Jelly. [Link]
植村百合香
先日ちょこっとメモした、JDNの卒業制作レポートより
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科の面白いなと思った作品をメモ。
担当教員は深澤さん。さすがに考え方が明確。
作者コメント:
> ぷるんと冷たく美味しいゼリー。
> 液体と固体の合間に位置するゼリーの特徴を用い、
> 私達の周りで起きている現象を抽出した。例えば水面の波紋。
> その一瞬をゼリーに閉じ込めれば、
> 水の表情の移り変わりが手で触れられる物としてそこに現れる。
> 写真で切り取られた二次元での世界とは違う、
> 新しい波紋の見え方が可能になるだろう。
> ゼリーは感触を味わうものである。
> 美しい水紋は一体どの様な舌触りなのか。ゆっくり味わって頂きたい。
担当教員コメント:
> 植村百合香は、ゼリーという食材が流れる時間を
> 一瞬止めてしまう力があるのではないかと考えた。
> 止まった世界はまさに液体がゼリー状に固まったイメージと重なる。
> 流麗な行為の流れも一枚の写真のように固まる。
> 頭の中で過去のシーンを思い起こすように、
> 茶柱やシャンパンの泡は動かない。
> 蓋を開けると飛び出してくる唇。コルクの栓のようなワインゼリー。
> 植村が固めようとしたのは誰もが知っている、毎日起きている事象であるが、
> なかなか簡単には見いだせない。
> 固めてしまいたい時間の共有願望が植村には見えている。
> 基礎デザイン学科 深澤直人
参考:
平成19年度 武蔵野美術大学 造形学部卒業制作・大学院修了制作 優秀作品展 [Link]
MAU-基礎デザイン学科 [Link]
武蔵野美術大学の人物一覧 – Wikipedia [Link]
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 入試再現作品 [Link]
JDN /JDNリポート /卒展特集 2008 [Link]
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