高さをかえて、
> 三図一体で一段と雄大な天空の世界を表出させているのである。
> いかにも北斎らしい発想といえるだろう。
> 展示カタログ(永田)より
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