イベントレポートを掲載しました。


写真:高知にかぁらん公式サイトより。


第一回目の時にみた桂浜の夜明けです。

日程:2012年6月23日(土)・24日(日)
場所:アートゾーン藁工倉庫・蛸蔵(高知市南金田28)ほか
参加費:13,000円(昼食、保険、プログラム経費)

企画/運営:チーム高知にかぁらん
友廣裕一蜂谷潤福田安武眞鍋久美佐野寛仙頭杏美坂本梨恵牧野なほ子幾野雄也山口翠
井上将太安岡佳香孝橋直弥伊東愛友美大久保裕子戸梶優希

 

高くそびえ立つ四国山脈と、太平洋に囲まれた高知県。
四国のお隣三県や、東京大阪などの大都市圏からも地理的に分断され、
個性豊かな風土・文化を培ってきました。
山や海に寄り添って暮らすひと、自分の好きなものを並べて小さなお店を開くひと、
古い道具を磨いて居心地の良いカフェを営むひと – 高知には、経済的な尺度だけにとらわれず、
それぞれのモノサシを片手に自分の歩幅で日々を刻む、豊かな暮らしのかたちがあります。
県民一人あたりの所得は全国最下位ながら、個人事業主の割合は全国一位。
決して経済的に恵まれているわけではないけれど、自分の暮らしと仕事を他人任せにせず、
自分自身でつくりあげている人たちがたくさんいます。
このフォーラムでは、高知の豊かな自然と、独特の暮らし/仕事に触れてもらいながら、
参加者それぞれの今とこれからのことを考える場を提供したいと思っています。
普段の観光旅行ではなかなか訪れることのできない高知のリアルな暮らしの場に、
地元を愛する個性豊かなガイドがお連れします。
ここに集まるたくさんの参加者の中から、同じ価値観を持つ仲間や、
これから何か新しい暮らしや仕事を始めるための協力者を見つける場になるかもしれませんし、
自分自身を見つめなおすきっかけになるかもしれません。
以前からなんとなく、高知の豊かな自然に囲まれた暮らしや自由奔放な人々が気になっていた方、
高知に住んでいるけれど、新しい視点で高知をみてみたい、という方、
ぜひこの2日間、個性豊かな面々と今の高知を一緒に体感してみませんか。

 

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参考:
高知にかぁらん 其の二〜高知で暮らしと仕事を考えるフォーラム〜
高知にかぁらん – Twitter
高知にかぁらん
高知で仕事と暮らしを考えるフォーラム「高知にかぁらん」 | オルタナS
高知にかぁらん其の二「まちなかのものづくり作家の暮らし」 – 土佐人のウキウキブギウギ高知周辺ウロウロブログ
高知にかぁらん 其の二» かぁらんガイドインタビュー:友廣裕一 » かぁらんガイドインタビュー:友廣裕一
【イベント】高知で暮らしと仕事を考えるフォーラム「高知にかぁらん」 | greenz.jp グリーンズ
高知にかぁらん 其のニ | abalone hacchi

イベントレポート

簡単にですが、写真で当日の様子を紹介します。
私は森の町、梼原町のツアーに参加してきました。
森林セラピーロードと森のパン屋さんに関してはまた別途記事にしたいと思います。


まずは、ガイドの皆さんが自己紹介とツアー内容の説明。


ツアーごとに輪になってお弁当。自己紹介の時間。


お弁当、美味しかった。
お弁当を5種類も用意してくれています。しかも全部ちがうお店。
さすが、自営業率日本一の高知県!
写真は、おねおね畑さんのお弁当です。
他のお弁当は、ガイドの眞鍋久美さんが紹介してくださっています。

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高知から梼原までの道すがら。津野町にあるおいしいソフトクリーム屋さん「You Farm」
ミルクの香りが濃い!

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高知県にある環境モデル都市、梼原(ゆすはら)。
この檮原でいま注目されているのがこの久保谷渓谷の森林セラピーロード。

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百年前に農業用水をひくためにつくられた道を地域資源として活かし、森林浴を楽しめる道として整備。
水辺が近いこと、傾斜がゆるいことが、メリットになっています。

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雲の上の町檮原の森林率はなんと91%。環境モデル都市に指定され全国から視察に人が来ています。

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セラピーロードを案内してくださった森林セラピストの森下さん。
とても明るく楽しいお話を聞きながら、心地いい森林浴の時間。

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「森にはいる時に『お邪魔します』という気持ちを持つと全然感じるものが違ってきますよ」と、
森下さんはおっしゃいます。
久保谷セラピーロードは、約3kmの距離で傾斜はなく平坦な道(平均勾配0.6%)です。

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「ケヤキの珍芸」「トトロのお腹みたいな苔」「猫にみえる岩」「涼しい滝」など道の所々にある案内が楽しい。

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森の中でヨガ。立ち木のポーズをしてみたり、

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ひんやりと気持ちのいい水に手をつけてみたり、

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トトロのお腹みたいにふわふわの苔を触ってみたり。

五感を使いながら森の空気を感じました。
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森の散策を終えて、今度は夕食の野菜を採りに畑にきました。

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米ナス

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きゅうり

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ジャガイモ

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畑の周辺には遊びがあちこちに。
畑を案内してくださったお母さん、本当に楽しみながら暮らしている様子が伝わってきます。

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夜ご飯は、お母さん達と地元の食材を使って料理。

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梼原川でとれた鮎。

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大きなかぼちゃ、綺麗な鮎、ウドの天ぷら、どれもこれも本当に美味しい!

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意外な檮原(ゆすはら)の名物、鷹取の無添加キムチ。
韓国まで視察に行って開発したのだとか。素麺にいれていただきます!
これ美味いです。 「鷹取キムチ」

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泊まらせて頂いた「エコの家」
なんと一泊一棟で2000円! 体験型モデル住宅です。

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2日めの朝食は、人気のパン屋「シェ・ムワ」でパンおかわり自由のモーニング。
新鮮な森の空気に混じって、パンの香りが漂います。

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朝食を食べているときお母さんが、
「わざわざ来たくなるやろ、梼原(ゆすはら)。いま、ええこと言ったな 笑」
とおっしゃってました。名コピーいただきました。ほんとその通り、

「わざわざ来たくなる梼原」

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高知市内に戻って、振り返り。

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各班の発表。どんな体験をしてきたのか共有しています。
どのツアーも魅力的だったのでこういう時間は嬉しい。
また、高知に来たくなります。

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高知で暮らしと仕事を考える2日間、
「高知にかぁらん」行ってきました。
本当に素敵な人たちに出会えた濃い2日間になりました。

「生きる力」

そんな言葉が2日間ずっと脳裏に浮かんでいました。
私が今回、このイベントに参加した理由は、

・運営に携わっている生きる力溢れるみんなに会いたかった。
・何よりそんな彼ら彼女らが頑張っている姿を応援したかった。

この2つに尽きると思います。
地域でいろいろとお話をきかせて頂くと
「田舎だから仕事がない」「仕事がないから東京に行く」
という言葉はよく耳にします。
実際、求人募集は東京よりはるかに少ないと思います。

しかし、限界集落と言われながらも、何故か元気な地域にいくと必ずいるのは、
自ら仕事をつくることのできる人たちです。
そして、今回のこのイベントを運営している人は皆、
自ら仕事を生み出すことができる、生きる力に溢れた人たちばかりです。

このイベントを中心になって取りまとめていた山口翠さんは、
また「高知にかぁらんやりたい」と思ってそれを実行に移し、
多くの人たちを巻き込みながらこうしてカタチにしてしまう実現力がある。

高知の魅力を伝えているブログも有名な眞鍋久美さんは、
四国の真ん中、四国中央市で四国の美味しいものを扱うお店をつくろうとしている。
そのいいものを見抜く審美眼は、素晴らしい。

自然児福ちゃんこと福田安武君なんて、大自然のどまんなかに放り込まれても
生き抜く生命力と知識、それから自然に対する謙虚さを持っている。

被災地をはじめ日本中を飛び回っている友廣君は、
どこの地域の中にはいっていってもその場にいる人たちの輪を紡ぐ力
と人を惹きつける求心力をもっている。

室戸のはっちゃんこと蜂谷潤君は海を、嶺北の井上将太君は森を舞台に
地域の人と一緒に産業をおこし、
それぞれ大きなうねりをつくりだしています。

と、全員紹介しきれませんが、
生きる力溢れる、本当にすごい人たちがここに集まっている。
大げさじゃなく「日本の未来は明るい」とそう思わせてくれる人たちです。
「仕事がない」なんて投げている皆さん、彼ら・彼女らに注目ですよ。

そんなみんなから刺激をもらえた2日間でした。
素敵な時間をありがとう!